「すっすぃません……身体を……触らせていただけませんか」
「筋肉をっ……どこでもいから、筋肉を触らせてほしいです。それがダメなら、精液……いやオナニーを見せて…………」
21歳の男は、とある浴場の男湯で必死に客に声をかけていた。
170センチほどの男は当然全裸で、しまった身体をしていた。細身の体だが脂肪ではなく筋肉の盛り上がりがはっきりとわかるほど鍛えられており腹筋も割れていた。
多くの客からは怪訝な目をされ、無視され、そそくさとその場を立ち去られていた。
ごくまれに、気性の荒い体格の良い男たちからは「テメェなんだよ!しばくぞコラ」と罵声を浴びせられ、無防備な金玉を蹴り上げられたり腹筋にパンチを入れられたりされていた。
「……っぐぁあ………ぐぁあ………どこでもいいから………身体を……さわらせ………」
ゴリっ…………
再び股間を蹴られる。
「……ぐっぎ………ぎぃ………」
「いっだぁっ………ぐぁ………あっ……はっ…………」
男はその場で崩れ落ちた。
「金玉がぁー!!!あぁあーー!!!」
「キモいんだよ、さっきから」
逆上した客は、寝転がって涎を垂らして痛みに耐えている営業の男の腹を執拗に蹴り、金玉をさらに踏みつけた。
「あーーーーー!!!!!!あーーーー!!!!」
「つぶれ………ぐぅううう………やめてぇ…………ぁあっ………ぐぅううう!!!」
男は金切り声をあげ、全身を硬直させて叫んだ。
(何で俺がこんな目に……!!!東証第一部の有名企業に入ったんだぞ!営業って嘘じゃん!男の身体なんて何になるんだよ……。)
「お前、マスカル株式会社の営業か?筋肉そこそこあるから、多分そうだな。よりにもよって、この銭湯で男の裸データ集めてるなんてな。触って筋繊維の厚さをしらべたりチンコの反応見てるんだろ」
「それでスポーツ界にそのデータ渡して、筋肉がバランスよく発達した男のデータを使って選手を強化するんだ」
「お前もなかなかいい身体じゃないか。金玉は潰されてるけど。ここで射精してデータ集めろよ、自分の体でよ。人に頼む前にな」
「ここにいる俺の仲間に見えるようにオナニーしろ。そしたら、おまえのために何かやってやるよ」
「そうだそうだ」
周りの男たちも、野次馬の如く集まってきた。
「ほら、にいちゃん。チンコのサイズは?」
「オイ、カバンにメジャー入ってるだろもってこい」
隣にいたマサルが、後輩にメジャーを用意させた。
「へ、へへ。縮こまってるこれは…………4cm」
「じゃ、つぎ。大きくさせろ。あ、メモっとけよ」
後輩に指示を出す。
「あっぐ………ぅううう………」
男は股間の重苦しい痛みに耐えることで精一杯だった。
「もうやだよ………」
男は仰向けになり、叫んだ。
「俺の身体、好きにしろよ……男の裸なんて興味ないんだよ、なのにこんなことばっか。やだよぉ………」
「……。」
マサルも、少し困惑していた。
「……いいよ、もう………こっちもごめん…‥もうこの仕事やめるから。もう無理」
「ここにいる人、俺とかに何回も触らせろって言われてるだろ。仕返ししろよ。覚悟決めたから」
「……。じゃ、俺……窒息させてバタバタ暴れてるところみたいわ」
「死にそうになったら止めるから」
「にいちゃんいい身体してるから、筋肉使って呼吸し続けろよ」
マサルがそう言った。
「すません。おれ、いままでに3回くらいチンコシコらせてって言われてて……。シコらせてあげるから挿入させてやらせてほしい。こんど彼女と初でやるんだ。だから、練習………」
(だから勃起してんのか!このにいちゃんイカせたら一人前だな!などと、周りが囃し立てていた)
ヒロというもう1人の男が追加で名乗りをあげた。
「もう好きにしてよ………」
営業の男は気が抜けた様子で言った。
「じゃあ、いくぞ」
マサルはそういって、男の顔にタオルをかけた。
そこにお湯を流し、男の顔にタオルが張り付く。
「ばふっ…………ばふっ………」
男の口が開き、パコパコと空気が動く。だが新しい酸素は入ってこない。
「俺のチンコ、これです!シコってくれ」
ヒロはそう言って、男の手に自分の勃起したそれを握らせた。
男は弱々しく手を動かす。
「ばふっ!!!ばふっ!!!ばふっ!!!!!!ばふっ!!!!あーーーー!!!!ぃあーーー!!!!ばふ!!ばふ!!!!」
次第に男の呼吸が激しくなってきた。
腹筋が大きくうねり、6つに割れたそれが酸素を求めて激しく動き出した。
「あーー、いきそう。ケツ入れる」
ヒロはそう言って、体を硬直させ必死に酸素を求めている男の尻に、自分の棒を無理やり突っ込んだ。
「ローション塗っておいたから大丈夫だよ」
パンパンと音が響く中、舌を突き出して隙間を作ろうと懸命な男は力を振り絞って空気を吸おうとしていた。
ヒロの薄い腹筋が激しい呼吸と共に浮き出し、そして何度も何度も射精に至ろうと腰を打ちつけていた。
「っぐっ……いっ………でる………でるよ……」
「じゅびっ!!!じゅびーーー!!!じゅー!!!!!!じゅびーーー!!!!」
水が落ち、わずかながらに呼吸ができるようになっていた。
「あ、水無くなってきた。」
どじゃー!!!と、男の顔に水がかかる。
ふたたびタオルは張り付き、呼吸が停止する。
大きく開けた口のまわりのタオルが口の形に変形し、腹を凹ませずおおおおーーー!!!っと音を立てて吸い続けている。
「あーーー、いく」
ヒロは自身の筋肉を力強く収縮させ、男たちが見ている中ぎこちなく腰を振り、精液を男の体内に放出した。
「ぶぉぉおおーーー!!!!ぶぉおおおおー!!!」
営業の男は死に物狂いで息をしている。
腹筋を凹ましても膨らましても空気は入ってこず、体をバタバタと悶絶させている。
横たわった男は、そのあと悲鳴も上げられず、精液を体内に吐かれ、腹筋を潰され、呼吸を止められ燃えるような苦しさの中、今までの行動を走馬灯のように何度も何度も振り返っていた……。
「あぁっ!!!がが………が……」
濡れたバスタオルを顔に被せられ、口が大きく開いて必死に吸うも張り付いたバスタオルが邪魔で呼吸できない状態が続く。
6つに割れた腹筋は、何度も何度も必死に息を吸おうと収縮する。
マサルが営業マンの胸に耳を当てた。
大胸筋が盛り上がり、吸えない酸素を求めて肋骨までもが忙しなく動く。
「あーー、苦しそう!」
「ドクドクドクドク言ってる。苦しい、血液に酸素がないって言いながら、心臓を早く動かすしかないから必死になって動いてるわ」
「なぁ営業さん、苦しかったら今射精して?」
営業マンは濡れたタオルを響かせながら首を振った。
「じゃ、彼女とやってるみたいに腰振って」
営業マンは、仰向けのまま腰を器用に振り、性器を突き上げ始めた。
「わはははは!!!!こっちまで想像してムラムラさせてくれるじゃん」
マサルが笑っていった。
「チンコ、こうやってシコられてるの?彼女に。さっき気持ちよかったからお返しにやってあげる」
そう言って、ヒロは彼のそれを掴み、しごいた。
営業マンは、徐々に大腿筋を痙攣させながら性器を勃起させはじめた。
ブピッ!と大きな音を立てて、胸や腹の筋肉を総動員して必死に呼吸だけを確保しようともがいている。
しかし窒息が長く続き、どんどんと性的反応が高まってきたようだ。
「……いきたいの?」
射精して落ち着き始めたヒロが言った。
「ぶびっ………ぶ…………ぁあーーー…………あぁーーーーぁあ!、、ぶっ………」
営業マンはただうめき声をあげて酸素を取り込もうとしていたが、もう限界に近づいていた。
「ビンビンじゃん。硬いし。」
ヒロはそう言って、鬼頭を、掴んで激しくしごいた。
するとたちどころに営業マンの股間から精液が漏れはじめ、ヒロの顔にかかり、あたり一面に白濁のものを飛ばしていた。
「うわ飛んだ……。身体中ガクガクしてるのにここは元気なんだ」
「……営業さん、もう呼吸も止まりそうだし、痙攣すごいし、そろそろ許してあげようか。精液もすごいじゃん。いいデータ取れそうだね。あ、死にかけてたんだった」
マサルは、そういって営業マンの胸に再び耳を当てた。
「もう心拍止まりかけか。不整脈がすごい。大胸筋の痙攣で筋繊維がガチガチだ」
顔に載っていたタオルを取り、営業マンの顔を叩く。
「………ぐっ……がぁ………っは……はぁ………はぁ…………」
呼吸が再開した。口を開けて必死に酸素を取り込む。
腹筋がリズミカルに収縮し、けっかんがうきでていた。
「自分の身体でいいデータが取れたな?録画してあるから後で渡してやるよ。1,000万で、どうだ?フハハ」