小山隆明37歳。172cmの75kg。かなりの筋肉質で、脂肪は程よく絞られておりベンチプレスは120kgを10回程度あげられる筋力の持ち主だ。
腹筋は左右で割れ目が異なり、5個に割れていた。比較的大胸筋や肩の筋肉そのもののサイズが大きく、かつ発達している反面、1つあたりの腹筋のサイズは小さくややアンバランスな印象だ。
肉体を鍛え上げるため筋トレや様々なワークアウトを頻繁に行っていた。このため月に15万ほどをトレーニングに費やしており、慢性的な金欠で金のない男だった……。
「……今月金ないなぁ。いま噂になってる、あのマッチングサービスに登録して小遣いでも稼ぐかな」
スマホを開き、すぐにサイトに登録した。
自身の腹筋の画像を何枚か登録する。
影が強調されるように、様々な角度から腹筋を撮る。
そして、勃起時のサイズ、射精時に飛ぶ量を記入する。
射精中のチンコの動画も貼ればマッチングがさらにしやすくなるらしいがそこまではやめておいた。
続いて、苦痛時に叫びますか?などの問いに答えていった。
登録が完了したその日は特になにも起こらず、腹筋が脂肪がないために割れて見える程のガリガリの男が腹を殴られ唾液を吐き散らし、床に転がりながら腹を押さえて悶絶している動画を見ながらオナニーして就寝した。
翌日12時。仕事が休みで、昼まで寝ていた小山は玄関のインターホンにより起こされた。
ピンポーン!!
「マッチングサービスのものですが、本日お時間良いですか?部屋で準備をさせてください。」
そういきなり2人の男が話して部屋に入ってくる。
1人は痩せて小柄な男で、もう1人はプロレスラーのような太い腕やTシャツの上からでも腹筋の隆起が分かるほどに発達した筋肉を持った男だった。
「……ちょっ!まって。まだ準備できてな……ぉおおおおぉ…………げぇ……」
ドムっ………!
寝巻きのまま動揺する小山の腹に、男の手加減のないパンチが食い込む。
小山は猛烈な吐き気に襲われ、床に倒れて呻いていた。
「……この筋肉の分厚さからして記載事項に間違いはないようですね。筋肉たっぷりだ。準備続けます」
表情を変えずに小柄な男が話して、部屋を片付けながら撮影機材を整える。
「……さすがだ。はやいな、小山さんの筋肉を見て、腹責めしたい人がマッチングされました。射精も嘔吐もOKだそうです。単価は28,000円でいかがでしょう?即金で支払いますよ。」
「……わかった、やるよ。……いてて」
赤くはならなかったが、腹はじんわりと痛い。若干吐き気もある。
だが、想像を超えたかなりの大金を得られるとわかり、引き受けることとした。
「では、服脱いでここに横たわって。」
小山は言う通りにする。男らしい肉体があらわとなり、仰向けで寝させられた。
そして、手足が固定されて動けなくなった。
その上にはカメラがあり、腹筋や性器がちょど収まる画角に設定されていた。
「今から7分、見知らぬ人に腹責めを受けます。心拍や筋肉の様子はウォッチしていますのでご安心ください。では、はじめます」
小山は少し緊張しはじめてきた。
80程度だった心拍数が120程に急激に上がる。
……そして始まった。
男たちの手元のスマホには、次々と小山に対する指令が表示されており、順に実行される。
▶︎ 腹パンチ50回
▶︎ 呼吸停止
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:
「まず腹パンチ50回か、たのむ。」
小柄な男は、隣にいた男に言う。
男は無言で近くに座り、洗い息をして力が入ってガチガチに割れ目を強調している小山の腹を殴りはじめた。
ドゴォ!!!バチィッ!!バチィッ!!ドゴォ!!ドゴォ!!
目一杯腹筋に力を入れているはずなのに、スポンジのように拳はめり込んでいく。小山は生まれて初めて腹筋に限界を超えた力を入れ、拳の侵入を防ごうと試みている。しかし、その努力も虚しく腹筋は見事に押し潰され、肋骨の内側の骨が沈んだ腹部とは対照に浮き出る。
「あがぁっ!!あがっ!!!ごぅう!!ううっ!!おぅっ!!おおおっ!!!」
小山ははちきれそうなほど大きな声で叫ぶ。
18……19……20……
「おぉおおおお!!!ぉうおぉえええええーーー………げぇえええ……」
小山は辺り一面に胃液を噴出し、嘔吐のためボディビルのポーズのように盛り上がった上半身の筋肉をスマホの前の利用者に見せつける。
それからも、容赦なく腹を潰されていく。
48……49……50……
50回の腹責めがようやくおわった。
小山の腹筋は早くも真っ赤に腫れ上がり、小刻みに痙攣を始めていた。
小柄な男は、小山が撒き散らした嘔吐物を手際よく処理した。
「いまの客、どうやらイッたらしいな。こちらから見るカメラだと自分でシコってやがる。……筋肉が全くない体で棒みたいな身体だがそんな貧弱な男でも意外と需要あるんだよ。」
片付けながら、笑みを浮かべて言う。
「やってる本人も晒されてるとか、夢にも思ってないだろうな。ははは」
「ぁあ、あの客から追加で金もらわないとな。……なぁ小山さんよ。昔、あんたもこのサービスでガリガリのやつの腹、メッタメタにやりまくったよな?」
「……はぁっ……はぁっ……ぇえ?」
「あのときにチンコおっ立てて乳首触りながらイきまくってただろ、あれ高く売れたわ。わはははは!!」
小山の心拍数が跳ね上がる。
知らなかった、そんなこと。ただ単に俺が楽しむだけのものと思ってた……
「……おしゃべりは終わりだ。さて次は、呼吸停止だとよ。苦しんでやれよ?そしたらあいつ、またイクだろうな」
大柄の男が、小山の鼻と口をビニールで塞いだ。
心拍は145を表示している。
全く息が通らず、ビニールが口に張り付いてこすれ、そしてペコペコと動いていた。
「ブゥッ!!!ゴォッ!!!ァァアア!!」
だんだんと苦しくなってきたのか、口を大きく開けて首を振りながら、ガシャガシャと腕を振り回しだした。
その度に発達した上腕二頭筋が盛り上がり、大胸筋の、上部と下部に繊維が分離している内部構造をくっきりと浮かび上がらせてビクビク激しく収縮していた。
心拍は止まることなく上昇を続け、170を超えてきた。
小山は目を開き、ズゴォーーーー!と音を立ててビニールを吸い込みつづけ、そして歯で噛み切ろうとパクパクと口を動かして無駄な抵抗を始めた。
「苦しい!!息が!!息をさせてくれ!!」
小山の脳は、ただひたすらに呼吸を求め続けていた。
横隔膜を無駄に動かし、腹だけがペコペコと凹む。呼吸と連動せず、筋肉だけが必死で動いて蓋をされた口から酸素を取り込もうともがく。
頸動脈はどんどん太くなり、残存する酸素濃度が低下しつつも脳に必死に酸素を送ろうとする。
心拍は183がピークを迎えながら約1分ほどの無呼吸を小山は必死に心臓を動かし、耐えた。
ズビッ!!ビブゥッ!!!ズッ!………
ビィッ………ぶう…………ぶ………
徐々に脳が弱り、顔から表情が消えてきた。だんだんと心拍は弱まる。
首や肩の筋肉は、弱くなりつつも相変わらず呼吸を確保しようともがいていた。
しばらくして太腿の太い筋肉がバタバタと暴れだす。
徐々に全身の筋肉が無秩序に動き出していた。
それから10秒もするとビニールで塞がれた口は、もうパコパコと小さくしか動かなくなっていた。
いよいよ呼吸音も弱くなり、大胸筋が大きく痙攣を始めた。
強い痙攣は徐々に全身に広がり、呼吸はさらに弱く不規則になり始めた。
顔は青白くなり、心拍は40を切り始めていた。
「……またあの客、イッたな。……小山さんそろそろ死にそうだから、いったん止めるか」
小山の口からビニールが離される。
だが呼吸は戻らない。脳は一時的とはいえかなりのダメージを受けており、機能が低下していた。
「よしもう危ない、終わりだ。終了させろ」
小山は虚な目をしながら次第に回復するも不規則な呼吸を続け、筋肉を痙攣させ続けていた……。
小柄な男がつぶやく。
「ぁぁ……しかし、こいつの筋肉そそるなぁ………ァッ!!!!」
ドゴォ!!!!
小山の腹を殴る。
5つに割れた腹筋は、もはやただの肉だった。
内臓が簡単に潰れた。
朦朧とした意識では、何一つ防御しきれなかったのだ。
拳に押し出されるように、半開きとなった口から色々なものが逆流しだす。
腹筋が突然ボコボコと動き出し、胃袋の中身を吐き出したのだ。
「やばい、イクっ!!!」
小柄な男は、自身の性器を激しく扱いて身体をビクンと痙攣させた後、小山の顔に向かって精液を大量にかけた。