「フゥッ……フゥッ………おぇっ……も……もう……やめてぇ」
息も絶え絶えに、誰もいない銭湯の更衣室で身体をくの字にして横向きに倒れた若い男が命乞いをする。
ぺらぺらの体で筋肉すらも見えないほど貧弱な身長160、体重40kgくらいの男だった。
左手の薬指には指輪があり、既婚者のようだ。
銭湯の番頭が仁王立ちで、その全裸の男を見下ろす。
「何言ってるんだ。おまえ、2日で腹筋6個に綺麗に割ってこいって言ったよな?何で割れてないんだよ?」
「俺の身体見てシコってたのを見逃してやる代わりだって言ったよな?……」
「………はぁ………はぁっ………ごめんなさいっ………」
「…………最悪だなっ!ボケがぁ!腹出せェッ!!!」
「……ううぅ………すみませぇんん………」
男は観念して筋肉が浮き上がらずに平坦な腹を上向きにして横たわった。胸からは肋骨が浮き出て、ときおり大胸筋の収縮で筋張った筋繊維が動く。
股間には貧弱な性器がだらりと垂れる。
すでに赤くなった腹が激しく動き、ハァハァと荒い呼吸を繰り返していた。
肺が膨らんだ時に、心臓の鼓動が薄い身体を飛び越して時折ピクピクと見えた。
「鍛えられてないお前の貧弱な腹筋の数、数えてやるよ。せいぜい腹に力入れろ」
番頭がそういうと、男の腹を指で押し付けた。
「うぅっ!!………やめてください……」
男は身体をビクッとさせ、番頭の手をつかむ。
だがお構いなしに、番頭は続けた。
「1つ……2つ………。薄い腹筋がここで割れてるの分かるか?外からは見えないがな。……おまけだ。上2つは、まぁ合格だな………っとォォォ!!!!」
男の腹が指の圧力に負けて凹む。
その腹筋形状から、1段目の割れ目の真下に胃が存在した。番頭は、腹筋が少し緩んだのを見計らって指で男の胃を押しつぶしたのだ。
「はぅうううっ!!!!」
貧弱な体躯に似合わないほど、男らしい野獣のような声が響く。
男の身体は反射的に持ち上がり、より腹筋に力が入った。
身体を曲げたことにより浮き出た4つに割れた腹筋が、胃を懸命に防御しようとする。
「ふははは!!!割れてるじゃないか。やればできるんだよ。つぎは3つめ。………オイ、力入れろよ」
「っぐぅうううーーー………ぅううう!!」
「げほっ……げほおお…………ぐぅ…………」
胃が潰され、男は呼吸ができない。上半身を腹筋の力で持ち上げ、頭を垂れて歯を食いしばりながら呻き声を上げていた。
腹におかれた番頭の手を何度も払い除けようとするが、ぴくりとも動かない。
「……4つ目。ここが1番大きいな。だが、あと2つは下に行くにつれて脂肪が増える。筋肉が薄いのに、脂肪があって割れ目は見えないな。………そうだ、このぉーーーわ!!!れ!!!!めっ!!!!」
ドプウッ!!!
ドスゥッ!!!!
番頭は、グーで男の腹筋の中央を何度も殴る。反動をつけて衝撃を強く当てる。
男の腹筋は真ん中の段が最も大きく、へその下あたりまで区画があった。
「………やめて!!!……あぁあああーー…!!」
腹は凹み、筋肉を硬くして耐えようとしたが2〜3回殴られたあたりで上半身は倒され、そして簡単に陥没していくようになった。
男は表情を失い、痛みや苦しみから逃れようと身体をバタバタと跳ねさせた。
えびぞりになったり、腰を浮かしたり、足をばたつかせたりした。
その度に性器はバタバタと動き、金玉が揺れる。
「………ぁっ………あああ………」
男の口からは泡立った何かが流れていた。
目はうつろで、口を半分開けながら腹筋が痙攣している。
「さて残りの2つ。全く割れてるのは見えないが、精一杯力込めて隠れた腹筋を出せよ。」
番頭は、暴れる男の体の上に乗って腹筋の下部を触る。
弱々しくも必死に抵抗して暴れている体勢に応じて腹筋が硬くなり、時折割れ目を触れた。
「おいおい………暴れたら分からねえだろうよ」
「もう一度おさらいだ。1段目………。………ココォ!!!」
ドゥッ!!!
弱々しい腹の筋肉の収縮があった。
だが、それも一瞬で解け、胃腸を潰す。
「あぷーーーぅ!!!!ぶぅ!!!!」
男は変な声を出してその場で失神した。当然全身の筋肉の緊張はなくなり、ひ弱な肉体の上は、無防備に番頭に乗られているだけとなった。
柔らかくなった腹を下から押し上げるように拳を入れていく。
ズブズブと簡単に入っていき、胃、横隔膜、そして多くの内臓を掻き回す。
拳に当たる心臓は弱々しく鼓動していた。
その後、その心臓付近に押しやられた胃を何度も殴り、そして様々な方向から潰し続けた。
男は、意識を失いながら、腹責めされる度に口から液体を漏らすようになった。
ゲボォ!ゴポォ!!と、泡が弾ける音をさせながら体内をぐちゃぐちゃにされていく。
腹が不規則にピクピクと動き、さらに激しく腹筋が痙攣していた。
そして番頭が腹全体を2〜3回殴ると、両手をビクビクと震わせるとともに脚もピクついて全身が痙攣し始めた。
男の胸の上に、番頭が乗る。
意識がないまま、胸郭の動きを妨げられた男の呼吸が逼迫しだす。
「ヒィーーー!!ヒィーーーーッ!!!!ヒィーーーーッ!!!ヒーー………」
番頭の尻には、怒涛の如く暴れる心臓の鼓動と、相変わらず痙攣して力が入らない腹筋が感じられた。
男は必死に口を開けて首から肩の筋肉を筋立てて呼吸する。
番頭はさらに体重をかけ、肺を膨らませようと筋肉が頑張っている胸郭の動きを止める。
「ぎぃーーー!!!!ぎぃーー!!ぎーーー………シィーーー………くっ…………く…………」
男の呼吸はもう止まろうとしていた。息を吸おうと全身の筋肉は定期的に収縮しているが、肺を膨らませる筋力が不足しており呼吸ができなくなってきたのだ。
心臓はさらに激しくのたうちまわって、痙攣していた腹筋がさらに激しく痙攣しだす。
ようやく番頭は男から離れた。
男は、いつのまにか勃起していた。
ビクンビクンと、激しい脈拍に応じて拍動していた。
「……あ……あ…………はら………くるしい………チンコ………いき……そう………あ……」
ゼェゼェと音を立てて呼吸しながら、意識もうろうと腰を振って扱き出した。
「あは………あはは………筋肉がないから………勃起しちゃうんだ!!………精液だして………気持ち良くなるぅ………」
男はヘラヘラと笑っていた。
「あーあ……アタマが潰れたか。チンコだけ一人前だな。どこの筋肉も弱すぎだな。もう呼吸すら満足にできてない。この辺で勘弁してやろう……」
番頭はそういうと、剥き出しで無防備になっている腹を殴った。
「ごぽ。」と声が出た直後、口を大きく開けて舌を突き出した。しごいていた手は止まり、空をかいてバタンと大の字になった。
性器は勃起したまま、ビクンビクンと動いていた。
腹を青黒く変色させられて失神している男を銭湯の裏に運び、草むらの上に投げ捨てた………。