「さあ、10000回目だ。耐えられたらこれで終わりだ、晴れて自由の身……ってやつだ。」
男は感慨深そうに、ベッドに横たわる筋肉質な青年に語りかける。
精悍な顔立ちでダビデ像の筋肉量が1.5倍になった程にたくましい体躯をしていた。
無駄な脂肪がついていない、その美しい肉体からは垂直に肉棒がいきり立ち、その遺伝子を先ほどまでぶちまけ続けていた。
両手足を鎖で縛られている青年は小刻みに震えている。
皮膚の下に存在する筋肉は、その繊維が透けて見えるほどに締まり、そして発達している。
幻覚剤による拷問を受け続け、彼の性器は脳が精神を守るため勃起し続けている。
そして、継続的にドクドクと射精運動を続けていた。かなり長い間規則正しく射精に必要な筋肉が脈動し、精液を放出しようとして睾丸もまたせり上がり続けている。
だが、精液はもはや一滴も出ず、ただ単にひたすらに筋肉だけが収縮していた。
更に、青年はその性器を片手で扱き続けており「気持ちいい……ずっとイッてる……おれに、なにをしたんだ……やめないでくれ……精液でろぉ………筋肉動けぇ……」と喘ぎ続け、無我夢中で上下にしごいていた。
正気に戻ると拷問の恐怖が襲ってくるため、彼のできる最大限の回避行動を模索した結果だった。
「もはや完全に壊れよったな。最後はオーソドックスに拷問してやる。」男は、腕の筋肉を筋張らせながら身体を起こそうとして腹筋を強調させ、荒く呼吸する青年を一瞥した。
男は青年の均等に割れて1つ1つがボコボコと隆起した6パックを1発殴った。
ドゴッ!!
ゴムのような感触が男の手に伝わる。
真四角で綺麗な腹筋は、一瞬形を崩したがすぐに元に戻った。
青年は、この1万回に及ぶ拷問の中で初めて腹に直接打撃を受けた。
腹筋は遅れて硬直し、6パックがはっきりと浮き出ては沈んでいく。
「……ぉおぉ……おうふぉぉお……ふっきん………痛いっ………や……めロォ……」
性器をしごくのをやめ、ドロドロのイカ臭い手で男の腕をつかみ、抵抗する。
もっとも、度重なる拷問によって青年の腹は精液や汗でドロドロだ。
「やめろ、臭い。」
男はすぐさま払い除けて、隙のある鳩尾と肝臓を集中的に殴打した。
「ぉおぼぉ………ぐううええ………」
「ぁあっ!!おうっ………ぐっ………」
目を見開いて、首筋をビシッと立てながら叫ぶ。
男はさらに脇腹を体重をかけて打ち抜く。
「………ぁああああーーーーーーー!!!!!!」
少し間を置いてから青年は喉が潰れるほどに絶叫し、身体をガチガチに硬直させた。
「……おぉ。いい声で鳴くな。その鍛えた筋肉をもっと硬くしろよ。チンコだけ硬くしてるんじゃないんだぞ?」
青年は大量の冷や汗をかきながら、ハァッハアッと速く大きな呼吸を繰り返していた。
「筋肉をもっと見せてみろ。腹筋の形をもっと浮き上がらせてみろ」
……!!!
青年は、言われるがまま身体を少し起こして腹筋を強調させた。
綺麗な6つに割れた腹筋は、ボコボコと存在をアピールしている。
その腹筋を見た男は「その筋肉潰してもいいか?」とたずねた。
青年は、大きくかぶりを振って拒否を示す。
心拍数も急に上昇したのか、性器は脈拍に応じて大きく揺れだした。
「お前のチンコ、めちゃくちゃ感じてるな。ビクビク動いている。感じすぎてドキドキしているんだろう?」
「なぁ、お前の腹筋、筋繊維が崩壊して全く使えなくなったらどうなると思う?」
……。青年はハァハァと喘ぐように呼吸しながら沈黙していた。答え……つまり過去受けた幻覚による拷問の記憶から自分の最期となるシチュエーションを思い出していた。
「ふむ。答えられんなら教えてやろう。まず激しい呼吸困難に陥る。どんなに息を吸おうとしても筋肉が動かんから吸えないんだよ。つぎに、内臓がどんどん垂れ下がって、腹の下の方にたまる。そして、腹にパンチやキックを食らって垂れた内臓が破壊され、猛烈に吐きつづける。最後は、あまりの呼吸困難さと腹筋のダメージでのたうちまわり、痙攣してその全身の筋肉を見せびらかせながら事切れるのだよ。」
そう言いながら、青年の性器のさきっぽを乱暴にこねくりまわす。一瞬で硬くなり、反射的に尻が締まりだす。
辺りにはグチョグチョといやらしい音が響いていた。
「……やめぇ!!!…………ぅ………くっ!!………ぁああ………ぁ……あ………」
……青年は腹筋をビクンと痙攣させ、大腿四頭筋をピンと伸ばして筋を立てた途端に射精し、わずかながら精液が漏れ始めた。
「……ほう!こんな状況でイクほどに感じたか。ならば盛大に苦しんで鳴き声と筋肉を見せつけてくれ!」
男は高笑いしながら先っぽに刺激を与え続けて青年に話しかけた。
「ぁっ………はぁ…………ひ…………」
青年は射精後の刺激、そして倦怠感を浴びるように感じたまま怯えた目で顔を引きつらせ、腹筋を呼吸の度に隆起させて男を見つめることしかできなかった。
「まずは、この腰に巻くベルトだ。そう、スクワットするときに使うやつだ。だが、これは特注でな。かなり伸縮する素材でできていてかなりきつく締めることができるんだ。……わかるな?いくぞ。」
男は性器を扱くのをやめて青年の腹にベルトを巻きつけて引っ張り始めた。
青年は腹に精一杯力を込めて、締め付けを抑える。
「……流石の筋力だな。おれの力だけでは足りんな。おい、坂野いるか。こい」
奥から、190センチ120キロはあろう大男が現れた。
「このベルト引っ張ってくれ。この男の腹筋をメチャメチャにして鳴かすのだ」
「了解」
坂野は言葉少なに青年の腹を締め始めた。
屹立した性器をよけて、腹筋が全て覆われるようにベルトを巻きつけていく。肋骨に守られないよう、骨のない部位を狙う。
「……ぅううう!!!ううーー!!」
青年は腹を必死で膨らませる。足をバタバタして、身体をよじり抵抗する。
青年の肉体は、いきむたびに筋肉が浮き出ていた。顔は真っ赤になり、呼吸の危機を感じた身体は肺を膨らませ、肋骨は広がっていた。
ギリ……ギリ……
ビチ……ビチ………
だが、坂野によって腹に巻かれたベルトは容赦なく締め付けられていく。
青年の腹囲は締め付けられ、すでに半分ほどになっていた。
「おごおおおお!!!!ごっ!!!!ギィァィッ!!!!!ギィーーーーっ!!!!」
青年の太腿がどんどん赤黒く染まっていく。血液が循環できず、鬱血してきた。
青年の口からは必死で呼吸を確保しようと大きな呼吸音が絶えず発せられている。
「苦しいか?」
男は聞く。
青年は、激しく首を縦に振る。
足を縛られながらも筋肉を躍動させながらバタバタと動かし、腰を振って逃れようとする。
「なんだ、腹を締められたリズムに乗って腰振って踊ってるのか。愉快なやつだ」
男は意地悪く返事をする。
「……ガッ!!!ったっ!!!!すけ!!!!!て!!!!!はっら!は………はら………腹筋んんんん!!!!!」
青年は言葉を絞り出した。
苦痛は時間を追うごとに増してゆき、背中をベッドに叩きつけるように暴れる。
「何だって?……もっと腹筋を破壊してください。筋繊維1本残らず壊して。腹筋責めて!!!………ってかぁ?」
男は青年の懇願を弄び、拷問をつづける。
「坂野、よし。じゃ、ベルト取ってこいつのシックスパックの1つずつを潰して行こうか。暴れたら大胸筋も潰していいぞ。ただし心臓は止めるなよ。」
「了解」
ベルトが取られて赤くなった腹は急速に元の状態へと戻り、体内に酸素を循環すべく腹はベコベコと呼吸していた。
「まずは、左上。」
坂野はそう呟き、形が少し欠けている左上の腹筋をつまみ、グチュグチュと指で潰し始めた。
青年は必死に身体を起こし、腹筋を硬くする。だが、それにより逆に隆起した腹筋は掴みやすくなり、筋繊維はボロボロに崩されていく。
「はぁうぁ……ぁあああ!!!いった……い!!!!いたい!!!ぎゃぁあああああーーーーー!!!!」
青年は絶叫する。
左上の腹筋は、ただの赤黒い肉と化した。
青年が叫ぼうとも、上体を起こそうとも、隆起することはなかった。
「潰れたな。よしつぎは下2ついくか。」
「了解」
縦に2本血管が浮き出し、叫ぶたびに筋肉の筋が浮き出てくる下部の腹筋を、坂野は殴り始めた。
バチ!!!ドゴォ!!!ドムゥ!!!!!ドゴォ!!!
殴られるたびに下腹部は深く沈み込み、内臓はぐちゃぐちゃと位置を強制的に動かされる。
腹筋は1つのブロックを除いて見たこともないほど血管が浮き出て、硬く締まる。
しかし殴られる衝撃で身体が跳ねて、勃起したままの性器をブラブラと激しく揺らす。
白目をむきそうになってはどうにか踏みとどまる青年の口からは大量の血を吐き、鼻からは泡が出ていた。
そして腹筋はビクビクと小刻みな痙攣を起こし、下部の腹筋は真っ赤に腫れ上がり真ん中の割れ目は失われていく。
「どうだ?坂野」
「もうここもダメだ。硬くない。」
「じゃ、最後は電気で真ん中2つを潰すか」