「ちょ……っとまって………身体が……」ハァハァと腹を大きく波打たせて呼吸しながら涼太が言った。
「身体がどうしたの?」
「動けない……です……ハァハァ……力が……はいら……ない」
電気刺激により、筋肉を繋ぐ神経に強い信号を与え続けたことによって信号の伝達力が一時的に弱っていた。
本来の脳からの信号の強さでは、筋肉を動かせない状態だった。
「大丈夫、そのうちよくなるよ。」
「じゃあちょっとだけ、休憩」
「はい……」
「そういえば涼太くんはさぁ、射精したらどのくらい出るの?」
「……はずかしいですよ……ハァハァ……」
「2人しかいないんだから。いいんだよ。どうなのさ?」
「………えっと……そうですね……10回くらいは出ますね…。」
「そうなんだ、量は?」
「測ったことないですけど。彼女とエッチした時で……コンドームの先からだいぶ貯まるくらい?よくわからないです」
「そっかぁ……今日はその金タマにある精液全部だしてもらうから!ははは」
「………。」
よし、休憩おわり。と呟いて、星は涼太の鼻と口を素早くサランラップで巻き、ガムテープでぐるぐる巻きに止めた。さらにその上からネットをかぶせ、縛る。
近くにタイマーを置き、3分を設定する。
「死んだら困るから3分だけな。1回もいけなかったら、また休憩して3分!」
「むぐぅ……ーーー!!」
完全に空気の通り道を塞がれた……。
想像よりもキツイ。
「さぁ、シコってイッて。見てるからさ」
「体勢は好きなようにして。」
「…………。」
涼太は呼吸が強制的に止められている中、寝そべって必死に性器をしごき出す。
性器は徐々に勃起しだしてきた。
大きさは普通くらいだったが、鬼頭が大きく張り出し男らしい形だった。
しごき出してから1分ほど経っただろうか。
涼太の腹が息を無理やり吸おうとするかのようにビクッと時折動き始めた。
だが、まだ涼太の手は必死に射精しようとしごき続けている。
「………ゴプッ!!!………ブッ………」
程なくして涼太の口から息が漏れ出すような音がしてきた。
扱く腕と手が止まりがちになり、いよいよ限界が迫ってきた。
だが、そこから10秒ほど耐えただろうか。
「………ガァアあああ…………ウッ!!!!…………ガァッ………!」
涼太から息が垂れ流される。といっても密閉されているので口からは出てこない。声が、悲痛な叫びとして漏れ出てくる。
マスクを取ろうと、両手で顔をむしり始めた。
だが、ネットは硬い素材でできており、引っ張って破れるような弱いものではなかった。
性器は最大に勃起したままで、体の動きに合わせてブラブラと動いていた。
「涼太くん!いいよ!チンコすごい立ってるし、筋肉の動きも最高だよ。」
もはや外を認識できていない涼太は、無我夢中でネットを引っ張ったり、上に引き抜こうともがき続けていた。
その度に肩や上腕の筋肉が強く盛り上がる。
だが、取れないままだ……。
いよいよ涼太も限界が近づき、動きが雑になって遅くなり、意識を失いかけていた。
ネットを取ろうともがく動作がだんだんと弱くなり、腕が上がらなくなってきた。
クシュゥゥーー!ー!!!クシュゥゥーーーーー!!!と必死に呼吸をしようと口からは未だに力強く摩擦音が響き渡る。
そのたびに、腹筋が硬く締まり8個に割れて存在感をアピールしていた。
ピピピピピピ……!!
その時アラーム音がなる。
「3分経ったね。外すとしよう」
そういって、まだわずかにネットを取ろうともがき続けていた涼太の顔から次々とつけたものを剥がしていく。
「………ゼェーーーーーー!!!!ゼェーーーッゼェーーーッゼェーーーッゼェーーーッ!!!!」
口を塞いでいたものが取れた途端、涼太はすごい力で空気を吸い始めた。
何度もなんども肺に新鮮な酸素を取り込み続ける。
「どう?いけそう?」
星が尋ねる。
「ハアッハアッハアッ!!!!ハアハア!!!」
「ゼェーーー!!ハァハァハァハァ………」
「……っいやっ………いけそうなんすけど息が持たない………死にそうですっ………!」
息も絶え絶えに返事をする。
「えー?そうなの?こんなに垂直にたってるのに。……ちょっと触っていい?」
星は涼太の露出した鬼頭を掴み、片手で揉んだ。
「………ぉああああ!!!!」
「……何?感じるの?」
さらに揉み続ける。
涼太は思わず性器にビクビクと力を入れ始め、射精準備を始めようとしていた。
「……やば………いまのでっ………いきそういきそう………」
「窒息してないのにいくのかい……?」
「待ってろよ。いくなよ」
そう言ってまた涼太の口をさっきと同じようにふさぐ。
星は、涼太の性器をさらに激しくしごき始める。鬼頭を、とにかく執拗に責めた。
「ムゴォーーーー!!!!オオオオアアアアア!!!!!!」
扱かれている間ずっと涼太は腰を突き出して、叫び続けている。
星は扱くのを一旦やめて、涼太の胸を触った。
汗だくで冷たい体の奥に、ドクドクと鼓動を感じた。
涼太の窒息感が徐々に上がるとともに、心拍数も上がっていく。
そしてゆっくり、性器を……いや鬼頭を責め続けたその時、性器が再びドクドクとしだした。
涼太は白目を向いて、足をバタバタと動かしながら両手で首をかきむしっている。
ビューーーーッ!!!!ビューーーービューーーーーー!!!ビュビュッ!!!
ついに涼太は射精した。
15回ほど発射した。
ガクガクと全身を痙攣させながら、性器からは大量の精液を放出し、青臭い匂いをまき散らした。
最初の数発は、涼太の顔にまで飛んだ。
射精が終わると同時に、涼太はついに意識を失ってダラーンと脱力した。
全身が小刻みに震えている。
星は、すぐにネットなどを外していく。
「15回も濃い精液を出すなんて、そんなに気持ちよかったかな?……死にそうになっちゃって……必死でネットを取ろうとしていたね。筋肉がすごく動いて必死なのが伝わってきたよ……。」
「よし、つぎは腹パンチ……だね。その8つに割れた腹筋、ただの肉にしてあげるよ。」
涼太の呼吸は漸く戻り、星は落ち着くのをしばらく待っていた……。
だが腹筋は忙しく動きつづけ、欠乏しきっていた体内に酸素を供給していた。