男たちは、両手は後ろで縛られて体はハーネスを装着され少し中に浮いた状態となっている。
身長や体格の違う一人一人の腹の高さに絶妙なチューニングを施されたパンチングマシーンが配置される。10秒に1回の速さでバチーーーン!!とかなりの衝撃音がする程のパワーでそれぞれの腹筋を責められている。
マシンの前にはボタンが2つ配置されており、赤いボタンは強化モード、青いボタンは高速モードと表示されていた。
残る男は3人だった。
金髪の短くジェルでまとめあげた男は、平然とした顔で腹を殴られ続けていた。
背は170センチくらいだろうか。すらっとした無駄のない身体についたしなやかな筋肉は、格闘技で培われたものだ。
形の整ったシックスパックは、マシンの打撃に力を入れて耐えることなく平然を装っている。
そこに、1人の若者が現れた。
「おう……こいつだこいつだ……!思いっきりやり返してやるぜ……」
そうつぶやいて、赤いボタンを連打し始めた。
だんだん、パンチの重さが増していく。
金髪の男は徐々に顔を歪め、許された範囲で最大限体を丸めることでパンチに耐えようとしていた。
パンチの重さは最大まで強められ、金髪の男の腹筋はパンチのタイミングを見計らってきつく収縮し、硬さを増してダメージを和らげようとする。
「こいつに、おれは負けたんだ……やり返してやるぜ……」
若者はニヤニヤしながら金髪の男が責められている様子を見ていた。
過去に何かの試合で負けてしまった恨みを晴らしに来たのかもしれない。
それからも、何度も強烈な打撃音が金髪の男の腹から発せられ続けた。
「……うぐ!!……」
ついに、金髪の男が呻き声を上げ始めた。
なにせ、今のマシンの設定は最大まで上げられている。
並みの男性なら1発で腹筋はおろか、内臓を潰されてしまう強さだ。
金髪の男の腹筋はますます赤くなり、6つに割れた腹筋の塊に力が入り続け、ボコボコ動いていた。
ドボォ………!!
しかし息を吐いて腹筋が緩んだ瞬間、胃にダイレクトな打撃が入ってしまった。
その後もマシンは容赦なく腹を攻撃し続ける。
「……!!がぁっ!!!………あぶぅ…………ぅううううえええ…………ぇぇっ!!!げぇっ!!えぶぅっ!!!!おぉおおおぇえええ!!!」
呻き声は絶叫に近くなり、喉に液体がからんだ声に変わっていった。
金髪の男は口から胃液をダラダラと垂らす。防御のタイミングを完全に外し、無防備になってしまった腹部を攻撃され続けていた。
体をくねらせて打点をずらそうにも、ハーネスはガッチリと固定されており動かせない。
悲痛な叫び声を上げ、口から溢れる内容物をパンチのたびに噴き出し続けるしかなかった。
若者は、赤いボタンの機能を一旦リセットして強さを戻した。代りに青いボタンを連打し、速度を上げていく。
ドスドスドスドス………ドドドド!!!ドドドドドドドドドドドド!!!
猛烈な速さで、軽いパンチが金髪の男の腹筋に当たり続ける。
「ぉ……ぉお………ぉおおおおおおおおおおおおお………」
腹への衝撃で声を弾ませながら、金髪の男は叫び続ける。
そして、全身がビクン!ビクン!!と大きく痙攣を始めた。相変わらず、おおおお……という呻き声を上げ続けている。
「……何だよ……チンコおったてて何か出してやがる」
若者は金髪の男の近くに進み、その性器を眺めた。
長さ18センチはあろうかという太いそれは垂直になりながら、放物線を描くように白い液体を放出していた。
ビチャァ!ビチャァ……と音を立てて、胃液と混じった床に射精していた。
金髪の男は、白目を向いてダランと上を向き、ただひたすら腹を潰されるだけとなり果てていた。時折、腕がびくっと痙攣したように動いていた。
「………へへへ……ざまあみろ……。お前のその腹筋をボロボロにしてやる。あとは俺の……好きにさせてもらう」
若者は股間を屹立させながら、顔を上気させて言った。
「よし……こいつを持って帰る。手続きしてくれ……」
そう若者は言って、絶叫を続けて嘔吐し続ける金髪の男は引き取られて行った。
あと展示された男は2人だ。
1人は普通のサラリーマンだった男。
もう1人はボディビルダーだった。彼の体には、なぜか電極が取り付けられていた……。