再び、静寂が訪れた。
しばらくは水位に余裕がある。今後の気の遠くなるような長い時間において、無駄な射精はしてはいけない…ツトムは冷静に考えていた。
「おい、みんな。きいてくれ。あと10分ほどはそんなに水はたまらない。そのあいだ、なるべく体力を温存しておくんだ。いいな。」
「はいっ」
隊員たちはオナニーを中断した。
サトルが口を開く。
「俺、隊長が精液出してるとき…ムキムキの体とチンコに興奮しました…。自分の体とは全然違って。隊長ならヤられてもいいかなーって。…アハハ、いや、冗談ですけどね笑」
隊長のツトムは若干恥ずかしそうにして「よせ、恥ずかしい。やめろ。」とだけ言った。
エイジが口を開く。
「おれは副隊長のタクヤさんの体に憧れてます…。憧れてだいぶ鍛えたんですけど、全然追いつかないですね…。」
そんな中ヨシオは「俺、すぐイケてしまうんで…みんな疲れたとき言ってください。物凄く恥ずかしいですけど、頑張って出します。」と恥ずかしそうに話した。
それから隊員は口々に世間話をして、束の間の普通の時間を過ごしていた。そして、水が増える音が再開した。
ツトムがいう。
「お前ら。頑張るぞッ!…その…しっ、しこるんだ。いいな。」
言い慣れてない言葉は、言いづらい。
隊員たちは、すっかり通常に戻った性器を再びしごき始めた。
すぐにエイジが「ふっ…くっ…!」と呻き始め、扱く速さが早くなってきた。そこまで大きくない性器がビクビクと痙攣したと思ったら、精液が溢れ出てきた。
ビュー、ビュー、ドロ、ドロ、ドロ。
いささか勢いはないものの、隊員の中でも発達した肩や大胸筋をピクピクと収縮させて力強く扱き、精を出した。
エイジは息を弾ませながら、出せるかどうか実は不安に感じていた射精を終えたことに安堵感を感じていた。
アナウンスが流れる。
「精子量7431万、精液量3.1ml。100秒、排水します。」「1時間経過しました。」
あと2時間で、どこまで耐えられるかー。
ヨシオの射精は温存しているが、その他の隊員はすでに1回射精を終えていた。男は、普通2回目の射精ができるようになるまで数時間かかると言われている。
2回目の射精には、まだ時間が経っていないため体が追いつかず、勃起を維持するのに精一杯な隊員もいた。
当初よりも余裕がなくなり、真剣さを増したオナニーをしている隊員たち。それを感じたヨシオは、性器を握りオナニーを始めた。
ヨシオは勃起すると18センチにもなる性器を握り、優しく扱く。鍛えた分厚い体を前後に振りながら扱く。
最後のエイジの射精から、25分ほど経過した。一番背が低いエイジの肩辺りまで水が迫っている。水深110cmといったところだ。
エイジは少し恐怖を覚えはじめ、水位を下げようと必死の形相で自らの性器に刺激を与えていた。
エイジの鼓動は一段と早くなり、焦りによりドクドクと自らの鼓動を感じた。それによりさらに焦燥感が高まる負のループに入ろうとしていた。
隊員たちの性器を扱く手の運動で水面がぱちゃぱちゃと波打ち、エイジは顔に水がかかるたびに「おぶぅっ!ペェッ!」と半ばパニックになりつつ窒息の恐怖から顔に水が付くのを恐れていた。
そんな中、ヨシオは体をびくんと一回痙攣させると、射精しはじめた。
ビュウービュー、ビュー、ビュー。
ヨシオのたくましい体を自らの手で愛撫し、ハァハァと快感の吐息を吐く。
アナウンスが流れる。
「精子量2億8500万、精液量6.4ml。440秒、排水します。」
これで水深は脛あたりまで下がる。エイジは、まだ少し顔を引きつらせながら言った。
「俺、怖いです。まず死ぬのは、俺かな…。このまま窒息して…。怖くて、どんなにチンコしごいても、気持ちよくならないんです。俺、もし死ぬなら隊長に…犯してもらって…精液出し尽くしてみんなに貢献を…」
ダメだッ!!!
ツトムがすごい形相で話を遮った。
「死なせない。俺が肩車してやる。なんの問題もない。」そう言って、エイジはツトムに肩車をされることとなった。ツトムのたくましい肩や背中の筋肉の上に、エイジの尻や勃起した性器が乗る。先ほど射精した際に残った精液は、ツトムの首筋にすこしついた。
副隊長タクヤも言う。
「お前たちもなんかあったら俺にも言ってくれ。できることはやるから。」
性器をビンビンに勃たせたツトムが申し訳なさそうに言った。
「タクヤすまん。俺もうすぐイケそうな気がしてるんだが…俺のチンコを……その、し、シコってイかせてくれないか。エイジの身体支えなきゃならんから…な。」
「わかりました隊長!任せてください!」
そう言って、タクヤはツトムのギンギンに張った性器を激しく扱き出した。
「硬いですね…先っぽの形もいいし、この先っぽでどれだけの女やってきたんですかね?隊長。」
タクヤはニヤニヤしながら性器の先をコリコリと触り、ツトムに声をかけた。
「あぁーーーん!あぁーっ!精液がっ!でっるっ!でるーーーーーっ!」
ツトムは精悍な顔からは想像つかないほどに乱れ、いつもの冷静さはなく、タクヤの冷やかしも届くこともなく喘ぎ続けていた。ツトムの脳に、いままで体験したことのない想像を超えた快感が入力され続けていた。ツトムはビクビク痙攣しながら、すぐに射精した。
アナウンスが流れる。
「精子量2453万、精液量6.0ml。60秒、排水します。」
タクヤが言った。
「隊長、めちゃ感じてましたね…。いってるとき、マッチョな筋肉ビクビクしちゃっていやらしかったですよ〜」と、さっきの続きでいささか茶目っ気たっぷりに言った。
ツトムは「俺、精子が少ないんだな、知らなかったよ。役に立てなくてすまん。」と落ち込んでおり、相変わらずせっかくのタクヤの冷やかしにはまったく気づいていなかった。
水位は相変わらず、へそのあたりを上下していた。
だが、ヨシオの射精により水位が大きく下がったあとは明らかにペースが落ちており、徐々に体勢は悪化して苦しくなってきていることは確かだった。
タカヤが口を開いた。
「いきます…」
隊員の中では貧弱な肉体のタカヤは、薄く4つに割れている腹筋に力を込めて精液をなるべく多く射精しようとしていた。
あー、いくいくいく
と早口で喋ったタカヤの性器からぴゅ…ドロ…と精液が漏れた。その後ビクビクと性器は律動したが、1回目の時より明らかに勢いはなかった。
アナウンスが流れる。
「精子量4310万、精液量2.8ml。50秒、排水します。」
「もっとでてくれよー。なんでドクドクしてんのに出ないんだよ…。いつももっと出るじゃん…」と、タカヤは悔しそうな、泣きそうな顔で下を向いている。
その時、
あーーがーーーーああやーーー!!ーめーーーーああああああッ!!!
タカヤが突然、ガタガタと痙攣しはじめた。
近くにいたタクヤが慌てて体を支える。首に付けられた器具のLEDが光り、マサシの身に起こったことが再び起こっていた!
あーーぎゃーーーーいってぇーーーーーーー!たすけけけけけけけけけぁあーーーーーっ!
今絶頂に達したばかりのタカヤの性器は、再び最大まで勃起して射精を繰り返し始めた。ビュービューと液が飛び、肛門がビクビクと収縮していた。
心拍数が跳ね上がったのか、胸の心臓のある場所全体が激しく鼓動し、そして首の頸動脈が浮き出た上に跳ねていた。
約2分後、タカヤも先のマサシと同じく射精するものがなくなり、性器だけがビクビクとし始めた。
白目を剥いて意識を失っているものの、屹立した13センチに近い彼の性器は何も出すものがないにもかかわらずビクビクと暫く動いていた。
「精子量3億72万、精液量は29.4ml。596秒、排水します。」
タカヤもまた、全精子、精液を放出した。
タカヤは意識を失い、間欠的に痙攣していた。タクヤに支えてもらわないと水槽の下に沈み、この水深であっても息絶えてしまうだろう。
水位は、足の甲がつかるかどうかといったところまで下がった。時間切れになった時にはこの状態にならなくてはならない。
タカヤ…大丈夫?
エイジが小声で聞いた。だがタカヤの返事はなかった。
アナウンスが告げる。
「2時間が経過しました。あと59分。」
「ここからは、1回の射精時に精子量が1000万を下回るか精液量が2mlを下回ると、その方は射精するまでその場で筋肉全てに電気刺激を与えつづけるペナルティーを受けます。加えて30分ごとに1回も射精できなかった方も、同じペナルティーを受けることになります。」