「なぁ、知ってる?今日から腹筋割れてない男は税金3倍とられるか、そこにいる奴に腹殴られるらしいぜ」
「知ってる知ってる。半年前に公示されて、おれメチャクチャ筋トレしたもん」
「おれもー」
とある繁華街ではこのような会話が至る所で繰り広げられていた。
この街の男たちは、このような条約……いわゆる腹筋条約により筋トレを強制されることとなっていたのだ。
「なぁ、恭太。腹見せてよ。割れてる?」
「いいぜ?割れてるに決まってるだろ、ほら。」
「おおーー!!!すげっ!バキバキじゃん。」
「オマエは?孝志」
「……おれさ、知ってると思うけど、先週まで入院しててさ。腹やばいんだよ」
「……あっ。そっかぁ。足折ってたんだよな。」
孝志は、その腹を恭太にみせた。
痩せて筋肉のなくなった薄い腹に、運動不足による脂肪が乗っていた。つまり、全然腹筋は割れていなかったのだ。
「……また、前みたいに結構鍛えないとやばいぞ……あいつらに見つかると……確実にやられる」
「そうだろ。だから、その前にさ。恭太、筋トレ手伝ってくれない?」
「よし。いいぜ」
「さんきゅ、助かる!」
2人はそう約束し、週3回のペースで筋トレを始めることにした。
ある日のジム中に、恭太が言った。
「孝志、上半身脱いで。筋肉、ちゃんと力入ってるかみたいからさ」
「……ん?わかった。恥ずかしいけど、2人だからいいぜ」
孝志は、ためらいなくトレーニングウェアを脱いだ。
昔はそれなりに筋肉質だったが、足を怪我して入院中にほとんど落ちてしまったようだ。
幸い、マッスルメモリーにより、鍛えればすぐに戻る。
「孝志やせたなぁ。もっと胸とか筋肉ついてたよな」
「そうだなぁ。動いてなかったし。まぁ鍛えたらすぐ戻るはずっ!」
孝志はニカッと笑いながらそう言って、大胸筋に力を込めた。筋肉が少しだけ盛り上がり、筋肉のスジが浮かび上がる。
恭太は、その細くなった筋肉を凝視していた。
(この病み上がりで細い身体の腹筋を潰したら、どんな感じで叫んで苦しむんだろう)
(我慢我慢………)
そして2週間が経過した。
孝志は、青ざめた様子で恭太に相談していた。
「なぁついにきた。腹部の筋肉監査だって。1週間後にこいって」
「俺、まだ割れてないぜ……どうしよう」
焦る孝志に、恭太は恐る恐る声をかけた。
「毎日筋トレ頑張ってるし、ちょっとは縦の筋でてきてるから、いけるんじゃん?」
「そうだといいけど………」
「とりあえず筋トレとダイエットだよな。脂肪落として筋肉を出すしかないな」
そんな会話をして、さらに1週間が過ぎていった。
だが、孝志の肉体の反応は芳しくなく、腹筋の仕上がりは悪かった。
「明日だよ。ついに。もうダメだ」
「割れねぇ」
そもそも、3週間で、しかも病み上がりの中腹を割るなどというのはそもそも無謀だった。
恭太は、落胆している孝志を見てこう言った。
「おれもついてく。説明してやるよ。だから、最後水絞って腹筋出していこう」
………そして翌日。
税務署に2人で行き、会議室で監査が始まった。
「では服を脱いで腹を見せて」
「はい」
孝志は上着を脱ぎ、シャツを脱いだ。
退院当初よりも当然ながら締まった体つきになっていたが、腹筋はうっすら縦に線が入っているだけで、横方向には割れていなかった。
「割れてないね」
「…………」
黙るしかない孝志。
膝が震え出した。
恭太が慌てて説明する。
「こないだまで怪我してて。頑張ってたんです、もう少し時間もらえませんか」
監査官は恭太を一瞥したのちニヤッと笑い、こう言った。
「君さ………今もチンコ立たせてるよね?」
「この男性の身体……いや筋肉……を見ながら勃起させて、毎日射精しているのは知っている」
「見せてみなさい、全部脱いで。すでに勃起したそのチンコを。」
「え、恭太っどういうこと」
「なんで?」
孝志はびっくりした様子で恭太を見た。
恭太は顔を青ざめさせていた。
「自分の8つに割れた腹筋を硬くして触りながら、この友達のことを妄想して射精しつづけていることは既に調べてある。よくあるんだよこう言うことがさ。……それが楽しいわけだけどね」
ふふ、と笑って監察官が言った。
恭太は何も言わず、言われた通り全裸になって、下半身を出した。
そこには立派にそそり立ったものが、あった。
「この状態を友達に説明したほうがいいんじゃないかね」
監査官はいやらしく聞いた。
「……孝志が必死にトレーニングしている中、上半身裸になってもらって、筋肉に必死に力を入れて漏れる声、プルプルして必死にウェイトする筋肉、ハァハァする息遣い、細い身体………に………興奮して………チンコ自分でシコって何回もやって……ごめん」
「………え………」
孝志は、呆気に取られた顔で恭太を見ていた。
恭太は俯いたまま動かなかった。
「さて……きみは腹筋の発達が規定よりも悪いので追徴課税対象だな。………それか、ここで腹責めを受けて私の欲求を満たすか…だ」
「私ももう腹を痛めつけたくて限界だ。………早く声を聞かせてほしい」
「どっちがいいかね」
孝志は一通り逡巡し、答えた。
「……ここで、腹パンでもなんでもやってください。お金ないので払えないです……」
「わかった。では。その友達……そうか恭太……というのだな。きみはそこでみていなさい。もちろん射精禁止だぞ」
「もし出てしまったり出したりしたら、君にはもっときつい処罰が待っている。」
では、孝志くん。全裸になってそこに立つこと。
そして、手を後ろで組んで待機。
監査官はそう言った。仕方なく孝志はその体制を取る。
「では、いくぞ」
ドゴン!!
ドゴォ!!!!
孝志の性器が衝撃で左右に大きく震えた。
腹には、監察官の拳が刺さっていた。
「おぶっ!!!」
(吐きそうっ!!吐きそうっ!!!腹が潰れる!!!こんなに力入れてるのにっ!!!………息吸えない……苦しいッ!!)
孝志は猛烈に込み上げる吐き気と内臓の痛みを必死で堪えていた。
「……ごぉ………ぅええっ………はあっはあっはあっ………」
監察官はゴリゴリと拳を回転させ、腹に食い込ませてきた。
「……あぶぅうぅあぁあああああーー!!!」
孝志は必死で叫ぶ。
「脂肪の奥にはまぁまぁ厚い腹筋がかくれているようだな。割れている感触が伝わってくる………」
「もう少しだったのになぁ。残念だ………」
だが、その時。
恭太が「ぁあ………ぁっ………」
と、床にへたり込んでか弱い声を出した。
恭太の真上を向いた棒からは、触ってもいないのに精液が溢れ出し、それはドクドクと流れていた。
「止まれ……ぇ……なんで出るんだ……ぉっ………」
恭太も想定外だったようだ。必死に止めようとするが止まらず、触った刺激で再び精液は溢れ出し始めた。
監察官が言った。
「出たのか………」
「約束を守れなかったな」
「いや………孝志の腹が潰されてすごい声で悲鳴が聞こえて………息したくてもできない顔みてたら、気持ち良くなって出てしまって………」
……動揺して恭太はうわずった声で話す。
うなずきながら、監査官は静かに話し出した。
「まぁ出たものは仕方ない。処罰だ。………孝志くんはもう良いから、この友達に変わってもらおう。」
「首をロープで吊るしあげて腹は電気で責める。もちろん苦しいだけで死なない程度にしてあげるから、いい声を聞かせたまえ。その間、何度でも射精してよいぞ。……君………ぁあ、孝志くん。その身体をおかずにされていたようだが、仕返しは?」
孝志は答えた。
「仕返しなんて考えてません。でも………」
「き、恭太のチンコ触って見たいです。あとは、ボコボコの腹筋がどれくらい固いか、首吊られてる時に必死に耐えてる姿とか………とりあえず恭太の身体を見てみたい………」
「………ほほう。君もなかなかな変態だな。おもしろい。では一緒に楽しもうか。この割れた腹筋を持ちながら、君に欲情して射精までした若者の身体を……な。」
「……ということだ。では恭太くん、いくぞ」
「みんな、用意を始めてくれ」
たちまち、恭太は天井に収納されていたベルトに首を引っ張られ、辛うじてつま先だけで体重を支えている状態になった。
「……ぐぅっ…………はあはあ………」
その場でヨタヨタし、重心が不安定なためにクルクルと回っていた。
ふくらはぎの発達したヒラメ筋が浮き出て、首が締まらないよう必死で体勢を維持している。
「孝志くん、どうだね。チンコもまだ元気なようだが」
監査官が聞いた。
「このチンコは俺の身体で……。」
そう呟きながら、孝志は硬くなった恭太の性器を握り、そして自らの大胸筋あたりに擦り付けた。
「ぅうっ………っは………ぁあ…………っ!!」
「だめぇ………また……いっちゃうぅううう」
恭太は喉が潰れたような声で叫ぶ。
だが孝志は刺激をやめない。さらに恭太の胸を揉み、乳首を責めた。
「筋肉硬いなあ、恭太さすがだよ………チンコもビクビクしてるし」
恭太の性器の先端を、今度は腹に擦り付ける。
孝志は、腹筋に力を入れる。
「ほらわかるか、ここで割れてるだろ?これが今日見えるはずだったんだ」
「ここは、心臓………ドクドク言ってるだろ。まぁ恭太のチンコの血管も、ものすごい勢いで脈打ってるけどな………ははは」
「うぐぅ………で…………でるぅ……」
と恭太はうめき、その直後に精液がわずかに飛び出してきた。
そのまま扱き続けていると、恭太の身体はビクッと何度が痙攣していた。
「あーあ、いっちゃった」
「次は、ハァハァするたびに腹筋が浮き出てるけど、もっと盛り上がってバキバキなところを見たいです」
「よし。では電気だ。つけている首輪から、胸椎から腰椎にかけて神経を興奮させるパルスを流してやろう。」
バチ………と音がした。
恭太の身体がビクッと硬直し、足を浮かせて腹筋を収縮させ始めた。
「うぐううううううう………」
腹筋が盛り上がり、唸りながら細かく震えだした。
「筋肉の硬さを確かめてみるかね?」
「はい」
孝志は硬直している恭太の腹筋を触った。
岩のようにガチガチになり、ボコボコとその形を見せつけていた。
1つ、2つ、と数えていく。
「8パックかぁ、エロいなぁ。」
孝志はそうつぶやいた。
「あがあ………がぁ………」
恭太の足は徐々に下がり始めていく。
「監査官さん……恭太の弱ってきた腹筋、潰したくなりました」
孝志が言った。
恭太は、ヒイッ………と声を出して足を上げ直し、腹を守ろうとした。
だが疲労はかなり蓄積されており、間をおかず足は下がり始めた。
それでも必死に腹を守ろうと、腹を屈め続けようとしていた。
「1回だけだ。いいぞ」
孝志は、痙攣が大きくなってきた腹めがけて膝蹴りを繰り出した。
「ホゥっ!!!」
孝志は元々は空手を嗜んでおり、対人攻撃には隠れた自信があった。
恭太の腹に、猛烈な一撃を叩き込んだ。
ギィギィと、首のベルトが擦れる音がする。
腹筋に流されていた電流は止まり、限界を超えて収縮していた腹筋は力を失っていた。
恭太は膝蹴りが沈んだ腹を抑え、膝を折り首を上に向けてダラーンと垂れていた。あえぐようにハァハァと早い呼吸で、腹筋を収縮させながら8パックを浮かび上がらせていた。
「監査官さん、首もっとキツくできないですか」
「呼吸普通にできているし……」
「殺すなよ」
「………はい」
グィーーーンと音がして、恭太の身体は宙に浮いた。
足をばたつかせ、首のベルトを掴んで離そうともがき始めた。
「……ゥッ!………グッ………………ハァッ…………ぐっ……………ガッ……………グギ…………」
必死に気管が潰れないように指をベルトに食い込ませ、必死に呼吸を繰り返していた。
「おれのこのなまった身体、バカにしてたんだろ」
「なぁ、筋肉あっても死にそうじゃないか」
「……そんなのでオナニーするなら、俺の身体に入れて欲しかった」
「俺の身体を筋肉で包んで、性器突っ込んで精液いっぱい出して欲しかったッ!!!」
そんなことを言いながら、孝志は恭太の腹筋を何度も殴りつけた。
力を入れることがもはや不可能になり柔らかく凹む腹に、どんどん赤い跡がついていく。
だが大胸筋を触ると、未だ首にかかったベルトを取るためにもがき続けており、たまに岩のように固い感触を感じることができた。
グボ……
ビャァーーー………
ビヂャ……
そして暫く腹責めが続いた。
もがく力も弱まり、恭太の口からは胃液が吹き出し、性器からは何かが止めどなく流れ出してきた。
孝志は、責めるのをやめて顔が真っ赤に鬱血して身体中に血管が浮き出し、グモーグモーと喉を鳴らしてかろうじて呼吸を続けている恭太を見つめた。
「俺も、恭太の死にそうな姿見てたら、ほら見て」
股間がそそりたっていた。
「こんなになっちゃって。」
「今からシコるから、精液飲んで」
グボォ………ゴブっ………
ガハッ…………はっ…………ひ………
あっ…………ゴボ……
恭太は、真っ赤な腹の腹筋を弱々しく動かして呼吸を維持するので精一杯だった。
「……いくっ」
孝志は程なくして射精し、左手に液を溜めた。
それを恭太の鼻や口にねじ込む。
……ぶばっ………が……
…がふ………はぁ……
恭太は反射的に四肢が硬直し、筋肉が盛り上がる。
「腹筋だけじゃなくて大胸筋も足も肩もそんなにアピールさせて硬くなってたら、おれ、またいっちゃう」
「………なあっ!!!!」
ドボォーーーッ!!!
恭太の腹をミドルキックでつぶす。
孝志の勃起した性器に残っていた精液が、キックの体幹の回転により飛び散る。
「アアアアアアア……………」
バチィッ!!と激しい音がして、恭太の身体はくの字に曲がった。
恭太はそのあと激しく痙攣し、ボコボコと音を立てて泡を吹いた?
監査官が叫ぶ。
「もういいだろう。やめたまえ、君。度が過ぎているぞ」
恭太は、痙攣が終わって身体から力が抜け、だらんと垂れていた。かろうじて意識は保っていたものの、ほとんど身体に力を入れることができず、腹筋や首だけが呼吸を必死で支えていた。
「恭太ぁ」
孝志が叫ぶ。
「お前の身体、めっちゃ良かったよ………俺もお前みたいな身体になりた……がぁ!!……ぐ………ぐぼ…………ぉ」
「ぐぇ……ぇええええ!!!!」
孝志は突然腹を抑えて涎をダラダラと垂らし、猛烈に嘔吐し始めた。
孝志の腹には、監査官の拳が再び刺さっていた。
「なぁに、そんなおセンチにならなくても君も同じ運命だよ。ふっふっはっは!!!!」
監査官は、恭太を解放して隣部屋のベッドに移したあと、孝志の腹をめいっぱい抉り、そして潰した………。