ここは都内のとある19歳学生の部屋だった。
大学仲間の2人でベッドの上に腰掛けながら他愛もない会話をしていた。
夏に差し掛かる頃で、2人とも白いTシャツを着て、半パンを履き、ラフな格好だった。
マサは服の上からわかる位に大胸筋が張り出し、時折腕を曲げるたび、力瘤である二頭筋が丸く浮き出ていた。
特に運動を続けていたわけではないが、類稀なる筋肉質な肉体の持ち主だった。
トモヤが言った。
「なぁマサって筋トレしてんの?」
マサが答えた。
「え?なんで?ほとんどしてないよ」
「あっ、そっか。いや、なんか改めて見ると筋肉ありそうだなと思ってさー。身体の幅とか、よく見たらゴツいし。」
「……たしかにトモヤは細いけどな。俺の筋肉かぁ………。まぁ胸は、自信あるかな?(笑)」
トモヤはさらに食いつく。
「おいおい筋肉ピクピクさせるなって(笑)俺細いから、トモヤみたいに筋肉ある人の身体、憧れてるんだ」
「……だからさ、ちょっと見せて?な!明日のテスト教えてやっからさ」
マサは仕方なく言った。
「いやいや、普通だから。なんで見せないとダメなんだよ?」
トモヤも引き下がらない。
「筋肉様おねがいしますっ!」
「……ふん、発情すんなよ?おれに。」
いたずらっぽく笑い、そして、服を脱いだ。
トモヤは息を呑んだ。
それは、想像以上だった。
腹筋はボコボコと割れ、大胸筋は形良く隆起し、筋繊維に沿ってカットが浮き出ていた。
肩から腕にかけては静脈が浮き出ており、無駄な脂肪なくかなりのトレーニングを積んでいることが明白だった。
「す、すげぇー」
「筋肉の塊じゃん」
思わず口から漏れる。
「おれさ、昔からこんな身体なんだよな」
「ちょっと鍛えたら血管浮きまくって腕とかすぐ太くなってバキバキになってさ、彼女にキモいっていわれたから控えてる」
トモヤはその身体を見ながら、スゲェー……と呟き続けた。
雷に打たれたように、心拍数が跳ね上がり、身体がほてりだしていた。
そのトモヤを見てマサが言った。
「そんなすごい?」
「なんか急に息荒くなって、変だぜ」
トモヤが答える。
「すごすぎ!何その身体。帰宅部の癖にさ。ボクシングやってるおれも、そんなヒョロくないけどさ、全然すごい。」
「マサのは中に筋肉詰まってるって………身体だよなぁ。」
マサは満更でもない様子だ。
「まぁな。密かにこの身体好きなんだよね。筋肉かっこいいし、胸も、ほら」
大胸筋をピクピクと動かす。服の上からも筋肉全体の収縮がわかるくらいの筋肉量だ。
「俺の身体に嫉妬して、腹にパンチとかすん………な…………」
「………ぉおぼぉ!!!!」
マサの6個に割れた腹筋のど真ん中に、トモヤの拳が埋まっていた。
「ぐぇええええーーー!!!おぇえええっ!!!おぇええええーー!!!!!」
マサは激しく唸り、足をバタバタさせながら必死にこらえている。
ボクシング仕込みの一発が腹に深く沈み、マサの身体は動かすことができなくなっていた。
トモヤはさらに重ねてボディブローを繰り出し、マサの胃を押し上げ神経を刺激する。
ドッ!!ドッ!!!ボス!!!
バシィ!!!ドボ!!
拳の下では、割れた腹筋がなんとかそれ以上の攻撃から内臓を守るため硬直しつつ、呼吸したくてもできずにヒクヒクと苦しむ横隔膜を感じた。
「……ぁああああ………ぁああ」
マサは裏返って苦しそうな声で悶絶し、腹をゆっくりと押さえて、ベッドに仰向けに倒れた。視線は定まらず、痛みと苦しさで脳がパニックになっているようだ。
トモヤはマサの両手を万歳の形に固定し、腹の上に軽やかに馬乗りした。
伸びた大胸筋を筋に沿って触りながらトモヤが言った。
「こんな筋肉質の身体、おれもこれがよかった。うらやましすぎて、………。マサの身体についてる筋肉メチャクチャにしたくなったんだ」
「ゆるせよ。」
「はっ………あ……ヤメロぁ………やめろ………ぐぅ……」
ドボォ!!
「ぶうっ!!!!!」
再び腹に拳が沈む。
マサの腹筋は2回目なのもあり、身体も警戒していたのだろう。
一瞬で猛烈に収縮した。
上体を起こすような体勢で腹筋を硬くしながら、プルプルと震えて筋繊維を総動員させていた。
グッ……グギィ………!!!と、マサの口から摩擦音が響き、息を止めて筋肉の緊張が途切れないように必死だった。
「鍛えてないのにこの筋肉ッ!!筋肉っ!!!もっとぉおーー潰れろぉ!!」
ドゴォ!!
ボスゥ!!!
ボコォン!!
腹筋は何回も凹み、体内へ押し込まれる。
最初の数回は腹筋の硬さが伴い、なんとか拳に反応できていたのだがだんだんと反応が悪くなった。
ボゴォ!!
ドゴォ!!!
バスゥ!!
そのうち、割れた腹筋の形こそ保たれているものの、腹に力を入れることが出来なくなっていた。
マサは力無くベッドに仰向けになり、腹だけは不規則に呼吸のために動いていた。
はぁーーー………はあーーー!!
はあーーはあーーーはぁーーーっげほ
はーーーーはーーー………
トモヤはマサから降りて、パンツを脱がした。
綺麗に剥けた生殖器がそそり立つように現れた。
「勃起してんじゃん、変態?それともチンコも全部筋肉で硬いのか」
トモヤはマサに聞いた。
マサは問いに応えることもなく、ゼェハァと呼吸を繰り返し、涎や胃液を垂れ流していた。
全身の筋肉を酷使し、さらに腹部の筋肉を締め付けていたことで前立腺や周辺の神経が興奮している。もう射精間近で今にも爆発しそうになっていた。
トモヤはそれを右手で握り、鬼頭を包むように力を込めて揉んだ。
左手で、発達した大胸筋や乳首を刺激した。
皮膚の上から筋肉を強く押すと、筋肉の繊維がゴリゴリ密集して存在していた。
脇の方の筋肉終端をコリコリと触ったり手のひらで肋骨あたりから撫でるように筋肉の分厚さを感じた。
マサの意識は朦朧としたままで反応は薄いままだ。
だがときおり胸をビクッと痙攣させたり性器がビクビクと動いており、何かしらの刺激は感じているようだった。
トモヤは、鬼頭から手を離してマサのシックスパックに拳を軽く当てて腹を押すように圧迫し始めた。
もう腹筋はほとんど収縮せず、ゴムのような感触が拳を包む。
腹を圧迫されるたび、呼吸が乱れる。
はうっ……はうっ………はっ………はあっはあっは………っっう………
ドボォーーー!!!
最後の一発は、渾身の力を込めてマサの腹のど真ん中に打ち込んだ。
マサの腹筋がキュッと締まり、大胸筋の中でも筋繊維の走行方向が異なる部位が綺麗に割れるほどに収縮した。
……グゥッ!!、…………ご……ごぶ………ぁ……
!!!!ごぶぅ!!!ごぼぉ!!!がばぁああ……
マサは腹筋を波撃うたせながら胃液を大量に吐きまくり、身体をビクビクと痙攣させて動かした。
トモヤがマサにきいた。
「くるしい?」
マサはわずかに首を縦に振る。
「死にそう?」
ふたたび、首を縦に振る。さっきより力強い。
朦朧とする意識の中、死をかなり強く意識しているようだった。
「じゃあ、死にかけてみよっか?まだ元気だよ」
そういって、トモヤはもう動けないマサの鼻と口を押さえながら性器を再び刺激した。
「ムゴォーー………ズピィーーー!!!!ぁあおおおおおおーー!!!むグゥゥゥウーーーズピーー!」
マサは、最後の力を振り絞るかのように筋肉を硬直させ、断末魔の叫びをあげる。
腹筋は何回も何回も収縮し、どうにか酸素を取り入れようと必死に息を吸おうとしていた。
「早くその筋肉で息吸えばいいじゃん!!もっと力入れてさ!!」
トモヤはうわずった声でマサを煽る。
「ひゅーーぅ………ひぃ………ひ…」
その後マサは絶頂に達することなく、だんだんと筋肉の緊張がなくなり、力が抜けて抵抗が弱り、失神した。
トモヤは、マサの力無く動く胸を触った。
ドクドクドクと、体がわずかに振動していた。
トモヤは弱りきって力無くぐったりと横たわるマサを見た後、自らの手足を拘束し始めた。
トモヤのうっすら割れた腹筋や胸、背中、太ももには既にEMSを山ほど取り付けられており、最大の出力で動きだした。
「マサごめん。こんな身体ボロボロにしてしまって。」
「俺も同じだけヤられるから。本当はこの身体がどんどん衰弱して、筋肉が壊れていくのを見てオナってほしいんだけど。そうはいかないよね、だってもう死にそうになってるもんね」
「だからそこで寝ながら聞いてて、俺の叫びをさ」
そうつぶやき、全身が脳の支配を超えた無慈悲な電気信号により不自然に硬直し出した。
トモヤの腹だけでなく、周りの筋肉全てが異常収縮を起こす。
トモヤは体を跳ねさせるようにリズミカルに動く。
「ぁあ!う!!!あ!!!あ!!!!が!!!あ!!!!あ!あ!あ、あ、あ!!!」
腹筋だけでなく、内臓の筋肉や心臓までがその調和を乱されていく。
激しく痙攣して、転がるようにベッドの下に崩れた。
それでもなお腹筋を中心に全身をばたつかせていた。
息を吸おうにも、肺を包む筋肉が吸気を許してくれない。
「……っぜえ!!!………ぐぅううう!!!ぜぇっ!!!あっあああああ!!!!はぁっはぁっぜぇー!!!!ぜっ!!!!ぅううう!!!」
トモヤは恐ろしいほどの興奮を感じながら、呼吸が必死に維持しないと止まってしまう恐怖、いつ止まるかもわからない心臓の不整脈、細い身体にまとう筋肉の悲鳴が恐怖を呼び起こす。
あぁ………腹が千切れるほどに痛い……
息が吸えない、腹が動かない……
声が出ない……
マサ、起きて気づいたら、この俺の姿を見て許してくれるかな
マサ、おれ、筋肉ないのに、こんなに筋肉を痛めつけてるんだ
心臓だっておかしい。止まりそうだよ……
胸に耳を当てて、俺の内臓の音を聞いて欲しい。
マサ、マサ、マサ、マサ、
その後しばらくしてマサが回復して意識が戻った頃には、トモヤはベッドの下で仰向けになり、白目を剥いて泡を吹き、身体は汗だくになっていた。
首の筋肉を筋立たせながらぜぇーー!!!ぜぇーーー!と喘ぎ、必死に呼吸を続ける。
異様な腹筋の収縮が続いており、身体を折り曲げ、小刻みに震わせ、やや大きめの皮のむけた性器から夥しい量の精液をぶちまけ、それを身体になびりながら床に転がっていた。
「ともや……なにしてんの」
「はっ……!!!はぁっはぁっ!!!ぐっぁああああ………はぉっ!!!ぐうううい………ぅううーーー」
マサはその様子を呆然と見つめていた。
「一人で愉しんで、イッておしまいとか……ゆるさないからな」
きている服の上からトモヤの腹を足で踏みつけてみた。
「ぉおおあ………ぁああああ………ぁあ」
薄く貧弱な腹筋がわずかに痙攣している中、内臓を押しつぶしていく感触があった。
そのままどんどん力を加えていく。
「がぼぉーー……」
ある地点まで加重すると、筋肉の緊張が全部解けて腹がグニャッと潰れた。
ふぅーーーーぐぅーー
ごぼごぼ……ごぼっ………
トモヤの口からは潰れた肺に溜まっていた空気や胃の残渣が搾り出されていった。
真っ青な顔をして意識がないと思われたトモヤはニヤッと笑ったような顔をしたようにみえた。
さらに激しく全身を痙攣させて口を大きく開け、目を見開いたまま、トモヤはだんだんと動かなくなっていった。