若葉商事の社員たちは、半年に一度会議室に1人づつ呼ばれる。
社員は全員男で、ほとんどの社員は見るからに筋骨隆々な肉体を持っていた。
「……ぁあ、俺今日、あの日だ。」
「……そっか。おれは昨日だったぜ。仕方ないこととはいえ、……な。」
「全然準備できてないし、今回はヤバイかもな……」
「なーに。大丈夫だ。もしおれが手伝えることがあれば、呼んでくれ。昔、コレで助けてもらったのまじで感謝してるからな。」
「……シンジ、ありがと。たぶん、怒られるくらいだと思うけどな。」
14時になった。
ツトムは、会議室24Bに向かった。
ガチャ……
「失礼します」
ツトムは硬い表情で、部屋に入る。
3人の男が座っていた。
広い会議室で、机は男たちが座っている長机1つしかなかった。あとは、広い空間となっていた。
「来たね。」
「名前は?」
「原ツトムです」
「歳は?」
「33です」
「……じゃ、そこで全部脱いでね。パンツもね」
「はい」
ツトムは、細身のスーツを脱いでいく。
「はい、脱ぎました。」
そう言って、目の前にいる3人の屈強な男たちの前に立った。
ツトムの心臓は今にも張り裂けそうなほど速く鼓動し、膝は震えていた。
「筋肉に自信は?」
「………すみません。ないです」
「記録によると去年、腹筋潰されたとのことだけどどんな感じだった?」
「……えっと、あまり覚えてないのですが、呼吸止まって……痙攣して、心臓もおかしくなったみたいでAEDで助かったと。聞きました……」
「そうか、なかなか大変だったね。ありがとう。」
「じゃ、改めて。そこで筋肉アピールして。腕は、曲げて32センチ以上の太さ。腹筋は割れていること。太腿は大腿四頭筋が浮き出ているのを見せるか、懸垂15回をこなすこと。これが半年前の宿題だったね。」
ツトムはテニス部で体育会系だった。
元々筋肉がない訳ではなかったが、線が細い骨格の体型だった。
ここ半年は筋トレはしようしようと思っていたが、多忙なこともありこの日までロクにやってこなかった。
そのことは重々承知していたため、自業自得による恐怖と絶望がツトムを支配していたのだった。
「じゃあ腕からで。」
「……はい」
ツトムは必死で力瘤をうき立たせる。
上腕二頭筋がつりそうになるほど、力を込めた。
「……計測。………26センチ。なんだこりゃ?我が社の誇る営業は、筋肉で営業するんだよ。わかってるのか?」
「腹でも胸でも、背中でも。お客様に筋繊維を余すことなく痛めつけてもらい、悲鳴や肉体の限界を晒して受注を取るのが、我が社の営業マンだ」
「我らが苦しんでのたうち回って悶絶することで、お客様が性的に満足し、受注につながるのだよ。」
「すみません……申し訳ありません!!!」
「……な、アレ追加しといて」
リーダー格の男は、周りの2人に何やら指示を出す。
次は腹筋だ。
必死に力を込め、息を吐き、筋肉を収縮させる。
「フッ………!!!!くっ………」
滝のような汗をかいて、腹筋を硬くし続ける。
シックスパックが浮き上がり、ボコボコと影をつけた。
「ギリギリ腹筋は割れているな。合格だ」
「次は脚?懸垂?」
「……脚です。………懸垂は……」
太腿を必死に伸ばし、筋肉を収縮させる。
しかし太ももがプルプルと震えるだけだった。
懸垂も、1週間前から焦ってやり始めたのだが、未経験では必要な筋肉が発達しておらず、5回か6回しか出来なかったのだ。
「原さん、筋肉………一見するとそこそこ整っているようだが全然鍛えてないな?」
「こんな身体で誰を満足させられるのか?これは、お仕置きを、せざるを得ない……なぁ?」
「……ぅうううわぁああーー鍛えてなくて筋肉なくてすみませんっ!!!あれはやめて!!あれはっ!!!死にたくない……あああああ………」
ツトムは半狂乱になって脚に力を入れ続けている。だが膝はガクガクし、腹筋はビクビクと荒い呼吸のために震えていた。
「……どの部位の筋肉も貧弱……か。半年なにをしていたのかね?ジムは?」
「ぅああああ…………すみませんすみません………頼むからやめて…………」
ツトムは尻餅をついて後退り始めた。
「しかたない。筋肉訓練だ」
「この社員の肉体をカメラで全社に共有。このような社員が今後出ないように釘を刺す」
照明が消え、ツトムのわずかながら割れた腹筋の陰影が強調された。息を吸うたびに、胸の中央がぴくぴくと動いていた。
「どれだけ叫んでもいい。泣いてもいい。痙攣してもいい。ただひたすらに、筋肉を酷使しろ。死ぬ寸前で許してやる。心拍数が40を下回ったら、だ。」
「胸に心拍音を全社に流すマイクをつける。心拍と、お前のその肉体をみんなに見てもらうことにする。」
「心拍は………124か。大分と緊張しているようだ。これからやるのは………拷問と呼ばれるものだ。」
「………ぁぁぁぁ………すみません……失禁したり吐いたりしたら、もう会社いけなくなりますから……勘弁してください……」
「……ふん、そんな甘いものじゃない。この透明な箱に性器突っ込んで、腰振って射精するのだ。同時に腹筋の強度を鍛えるため、昨年同様腹責めも行われる。そして、めでたく射精するんだ。いったフリをしてもダメだぞ。ドクドクと精液が出ていないとな。その様子も放映してやるから、楽しみにしていろ」
原の心拍数は140に急上昇した。
全社員に、原の激しい鼓動が響き渡っていた。
ドックドックと心音が会社に響き渡る中、社員たちはざわざわと話していた。
「………いきなり心拍数上がりすぎだろ……。」
「これ、俺らも筋肉鍛えないと来年こうなる……んだよな」
「こえーな、見た感じさ、原って細マッチョだよな?そういや、私服のTシャツきてた時も胸の筋肉分かるくらいだったし、腹筋6個に割れてるし。でも足りないってことか……。」
「………。」
ツトムは必死に食い下がっていた。
「……なっ!!!去年は腹責めだけだったって!」
「まぁな。だが、君のように守らない奴がいたから効果が薄いと判断し、工程を追加したんだ。」
「さて、やってもらおうか。」
「その目の前にある穴に勃起させたものを突っ込んでくれ。腹筋を使って腰を振り、筋肉の収縮を見せてくれ。」
「ぃいいやだ……なんだそれっ!!そんなことやっていいわけないだろ……」
そこに男が割り込んできた。
「……これはチャンスだぞ?形だけの腹責めを受けて、痛がってさ。腹筋をいやらしく強調して腰振って30分以内に射精できたら、3年ボーナス1000万保証してやる。……悪くない話だろ?」
ぼそりと、とんでもないことを吹っかけてきた。
1000万は、大金だ……
「……ぅ………くそっ。」
原は数分悩み、決断した。「やります、やりゃあいいんだろ」
「よし、じゃあパンツも脱いで、まずはたたせようか。どうしても立たない場合は誰かに助けを求めても良いぞ。」
原は、自身の性器を、全社に見られながら勃起させようと懸命に刺激した。
だが、心臓は張り裂けそうに鼓動し、膝は震え、全身から汗が滴り落ちる精神状態では到底勃起できるわけもなかった。
「……たてェェェ………なんで立たないんだよぉ………」
まえかがみになり、激しく扱き続ける。
心拍音がドクドクドクと一定のリズムを刻む。
5分経っても反応しないことで、焦りだけが募る。
「すっ!!すみませんんん………同僚のシンジ……よんで……」
「よし、わかった。だがそいつも全裸になってもらうからな。」
「…………はい」
シンジ、すまん。………心の中でそうひとりごちた。
5分後、全裸のシンジが入室した。
半年前とは全然違う筋肉質な体だった。
「し、しんじ、その身体……」
「ぁあ、鍛えたよ。おれは。次一緒に行こうぜ、ムキムキになるまでしごいてやるよ(笑)」
「………わかった、頼むわ。……ほんとにたのむ」
横にいる男がわって入って、話す。
「さて田中シンジくん、原のチンコ、たたせてやってくれ。」
「はい」
原は、シンジの肉体に見惚れていた。
おれより細い身体だったはずなのに、壮絶な努力をしたのだろう。
「原、ちょいと触る……俺のテクニックはな、こうだ!!」
まだ大きくなっていないものを優しく揉みながら、乳首を責めた。
シンジの暖かく大きな肩から腕にかけての筋肉が、原の身体と密着する。
「……ぁあっ!!!」
……そこか。
シンジは、そうつぶやいて原の身体を激しく刺激した。
「ぁああアン!!!あっ!!!!ぁあっあっあっあっぉっ」
激しい喘ぎ声を自分でもびっくりするほどに発した原をみて、全社の社員から乾いた笑い声が漏れた。
社員たちは、原のよがりながら淫乱を求めている姿を食い入るように見つめていた。
原はチンコを突き出し、腰を振りはじめた。
「シンジっ!!!ッアアアアア!!いっちゃう!!やめていっちゃう」
「なんだよ、はやいな。こんなビンビンにして、腰まで振って。けっこー真面目な奴だとおもってたけど、なかなかに変態だったな」
「なかなか大きいじゃん」
はぁはぁ、と荒い呼吸を繰り返しながら、原の性器はそそり立っていた。
「田中、もういいぞ。下がってくれ」
男はそう告げた。
「………ということだって。あとはイケばいいんだってさ?頑張れ………よッ!!なぁーーーーーっ!!!!」
ボゴォォォーーーー!!
ドゴォーーー!
「ぅは………はぁあああ………あっ………」
「シンジっ………な………にす………る」
原は、シンジの血管が浮き出た太い腕から繰り出された猛烈なパンチを、無防備な腹筋に受けた。
突然の腹責めに筋肉の反応が遅れ、体内の臓器は激しく圧迫され、神経が刺激された。
原は涎を垂らし、腹を両手で抱えながら勃起したままの性器を突き出している。
ドォっ!ドォっ!ドォっ!と、心臓は血液を送り続けていた。心拍数は100と表示されていた。
「原、はやくその穴に突っ込んで射精だ。」
「わるいな、おれ、お前の腹筋潰す担当だったんだ。断れなくてな。すまんな。」
シンジは少し息を切らして言う。
「うげぇ……おっおぷぅ………」
猛烈な嘔吐感に耐えながら、性器を突っ込んで腰を弱々しく振り始める。
腰の動きに合わせ、貧弱な腹筋が伸縮しはじめた。
社内のモニターには、穴の中が映された。
原の性器がピストンしている様子が映された。
おぇえっと嘔吐しかかるたびに腰の動きが止まり、腹が内臓を押し上げようと動いていた。
「原、苦しそうだな……もっと腰振らないと……」
「……げえっほ………おぇ………ムリ言うなよ……」
たどたどしく、腰を振る。
「お前がイカないと、俺も同じ目に遭わされるんだ、悪いけどどんな手を使ってでもイカせるぞ」
「……なんだよそれっ……」
しばらくの間、
ぱちんぱちんと、腰を打ちつける音が響く。
シンジが動いた。
「すまんっ!原!時間がなくなってきた……!あとで好きにしてくれたらいいから今日は耐えろ!」
ドゴッ!!
ドゴォ!!
「ぐうっ!!」
「原、腰止めるな!動け」
シンジは、原の腹筋を掴み握り潰す。
割れた腹筋が硬く収縮し、内臓を守る。
「ぐぅあああああーーーー!!!ぐっぁ!!あっあーーー!!!」
「腹筋がぁああーーー!!!指外せ!!!……っぉおおおお!!!ぐぅあああああーー!!」
原は、声を張り上げて叫んだ。
全身が真っ赤になるほど興奮して、汗だくになっている。
「ほら腰止めるなって言ってるだろ、動け!!」
シンジは強引に腰をつかみ、乱暴に前後に動かした。原に行為の継続を強要した。
「……ぐっ!!はあっ……はあっ!!」
原も早く解放されたい一心で腰を振る。
その様子は、すべて社内に共有されている。
そして、シンジはなんとか性器を透明な穴に突っ込んみながら必死にピストンしている背後に周り、膝で原の身体を押し付けて腕を首に回し、窒息させ始めた。
「うがっ!!!が!!!!!ぎ!!!!!」
原の口から空気が漏れ、腕の筋肉が盛り上がりながらシンジの腕を解こうと必死に掴む。
シンジは、抵抗して反り返った原の腹筋や背中を片方の拳で殴りつづけた。
バチ!バチ!!と皮膚が音を鳴らす。
何度も殴り続け、原の身体は真っ赤になってきた。
心拍数も比較的落ち着いて85ほどだったのが、急速に上昇し続けて160を超えてきた。
ドクンドクン!!
ドクドクドク!!!!!
ドドドドドドドド!!!!!ドドドドドドドド!!!
空気を求めて大きく開いた口から泡を吹きながら、しかし勃起したままの性器は穴に入ったまま、原は腹責めされ続けた。
原は目を見開いてヒィーーーーッ!!と笛のような音を響かせ、必死に呼吸を繰り返す。
社内はざわつき始めていた。
「心臓、やばくない?心拍数も195だって。」
「痙攣してるよね?顔も真っ赤だ」
「早くいけよ……死ぬぞ………」
どんどん心拍は上がり、230を越え始めた。
鼓動は不規則になり、不整脈も出始めた。
「原!!聞こえるか!!早くいけ!!」
シンジはさらに激しく腹を殴り、さらに強く腹筋を掴んで潰し始めた。
「………ズ!!!ズ………が………」
原はすでに意識がほとんどなく、泡を拭きながら白目を剥き、身体を大きく痙攣させて性器を穴に力強く打ち込んでいた。
「クソ!!!」
シンジが焦り出した。
「原ぁ!!」
頬を叩く。
激しくドッドッドッ……と心音が響く中、
突然心拍が遅くなり、不安定になってきた。
どっ……………どっ…………………どど……………どっ…………
「原!!おい………まじかよ」
「心臓止まりそうだよ!!どうにかし………」
原は顔をパンパンにさせて口を開け、血を吹いていた。腹筋は青く染まり、心拍数は37を表示していた。
完全に意識を失った原の身体はズルッと床に持たれるように倒れていく。
屹立した性器が入っていた穴から、青臭い香りと白濁液が広がっていく。
モニターの画面にも精液がかかっており、画面は白くどろっとしたもので覆われていた。
……死を目前にした原は、意識がない中射精したのだった。
社内もどよめく。
「原、いけたのか……よかった」
「でももう死にかけだよ……心臓止まってるかも……」
「もう小刻みな痙攣も、呼吸もしてないみたいだぞ……」
ピピピ!!!!ピピピ!!!!
心拍が40を下回り、アラートが出た。
ぐったりとした原は直ちに医務室へ連れて行かれた。
「原は肉体……筋肉を痛めつけられ、限界を見せてくれた。そしてよく見ろ。大量に射精している。合格としよう。だが、田中くんは役目を果たせなかった。田中くん、来週は君に同じことをしてもらおう。筋肉の発達は確認できたから、パス。腹責めと射精だな。………誰にやってほしい?」
シンジは全裸のまま立ち尽くし、呆然と答えた。
「…………俺がやりすぎたせいで……こんなに痛めつけて……ボロボロにしまったから。原にやってもらいます………」