スーツを着た男が、野村涼太の肩を掴んでこう話しかけた。
彼は休みの日に友達と買い物に来ていた19歳の青年だ。
「今から、君が一番肉体的に羨ましいと 考えている同性を、このフロアから探して連れてきてください。」
威圧的に、そして優しい声で言った。有無を言わさず反論の隙を与えないタイミング。
そしてフロアの方を向き、よく通る声でさらに叫ぶ。
「時間は3分。今からはこのフロアにいる者、全員全裸となることッ!」
……いきなり、駅ビルで買い物をしている中現れた男が、フロアにいた客にそう告げた。
そこはメンズフロアで、ほとんど女性はいなかった。……というよりも、あらかじめ入れないようにしていた……ようだ。
「なんだそれ?」
「ざわざわ………」
「なんのゲーム?寒いんだけど」
周りがざわざわし出す。だが、突如現れた何十人もの謎の男たちは微動だにしない。そして、さらに男は一言を発した。
「命令に反いた奴は、こうなる。」
「……たとえばそこの男で実演してみよう。さ、こっちにきなさい」
「……ぇえ?おれ?なに?……は?」
指さされた困惑している20台前半の若者はその場で狼狽えた。
「さ、こい。」
男は周りにいた男たちに目配せし、無理やり若者を連れて、着ていた服を脱がす。
「あっ!!」
強引に服を破かれ、そして全裸となっていく。
「ぁああ!!やめろよっ!!!!」
若者は細い肉体を徐々にあらわにしながら暴れる。
筋肉はあまり付いていなかった。
抵抗している際に力が入った腹は、体脂肪率は低いだけで薄っぺらいままの4つの腹筋が浮いていた。
そして必死になって薄く伸びた上腕の筋肉や大胸筋を筋張らせ、細い筋肉が浮き出た腕を振り回しつづける。
「なにしてんだ……よぉ!!やめろっ!!くっ!!!あぁっ!!」
抵抗虚しく、男たちに徐々に身体を固定され、全裸の体を羽交い締めされてゆく。
「ぐぁあ……ぐっ!!くそっ!!!はぁっ………はっ!!!………あ!!」
ハァハァと呼吸のたびに、突き出す形で無防備に伸びた腹筋が引き締まり、そしてまた弛緩を繰り返している。
そして、薄いながらも4つに割れた腹筋めがけて、周りにいた男のうちの1人が拳を打ち付けた。
ドッボォオ………!!
「あううう!!!!」
甲高い声を張り上げ、口が大きく開いた。
薄い大胸筋はビクッと固まり、その形をはっきりと一瞬だけ浮かび上がらせた。
つづいて腹筋が硬くなる。
だが、そんな精一杯の身体の抵抗虚しくグリグリと腹に拳が入っていく。
力負けした腹筋は捻れながらその拳の侵入を許し、徐々に内臓を潰されていった。
少し間を置いてから、若者は遅れてきた地獄の苦しみを感じた。
「……おおうぐぅううあぇええええええええ」
「ぁう………ぁあああ………あ」
若者の腹筋に深く拳がめり込み続け、そのまま押し倒されるような形でズルズルと仰向けに倒れる。
腹を押さえたまま身動きの取れない若い男は、細い大腿筋をビクッビクッと痙攣させている。
「……あぁ………ぁっ…………あ」
「………か………は………」
若者の呼吸は今にも止まりそうなほど弱々しくなっていた。
「見ての通りだ。ちゃんとしないとこの男のように腹筋を潰され、そして……次にこうなる」
男は手元のスイッチを操作した。
「………ぅううう!!!!ううう!!!」
若者が弱々しくうめきだし、両手が大の字に跳ねる。そして仰向けになって、腰骨が浮いた腰が激しく上下に動き出す。
腰をいやらしく突き上げるたびに腹筋に筋が入り、赤く腫れかかっている4つに割れた腹筋が盛り上がっていく。
どびゅう!どびゅう!!!!
どびゅう!!!どっびゅーーーーっ!!!
機械的な動きで、規則的に激しく腹が凹んだり膨らんだりを繰り返す中、勃起もしていない小ぶりの性器から、突如胸の辺りへと薄い精液が噴き出し始めた。
周りにいたこの若者の友人たちは、唖然とした顔で変わり果てた男を眺めていた。
「孝也……大丈夫……か」
「……イッてる………」
「おい………」
恐る恐る聞く。
「あぶぅっ!!あぁあがぁはっ!!はっ!!…………たったっすけっ……て!!」
筋肉の無理な動きに呼吸が遮られながらも、孝也は必死になって助けを求める。
「な、なあ……孝也の身体どうなってるんだ………あいつ筋肉ないのに、こんな腹の筋肉動いてて大丈夫なのか」
「息も苦しそうだし、もうやめろよ……なんだよこれ……頼むから………」
「チンコも、玉のところずっとヒクヒクしてるけどもう精子出てないぜ?俺でもそんなイッたら動けなくなりそうだ……」
「痙攣してんじゃないの?止めろよ、なぁ」
ざわざわする友人をよそに、男は、笑いながら言った。
「俺の自由でやってんだよ。口出しするな。お前らも同じ目に合わそうか?ふはははは!」
「……そうそう、コイツがどうなってるかと言うと、腹に埋めたチップが内臓や神経をコントロールしてるんだよ。この男はここ数日射精してなかったみたいだから心置きなく射精させたがな。セックスもしたくてたまらなかったようだぞ。……ちょっと頭を覗くと、仲のいい奴の筋肉や性器……が羨ましいようだな。腹筋や腕の筋肉、太ももの筋肉を触ったことがあるようだな。その硬さ、太さに憧れを持っているようだ。それに、勃起させた性器も印象に残っているようだぞ。……これはお前のだな?茶髪くん。なかなかいいものを持っているようだ。フハハ……こんな貧弱な肉体では無理ないか。ソイツにイカされるのを想像してオナニーすることもあったようだ……まあ、とにかく私のチカラをもってすれば、呼吸を止めたり筋肉を自由に動かしたり、いわゆる拷問はなんでもできる。」
「………こいつだけじゃなく、お前らも……」
ニヤッと笑い、2人を見た。
「……孝也の筋肉、薄っぺらくて腹も弱そうだし、殴ったらどんな声出すかって考えたら……すまんな」
「一回腹遊びで殴った時の叫び声とか苦しみ方がエロくて、それを思い出して何回か………」
「それに、俺は筋肉そこそこあるから、あいつに触らせて優越感を………」
「わざと硬くして腹筋6パックでボコボコさせて………」
友人の一人がつぶやいた。
「そ、そういや、おれむらむらしてる時にあいつの前でチンコ出したことあったな……そのままシコって、イクときにあいつの手も使ってやったっけ……」
「はあはあ言って股間押さえてたけど……ということは……あいつも勃起してたのか………」
茶髪の方が言った。
「ふふ。私は、そういう隠れた欲望が楽しみなのだよ!ふははは」
「お互いに、変態だなぁ?とても興味深いわ」
そう言い終わったら、さきほど指名された野村涼太に向かって再び威圧的に話し始めた。
「さて、お前も、……そうだな、周りにいる友達もろとも道連れにして同じことをされたくなければ、ただちに性的に魅力を感じた男を見つけるのだ。……おっと、あと1分しかない。」
「……さぁ、そこで見ている周りのお前達もとっとと脱げよ、今すぐ全員だ。」
その様子を目の当たりにした全員が、たちどころに恐怖に支配された。
1人、また1人……と、服を脱ぎ全裸となっていく。
最初に名指しされた野村涼太も、その友人も無言で服を脱いだ。
彼は良い体をしていた。
脂肪があまりついておらず、筋肉量は多かった。もう少し鍛えればフィジークの選手にもなれそうな体だ。
反面、涼太は見るからに細く、肋骨は浮いて筋肉がなく骨と皮のような体躯だった。
身長175センチほどで体重は50キロ前半だった。
「……ぉおぼぉっ!!!げぼ」
「……がっはぁーーっ」
そこに突然、先程腹を殴られた孝也が再び激しく叫び出した。
どうやら、選ばれた若者が生贄となる男性を決めない限り、この若者の体内がどんどん痛めつけられるらしい。
ゴボゴボと腹の中で胃液が動いているのか、口からは泡を吹く。この若者の筋肉は、だいぶ弱々しくなっているものの、意志とは無関係に躍動し、内臓を掻き回していた。
「……だれかぁ……とっ!!ぶ………べ……でぇ」
「身体が……おがじいっ………」
「だっだっだっ……°ずげて」
「ぁあああ………あああ!!」
無意味に性器を勃起させられ、仰向けのまま弱りきった腹筋を使って腰を振り続ける。
「……腹筋が……もう……力入らなねぇよ………はあ!!!はあ!!!とめ……て誰か………ぁああ!ーー………!!」
「もう出ない……チンコがイク時にドクドクしてるだけだっ……止めてくれ………苦しくてっ……吸えない……息が止まりそうだぁ………」
「ヒロ、サトシ……!!助けてぇーー!!おれの身体こわれちまうよ………!!おれの心臓もたない……さっきから………脈がおかしい…………はあっ!!はあ!!!はあ!、!!!息もっ!!!限界………はぁ!!!!!!」
友人の2人はガクガク痙攣しながら腰を振り続けたままの孝也の近くに寄り、なすすべなく声だけをかけ続けていた。
「たか、もう少しだから。どうにかなる。……どうにかなる」
「………クソっ…!!孝也がしんじゃうよ……」
「お、おれの身体に興味あるんだろ!!さわれっ!!触れ!!」
必死の呼びかけにも応えられない孝也は、はあ!はあ!!!と必死に呼吸を続ける。
だが、少しでも動く筋肉があれば消耗し切るまで活動させられ、そして動きが止まるというサイクルは止まらない。これにより、呼吸をどんなにしても体内の酸素はとめどなく消費され続け、筋肉には乳酸が溜まり、限界を超えて消耗している。
呼吸筋も疲労が溜まり、いよいよ呼吸は苦しくなっていき、顔から表情が消えて上半身全てを使って全力で息を吸う音だけが辺りに響き渡り始めた。
涼太は、必死にあたりを見渡した。
目を逸らす男達が大半だった。
惨状を見たせいなのか勃起しているものもいた。
「さぁ早くしないと。後17秒。君の筋肉ガリガリの肉体も潰すぞ」
「さあ誰を選ぶ」
その間、孝也は、変わらずゼェゼェと肩を揺らして必死に呼吸していた。腰をピクピクと動かしながら。もう、身体を動かす筋肉は消耗し切っており、そして、わずかに動く筋繊維が見えたのみだ。
あまりの筋肉の酷使により、血糖値が急激に低下していた。これによる意識の混濁、痙攣が始まっていた。
「……その前にこの男の最後のお仕置きだ」
男はそう言うと、孝也の腹の上へ、持っていた杖をそのまま振り下ろした。
グチュウウウ!!!
グニュウ!
4つに割れていた腹筋のど真ん中の窪みへ杖が捩じ込まれていく。
その瞬間、状態を少し浮かせて腹筋を盛り上げ、4つに割れた腹筋が最後の力を込めて内臓を守ろうとした。
その勢いで孝也は全身をバネのように跳ねさせ、杖を掴んだ。
渾身の力を込めて、杖を引き離し、どうにか腹から外すことができた。
「かっはぁ………ぁああ!!!!」
「ご………ぼ…………」
「ィィィイ………ひっィィィイ!!!」
だが、腹はもう限界を迎えており、杖が食い込んだために横隔膜がうまく動かなくなっていた。どんどん孝也の呼吸がおかしくなる。
「かっ………がっ…………ひ…………ぁあは!!」
「………し…………ぴ…………が…………がっがっ!!」
息を吸おうにも力が入らず、肩を震わせて必死に息を吸おうとしていた。
10回以上、喉を鳴らして酸素を取り込もうと全力で呼吸を試みたが、肺が言うことを聞かなかった。
呼吸に使える筋肉が消耗し切ったあと、口を大きく3回ほどぱくぱくさせ、そして静かに力が抜けていく。
鳩尾がどんどん青くなり、そして孝也はさらに激しく痙攣しながら白目を剥き、その場で意識を失った。
「孝也……たかや!!」
「死ぬなよ………」
周りの仲間が叫ぶ。
「おれ、もうだめだ……焦りすぎてチンコが変」
「……でちゃう………孝也……飲んで……」
茶髪のほうが、勃起した性器を孝也の口に捩じ込み、手で刺激を繰り返して精を放出し始めた。
「ぁあ孝也ぁ………おれ……すまん………」
一方、涼太はその後訪れた静寂により極めて静かになった空間の中、ドドドド!!と自分の鼓動が耳に響いていた。
ふと胸を見ると、息を吐いたところで猛烈に血管か心臓が動いているのが見えた。
もう外に聞こえてるかもしれない。そう感じた。
少し当たりを見渡し、一人の青年が目に止まった。すぐさま男に言った。
「……決めました、このひとだ!!……」
指差した先には、体格は良いがやや小ぶりな30歳前後の男性がいた。ユウタだ。
気の弱そうな優しい顔をしているがかなり発達した筋肉質の身体をしている。
肩幅はあまり広くないが、肩の厚みは人一倍あった。美しい逆三角の体だった。
そのボコボコと割れて隆起した、縦長の腱画で区切られた腹筋の下部からは、細めの性器が45度でそそり立っていた。
「え………おれ!?」
涼太は頷いた。
「……ええ……おれなの………チンコ勝手に勃っただけだから………勘弁してよ………」
泣きそうな顔で話す。よく見たら膝が震えている。
「筋トレが好きなだけなんだよ……」
それを聞いた涼太は声を震わせながら言った。
「こんな筋肉になりたいなって思っただけ……」
「それに、チンコもビンビンだしすごいなって……」
「大胸筋の形も真四角で綺麗だし、肩の筋肉も割れてるし、背中もボコボコ。太もももちゃんと鍛えてる感じで、完璧なんです」
「……ダビデ像みたい」
時間に焦り、早口で捲し立てる。
「……つまり、おまえはこの男に性的な魅力を感じる……と?」
男が涼太にすかさず聞く。
有無を言わさない威圧的な声だ。
「は、はいっ………」
涼太は膝が震え、目の前が真っ白になりながら返事をした。
「……つまり、このチンコを入れられても………?」
男はねちっこく聞いた。
「……はい、あのチンコを僕に入れられて腰掴まれて打ち付けられて……で、あの筋肉触って荒い呼吸を感じながら、イクイクって叫びながらドクドク流し込まれたいです……。」
この異常とも言える状況において、涼太は何を喋っているのかわからないほどに混乱し、早口で捲し立てていた。
……または、元からそう言う願望があったのかもしれない。
「ふふふふ、なかなか筋が良さそうだ。……よし。では決まりだ。6秒オーバーだったが、見逃してやる。」
「い……いいいやだぁーーー!!!なんで!?関係ないじゃんおれ!!」
ユウタは大声を張り上げる。
その度に腹筋が締まり、筋量が相当ある6個の塊が強調される。
「腹筋、マジですごく割れてる……」
「マジいい身体……」
あまりの美しい体に、涼太は思わずそう呟いた。
「ではこの男をいまから拷問することとする」
「その間、いかなる性的反応を示してはならないぞ。少しでも反応したら、おまえの発達が乏しく貧弱な肉体にも、同じように拷問を行う。」
ユウタはそのまま引きづられて手を椅子に括り付けられ、椅子に座らされた。
「やめろぉーーー!!!………ぐ!!!ふっ!!!!くっ!!」
力の限り暴れるが、この椅子は動かすことはできないようだ。
「早速いこう」
「スイッチ、オン……だ」
「嫌ッ!!いやだぁーーー!!!やめてくれやめてくれ!!やめてぇ!!やめ」
「俺、格闘技とかやってないし、痛いの無理!!!」
「お願いします助けて!!たすけてぇー!!!!」
「ぇえ……えっ!!痛……いた………いたい!痛いいたいーーー、ぁあああーー!!!いたいいいいいー!!!」
「騒がしいやつだ。もっと筋肉をいじめてやろう」
男はやや不機嫌になり、さらに機械を操作する。
「………うごああがががががぎがが」
「っうっうっうっうっうっあっ」
筋肉を硬直させ、発達して丸く盛り上がった大胸筋がものすごいスピードで細かく動き出した。
電流が筋肉を強制的に刺激して、自らの意思とは関係なく動く。
それによりずっと勃起したままの性器は激しく揺れている。
歯を食いしばりながら、ユウタは全身を貫く電撃を感じていた。
容赦なく筋繊維を収縮させ続け、筋肉が岩のように固くなる。
「おいお前、この男の筋肉を触ってみろ。」
男は涼太にそう言う。
恐る恐る近づき、肺から空気を搾り出されたように呻き続け、かつ筋繊維を限界まで硬直させられているユウタの胸を触る。
「!!!硬いっ!!!それに、痙攣している筋繊維が1本ずつ分かるくらいだ!……顔……口まで硬直して、開けたまま泣いてるっ………こんな筋肉が分厚くて力もあるのに……」
硬い胸の筋肉を触り、首の頸動脈にも触れる。
ボコボコと隆起したままの腹筋をゴリゴリと何度も触った。
「腹筋も6個にバキバキに割れてる……!脈もドクドク言って、きっと心臓が必死に動いてる……」
涼太は、さらに自分の心臓が激しく動き出したのを感じた。
「たのみますたすけて!!たすけでぇえぇええっ!、えっ!!え!、!え!!!!!あ!!!あ!!!あ!!!あ!!!あ!!!!!!」
「筋トレ!!!今度一緒に!!いっ!!!い!!!、いあ!!い!い!こ」
ユウタは必死に涼太に向かって途切れ途切れに言った。
目を血走らせ、どうにかして筋肉の電気支配から逃れようと必死だった。
「アッ!!アッアアアア!!!!」
「ぁあああぇええええええ、!!!っえええ!!!!!」
さらに電流は強くなり、筋肉はさらに強い力で固まっていく。
身体を細かく痙攣させ続けて白目を剥いて舌を突き出しながら悶絶の絶叫が繰り返される。
こめかみには血管が浮き出て目は血走り、腹筋はおろか大胸筋や三角筋、前鋸筋などさまざまな体表の筋肉が一斉に硬直する。
「筋肉を見せつけられてよかったな。……腹筋も綺麗に6個に割れてるじゃないか。……大胸筋もなかなかいい形だし。……その生殖器はあまり使われていないのかな?一人でシコるだけではもったいないぞ?とりあえず、そんなビンビンのままではかわいそうだな、もっと欲しいだろ刺激が。」
男がそう言いながら、笑う。
「ぎゃあーーーーーー!!!!!!あっあーーー!!!!!ぎゃぁああーーー、!!!!」
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
ユウタの叫び声がさらに激しくなり、肛門括約筋が刺激され、性器がビクビクと動き出した。
13センチほどの性器から、ドロドロと力なく、しかしとめどなく精液が漏れ出してくる。
強制的に発射されたそれは、快感ではなく猛烈な痛みを伴っている。
前立腺を無理やり締め上げ、筋肉をむりやり収縮させているからだった。
「………あがっ!!!あーーー!!!がぁーーーーー!!!」
ユウタは満足に叫び声も上げられない中、筋肉を無我夢中で動かしながら声を上げた。
まるで裏返った昆虫のように手足を無意味にばたつかせる。
ドロドロととめどなく流れ出す精液を男は指ですくい、涼太に言った。
「これを食べろ」
と同時に、涼太の口に押し込んでくる。
「むぐぅー!!!!ぅごぉ」
「ぐわ!!ぐ!!」
涼太は涙目になりながら吐き気を抑える。
独特の苦味と、ドロドロとまとわりつくような感触が猛烈な違和感となって襲っている。
「この筋肉質の体から絞ったエキスだ。ありがたく飲んでやれ。ははは」
その間も、ユウタは泣き叫びながら精液をたらし、床にかなりの大きさのシミをつくっていた。
身体を痙攣させて背中を反らせ、鍛えた筋肉を無惨な形で晒し続けている。
「……さてそろそろ、この筋肉質の男にもっとご褒美をあげないと」
「………ほれ、これだ」
「精液は、止めてやる」
「………っぎゃあーーー!!!ぎゃぁあああああ!!」
「腕が!、かってに!!、うげ!!!う!、!うごくぅう!!!!いてぇ!!!おおお!!!」
「おぶぅ!!!ごぅうう!!!おぇええーーー!!!!」
ユウタはさらに金切り声を上げながらさらに苦しみ出した。
よくみると、自分の腕で腹を殴り続けている!
血管が浮いて二頭筋が盛り上がり、三頭筋の細かな筋までうきでているような逞しい腕が、自分の腹筋やみぞおちを猛烈な音を立てて殴っている。
ドゴッ!!
グニュゥウ!!
腹筋に力が入らないように制御されているのだろう。隆起しただけで柔らかい肉の塊は拳の分だけ凹み、そしてひしゃげていく。
ユウタは口から胃液を吹き出しながら、ひたすら自分の腹部を攻撃し、内臓を痛める。
男が嬉しそうに言う。
この男は何者なのだろうか、身体の中や思考が透けて見えるらしい。
「内臓が………肝臓が形を潰されていく。臓器が凹み、腸管が潰れ、太く発達した筋繊維が損傷している……!!」
「チンコをおったてたまま泣き、叫び、自分で鍛えた筋肉で内臓を責められる。狂った筋肉は止まらない。」
「あぁっ!!!……おぶぅ!!!」
「とっ……とめて……ぇえええ」
腹にヒットするたびに、ユウタは首に青筋を立てて叫び、胸の筋肉を必死に動かしてぎこちなく荒い呼吸を繰り返していた。
猛烈な力で腹を殴っているためか筋肉の筋が皮膚の上からでも分かるくらいにプルプルと震えている。
はあっ!!はあっ!!!
げふぅっ!!!ドスっ!!がはっ……ドス!!
涼太はそれをみながら1人でつぶやく。
「ぁあああーー6個にボコボコに浮き出てる腹筋がこんなに凹んで、赤くなって筋肉が潰れていく」
「悲鳴をあげるとき腹筋の収縮………声も男らしいし、叫んだ時に上を向いて喉の血管が見えるのもそそる……それに、筋肉いつまで保つんだろう……」
「……おまえも、横に座れ」
涼太は、男にそう告げられた。
「この男の筋肉をもっと触りたいだろう。もしくはもっと痛めつけたいか?ああ、そうだな、この性器も触っていい。なんなら、シコってやってもいいぞ?どうだ」
「ほら、この大腿筋をみてみろ。筋肉が盛り上がり、人体模型のように浮かび上がっている。それに筋繊維の形までわかる。……叫び声はうるさいが、すこし弱ってきたな。もう腹筋も動かなくなっているし内臓も痛んでいる。このままいたぶるか、君が引導をわたすか、どっちがいい」
涼太は答えた。
「やらせてください」
心臓は壊れそうなほど早く動いているのがわかった。
何をする?
……男が聞いた。
「ユウタさんから溢れる精液をもっとみたいです。で、僕の身体も同じように……ユウタさんの太い筋肉の腕でボコボコにしてもらいたい」
「ふははは、おもしろい」
「ではまず、こいつから精液を搾り出してみろ。出せたら、殴って貰えばいい。」
涼太はずっと混乱していた。
自分が何を言って、何を感じているのかわからない状態だった。もう完全に、普通ではなかった。
「すみません!!もっとイッてください」
「これだけ筋肉あるから……!精液もっ!!」
そう涼太が言った。おもむろにユウタの竿を掴み、露出している鬼頭を上下に動かした。
それは鉄のように固く、そして熱かった。
「……おれのほうが大きい……精液はどれくらい出るのだろう」
涼太はそんなことを考えていた。
竿の裏側に走る静脈は、ビクビクと脈を打っていた。
「ああぉっ!あっ!!!あっ!!!あっ!!」
「ひっ!!はぃっ!!!ふ!!、あっ!!!」
ユウタはすぐに射精した。
すぐに竿がドクドクし始め、10回ほど肛門付近の筋肉が規則的に収縮する。
ユウタのそれを刺激し続けながら、ドクドクと騒がしく鼓動する胸をユウタの耳に押し付けた。
「……おれ、こんなにドキドキしてて……もうこの心臓潰してもらってもいいんです、こんな射精みれて憧れの筋肉質な体もさわれて。」
涼太は震える声でユウタにささやいた。
だが、精液はぴゅっ、と、少しの量で1回だけしか出なかった。もう、とうに枯渇していたのだろう。
そのあとは、懸命に身体が精液を出そうと性器周りの筋肉を躍動させて射精運動しているものの、一向に出なかった。
「1回だけだが出たな。この男はどうやら一回も異性と射精を伴う行為をしたことがないらしい。今日は同性だったが、かなりの快感だったようだぞ?3回擦っただけでイクんだからな」
「おれは、この男の筋肉にもう飽きたな」
「君は次殴られると言ったな?……今やれ。」
男は、涼太にそう言った。
「……え?いや、それは」
「やっぱ、やめます」「すみません」
「もうこれ以上は……怖いのでやめます」
涼太はそう言った。
「いやいや、何を言ってるんだ。それに、そもそも性的反応をしてはいけないと言ったはずだが」
「もう断れないんだよ、君」
「……え?」
涼太は自分の股間を見た。
何も感じず、ただ心臓がバクバク言ってるだけだと思っていた。
しかし、そこにあったのは剥き出しの鬼頭が90度近くなって上を向き、我慢汁が糸を引いて垂れている自身の生殖器だった。
「あっ………これは……」
「いや、知らない間に……っ」
「……ぇえええっ?どうして………」
涼太はその場で左右を見渡しながら激しく動揺した。
「約束を、守れなかった……わけだな?」
男がそう聞く。
「……ではこのさっきまで勃起してた筋肉質な青年に、潰してもらおうか」
「簡単に言うと、君も拷問だ」
愕然と立っている涼太の前に、ハァハァと息を切らせ、全身汗だくになったユウタが立っていた。
足元はおぼつかなく、ヨタヨタとしていた。その度に、バランスを取る際に力が入る大腿四頭筋が強調され、筋肉を浮かび上がらせている。
「はあっ……はあ………よっ……よくも、僕の筋肉めちゃくちゃにっ………チンコもいかせられて、許さない」
「叫んで苦しんでる僕をみてチンコ立てて、僕の硬直した筋肉触って、腹筋触って………それに心臓の音聞いたり身体密着したり、お前の心臓の音聞かされたり………好き放題しただろ」
怒りの形相でそう叫んだ。
「ぁあ……ゆ、ゆるし」
涼太がそう言おうとしたとき、ユウタが我慢できず掴みかかった!
「許すわけないだろが!!!お前っ!!!」
「僕のチンコ、シコっていかせただろ?そんときからすでに勃起してたよな?おれが苦しくて叫んでる時に、我慢汁垂らしてハァハァしてたよな?」
「僕も最初、あんたみたいな筋肉がなくて血管も浮かず、心臓がドクドクしてるのが見えるほど細い身体だった。でも何年もかけてこの筋肉を作った!」
涼太の貧弱な肩を押し、涼太を仰向けに転ばせた。165センチほどで体重は70キロ近いユウタは、涼太と20キロも体重差がある。
涼太の細い腕では、いくら消耗したとはいえ筋肉の鎧を纏って怒りに任せて敵意剥き出しのユウタには全く歯が立たない。
ユウタのハァハァと激しい呼吸、汗にまみれた肌の肉感、精液やシャンプーの香りが涼太にまとわりつく。
「胸、触ってみろ。この割れてる腹筋と大胸筋の間だ」
ユウタがそう言ったので、涼太は震えながら触った。
どくっ!!どく!!どくっ!!
どっ!どく!!どっどぉど………どどど
「脈おかしいだろ?……なぁ。おまえが電気流したから……だよ。あれから、胸がおかしいんだよ」
「おまえも同じくらいっ……くっるしめ……ぇ!!!」
ユウタはそう呻きながら、涼太の腕を押さえて大の字に広げ、顔の上に自分の発達した大胸筋で覆いかぶさった。
「お望み通り、この鍛えた筋肉で潰してやる」
「力を入れて大胸筋を硬くしてやるから、もっとチンコ立てて喘げよっ!!」
「むぐぅ!!!ぅぅぅうあう!!!むぐぅううううー!!!」
涼太は呼吸を奪われ、くぐもった声で必死に抵抗する。息を吸うのに多大な力を要し、パニックになる。
「ほっ!!ほらぁ!僕の心臓もどんどん鼓動が早くなってドクドクいいはじめてるっ!!!」
「もっと密着させてろ!!ほら、隙間空いてるぞ!」
ユウタは己の筋肉を使って顔を振りながら暴れる涼太の呼吸を封じている。
(息ができない!!吸えない!!………くるしいっ!!くるしい!!!息!!!)
(でもこの力が入った時にユウタの筋肉全体が硬くなる瞬間が興奮するっ!!!ドクドク心臓の音も振動も感じる……!そして聞こえる………)
ブピィッ!!!
ピスっ!!!
ブゥっ!!!
必死に呼吸しようとして破裂音を出している涼太の勃起したものからは、勝手に精液が流れ出してきた。
快感を維持するため、無意識にユウタの腹筋辺りにチンコを擦り付け、腰を振りはじめる。
「ブッ!!!ブォオオオ………はぁ!!!はぁ!!!むぐっむぐ!!!!」
涼太は、快感とともに押し寄せる窒息を回避するため口や鼻を解放しようと顔を動かしたり腰を浮かしたりしていた。
股間の快感は止まることを知らず、腰を振り続ける限り快楽は無限に湧いて出ている感じがした。
「筋肉もないくせに、僕の身体をもてあそびやがって……」
「僕の割れた腹筋に、チンコ擦ってイクなんておかしいだろ」
「かってにイクなよ、もっと苦しめ」
「ぅおオルァ!!!」
ドム!!!
涼太の腹筋へ軽く拳を乗せた。
そしてユウタはいったん涼太の顔へ圧をかけるのをやめた。
「ぶあっ!!!はあ!!!はあっ!!!はあ!!!!はぁ!!!!はっ!!!はぁ!!!!!!」
涼太は必死で肺を動かし、酸素を取り入れている。
ユウタはその様子を見もせずに尻を浮かせ、涼太の腹へ座りなおし、鳩尾を渾身の力で殴った。
「あぉあ!!!!!」
「ほぉうっ!!!がぁっ!!!!」
「あっ………がっ………が……………」
(死ぬ!!しぬ!!!筋肉の塊が体にめり込んで内臓が潰れる音がするっ!!………でも気持ちいいっ!!!殴られるたびに射精してるみたいだ!!)
(いきが!!すえない)
ユウタは、何度も何度も涼太の腹を拳で潰した。
涼太はなすすべもなく口を開けたまま、声すらも出せず腹を殴られ、そして腹筋がその度にひしゃげ、筋繊維が引きちぎられ、丸裸となった内臓を潰されていく。
「げぶ……!!」
「ぉおおお」
腕周りが37センチで筋繊維が詰まったユウタの拳が涼太の腹を容赦なく痛めつけている。
もともと、涼太の腹筋は触らないと割れていることを確認できないほどに薄かった。
その薄い腹筋をユウタは掴み、指で握りつぶす。
グニュウウウウ!!!
ゴリゴリ………!!
グチャああああ
腹筋が4つに割れて収縮し、なんとか壊されないように必死に耐える。
「ごぶ………」
「ぁああ…………」
「…………は」
涼太の腹筋は、ユウタの握力に負け、抵抗虚しく力を失ってきた。
そして、ユウタの筋肉から繰り出される腹部への攻撃は、体内の臓器に直のダメージをもたらしていた。
涼太は急速に生気を失い、薄い筋肉の緊張が解けていく。何度も殴られて心臓が痙攣し、神経が押しつぶされてきた。
脳は半ば麻痺し、呼吸が止まりつつある。
「……かふっ……………ひぁ……」
「………ふっ……………………ぁ……」
それでも残存した機能を使い、脳は必死に呼吸を促す。
顎と喉で、雀の涙ほどの空気を吸い、そして吐き続けた。
ドゴォっ!!!
ぼムゥっ!!!
もう肉体が機能しない涼太に対し、ユウタは我を忘れて腹を殴り続け、腹筋はおろか腹部を見るも耐えない状態にまで追いやった。
そのまま、涼太の首に腕をかけ、体重を乗せて首を圧迫していく。
ドクゥードクゥーーー……と、壊れかけの肉体を維持しようと必死に血液を送っているのが伝わってくる。
涼太はだんだん手足を震わせ始め、両手を握りしめて走るようにバタバタと動かした。
「がぶ………ぶううう………がふぅうう…………」
涼太の呼吸はどんどん不規則になり、痙攣は激しくなる。
「許さない……ゆるさない」
ユウタは鬼の形相のままそう独りごちた。
「この際おまえでいいっ!僕は、鍛えた筋肉を見せびらかせてヤリたかった!でもこんなことになってしまったから、せめてお前の穴に僕の精液ながしこませろ!」
そんなユウタの性器は勃起し、涼太の穴に無理やり突っ込んで何度も腰を振り、ボロボロの体内に打ちつけていた。
「あぅうう!!!でっ……でるぅ………!!!!」
枯渇したかと思われていたユウタだったが精液は溢れ、穴から漏れ出している。
………全ての部位を痛めつけられ、そして破壊された涼太。それからもユウタに身体中の筋肉を潰され、意識を失ったまま殴られ続けた。
そして、彼はこのまま人目に触れることはなく、人知れぬ森に捨てられたのだった。