斉藤星也17歳。夏休みの短期バイトに応募し、飲食店に採用された。
高校では野球部に所属していた。細身で筋繊維のカットが浮き出ており、白いTシャツの合間から見える腕から、血管もろとも筋肉に力が入るたびに筋が浮いていた。
支配人「きみ、じゃあそろそろ着替えておいでよ。ロッカーは知ってると思うけど2階ね」
「はい、わかりました!」
そう言って2階に上がり、ロッカーに自分の名前を見た。
「さて…と。」
青年は飲食店のロゴがかかれたTシャツに着替えズボンを履き、指定のエプロンをつけた。
そして部屋を出ようとした時、部屋の端でうずくまる男性をみつけた。
駆け寄って声をかけた。
「あれ?どうしたんすか?」
その男性は口をパクパクさせながら小刻みに痙攣していた。
「あ……あが……が………」
青年「ちょっ!誰かよんできます!!待っててください!」
慌ててホールに行こうとすると、男性が制止した。
「や……やめ!!だめだ………ハァハァハァハァ…!!やら……れるぞ………」
「ん?え?どういうことですか?でもやばいでしょ…………え!?」
倒れた男性は、青年に自身の腹を見せた。
分厚く6個に割れた綺麗な腹筋が青くあざを作り、激しく殴打された跡となっていた。小刻みに震える筋肉、荒く続く呼吸が、男性に与えられた腹責めがいかに激しかったかを物語っていた。
男性はさらに話す。
「こうなりたくなかったら……ハァハァ………素直に支配人の話を聞いておけよ…………おれは……もう腹筋が潰されてる……動かせ…ないんだ…」
「内臓がやられてるかもしれない………おまえも………早く逃げない……と………」
そういって、早く逃げろよと、手で合図した。
「ここやばいとこだったか……様子見て逃げよう」
そう考えていた。無意識に、脂肪がなく筋肉が薄いだけの4つに割れた区画の大きな腹筋を撫でながら。
そしてホールまで降りていき、支配人に改めて挨拶をした。
支配人「おう、よろしく。じゃ、メニューとか説明するからあの部屋に入っててー。すぐいくわ」
そういって青年の背中を押していき、ある部屋に押し込んだ。
いよいよ心拍数が上がり恐怖を感じた。
耳の中でドクンドクンと自らの鼓動が響く。
部屋の中から、叫ぶ。
「すません、やっぱ無理です辞めます!帰ります、お疲れ様でした!」
ハァハァと息を荒くして急いで部屋のドアを開け、裏手の階段から2階に上がろうとした時、後ろから支配人が抱きついてきた。
「ヒィッ………!!」
支配人「なんだよまだ初日じゃん?そんなに汗かいてどうしたの?こっちに来な…………ヨォッ!!!!!」
ボスゥーーーーーーッ!!!
支配人は、青年の背中に膝蹴りを放った。
青年はあまりの突然の痛さに動けなかった。
「うぅぅぐおおおぇ………げ………」
声を出す間も無く、グルンと体の向きを反転させられる。
ガッチリと肩を掴まれ、顔を鼻先まで近づけられる。
「きみの、その薄い体についてる筋肉グチャグチャにしたいんだよ…。脂肪が無いからさぞ痛いだろうな?」
「あの男みたいに壊されないよう、必死で硬くしろよぉーーーー!!!」
支配人は別人のように豹変し、青年の無防備な腹にパンチを打ち込んだ。
バスゥッ!!!
「あぅ!!!………ぐぁああーーー、、!ぁっ……はぁ………ぐ…………」
艶やかな悲鳴が一瞬発せられ、すぐに口からよだれを垂らしはじめて腹を抱え、くの字になって悶えた。
痛みと絶望感が青年の腹部を襲う。
割れているとはいえ薄いぺらぺらの腹筋はいとも簡単に突破され、胃が潰された。
「う………ぐおあおおお………」
ヨタヨタとその場で足踏みをするようにのたうちまわる。
支配人「んだよその筋肉!!腹筋割れてるくせに貧弱だねぇ。もう一回腹パンするから、その筋肉固めろよ。………………オラァ!!!」
さらに腰をひねり、重い一撃を腹に打ち込まれる。
ドォボォーーーーーーッ!!!
青年は朦朧とした意識の中、なにも防御できずに再びパンチを食らった。
「………………おぅほっ…………うぶうう…………」
空気を吐きよだれを垂らしながら階段に座り込み、腹筋がうねる。
そして、上半身が跳ねるようにビクビクと痙攣し始めた。
悶絶してゴポゴポと胃を鳴らし、嘔吐しそうな青年のTシャツを脱がせた。
支配人は青年のまとう貧弱な筋肉をまじまじと見つめ、腹筋を舐め回すように触った。
肩幅が広く細く筋張った体に着く筋肉は、量は少ないながらもバランスよく発達していた。
残った筋肉は、ダメージから体を守ろうとビクビクと衝撃に備えて収縮し続ける。
2回のパンチで彼の腹筋は赤く腫れ、不規則な呼吸に合わせて上下していた。時折急速にビクビクと動き、嘔吐反応を必死で我慢しているようだった。
「………お…………おぶ………………うううぇえ…………」
腹を抑えながら、嘔吐を必死で堪えていた。
支配人「薄っぺらい筋肉がビクビク痙攣してるね。興奮してきたよ…!でも、まだまだ。もっと筋肉をビクビクさせて苦しんでよ。俺はそれを見るために雇ったんだよ、きみ。死ぬまいと必死に動く筋肉と悲鳴が私は好きなんだ。せいぜいたのしませてな。」
そして、ちょうど横にあったモップを構えて、座っている青年の4つに割れた腹筋めがけて迷いなく突いた。
「………あっ……は……やめて………」
ドゥム……と音がして、彼の腹筋区画の1つに直撃した。
「あーーーーーーーーっ!!!!うぉおおおおお……………!」
思わずくの字に体を曲げ、全身を硬直させてモップを掴む。腕はたちどころに収縮した筋肉が浮き、上腕二頭筋がボコッと盛り上がった。
割れている腹筋に、赤く大きな凹みができていた。支配人が棒を引いても青年の腹筋にはそれを復元させる力はなく、へこんだままだ。
腹を必死で腕と手で隠し、前かがみになってよだれをダラダラと垂らしはじめた。ゼェゼェと大きな音を立てて呼吸している。
腹はさらに強く無秩序に痙攣し、滝のような汗を垂らし始める。
支配人「おおお………。きみの薄い腹筋がベコベコだな………。ひどい痙攣だ…息をするのでやっとか…。あとの3つの腹筋もやってやる………な?」
支配人はにやにやと笑いながら突きの体勢をとった。
「いっ……ひぃ………ぎぃいあ………」
腹を隠しながら身を捩り、どうにか逃れようとしたがモップで腕を激しく突かれたことで一瞬腕が下がってしまった。
ドスゥッ!!!!!
バスゥッ!!!
「…………!!ップゥア!!ゴォおおお………お………おおおあ………」
目を見開き、口からは大量の液体を撒き散らす。
衝撃の瞬間、大胸筋や脇腹の筋肉も強く収縮し、筋肉を総動員して反射的に防御しようと必死に内臓を守ろうとしたが、消化器は強いダメージを受けていた…。
結局、この青年の腹筋は残り3区画をボロボロに破壊され、腹筋の筋繊維は原型をとどめない程に痛めつけられた。
支配人「はぁはぁ………ハハハハハ……。腹筋壊れたね……。俺もものすごく興奮したよ…!ちょっと抜いてくるね。明日も、その腹筋ボロボロにさせてくれよ………な?いや、次は大胸筋か……はははは」
その場に取り残された若者の腹には丸いへこみが無数にでき、吐瀉物にまみれながら息をするたびにビクビクと小刻みに震えていた。ロッカーにいたあの男性のように。
彼はどうにかその日のうちに店から逃げだせたのが、せめてもの救いだった…。