青年は、趣味の400ccの単車でツーリング中だった。関東から出発して東北までの往復1,000kmを超える旅だ。
道中、良さそうな温泉があったため、少しリフレッシュするつもりで中に入った。
温泉は比較的広く、あまり客もいなかった。
大浴場に浸かりながら1人つぶやいていた。
青年「ふぅーーー!疲れたな。500キロ走ってきたけど腰が疲れた…いい湯だし、ここでゆっくりしていくか…。」
弱いアルカリ性でしっとりとした温泉に浸かっていると、ツカツカとプロレスラーのような体格の良い男が背後から近づき、おもむろに話しかけてきた。
男「なぁ、腹責めって何か知ってるか」
青年「………誰ですか?………いやしらないですけど……」
青年は、本能的に何か悪い予感がした。
ギュッと胸が締め付けられ、心拍が跳ね上がるのを感じ、バクバクと体内が脈打ちはじめた。
男はニヤニヤしながら話を続けた。
「しらないか…。腹責めってやつはな、腹にある筋肉を思いっきり殴ったり踏んだりすることだ。腹筋を圧迫して体内の臓器にダメージを与える。そして同時に神経系にも影響を与えることで体力を奪うんだ。時には、一瞬呼吸も止まることがある。」
「お前の腹筋、なかなかに割れてるじゃないか。1発やってやろうか?」
男は、温泉に浸かっている青年の身体をまじまじと見つめていった。
青年「……いやっ……いいです。ハハ…。」
愛想笑いを浮かべながら、逃げようと湯から上がる。
「じゃ戻りま…………ウゲェ!ああっ!やめっ!!!」
男は早く出ようとする青年を掴む。バシャバシャと水を飛ばしながら、温泉から引き上げた。
ハァハァと息の上がった青年の身体は特段鍛えてはいないが、脂肪は少なく腹筋は6個に割れて見えていた。全身の筋肉量は人並みか少し多い程度で、いわゆる細マッチョのすらっとした体型だ。
青年は話もそこそこに再び逃げようとしたが、男の腕に引き寄せられ、男の胸と青年の背中が密着した。そして男の肘に首がすっぽり挟まった。
青年「ウッ………ゲゲッ!がっ!!………はっ」
必死で解こうと、全身で抵抗する。
脂肪のない細腕の上腕二頭筋が盛り上がり、全身の筋肉が躍動する。
男の身体を押して距離を取ろうとするがビクともしない。
青年は次第によだれを垂らし舌を出しながら必死で抵抗する。
青年の意識がやや遠のいたのを見計らって男は青年を浴場の床に押し倒した。
ようやく呼吸ができるようになり、必死に酸素を吸う。
仰向けになりながら腹を大きく動かす。息を吐くと腹筋が締まり、青年は必死に呼吸する。
男「その速くて荒い呼吸、そそるな…。首絞められて必死で抵抗したから酸素が足りないんだよな…!へへへへ。首の血管がビクビクしてやがる。
……オラァ!腹、行くぞッ!!!」
そういって男は青年の腹を片足で踏みつけた!
細いながらも密度の濃い反発が、男の足に跳ね返る。
さらにもう1発、間髪入れずに青年の腹を踏みつける!
青年は目を見開いて口を大きく開け、体をくの字に曲げながら踏みつけられている。
「かっは………あああ………。げほぉ…っ。あああ…」
青年の腹筋は硬く収縮しきり、男の足には6個の塊が感じられた。腹筋の中に響く心臓の鼓動が、男の足に伝わる。
男「お前の腹筋のシックスパック、すごく硬いぜ。心臓もバクバクしてやがる。苦しいだろう…痛いよなぁ。俺の足からお前の内臓を必死に、その腹筋が守ってるんだよ、今。その筋肉に感謝しろよな。………フン!!」
ニヤニヤと踏みにじりながら話す。
肋骨のみぞおちを踏み潰しながら、心臓の鼓動を楽しむ。腹筋も大胸筋も薄い箇所だ。さらに速くなる心拍に男は興奮し、腹を何度も踏みつけた。
青年「い……ぎゃあああーーー!!!あああああ!!」
男「いい声で叫ぶな。その健気な腹筋ちゃんにもっと頑張ってもらうぞ。」
そう言って、動けない青年の顔に温泉に浸したタオルを掛けた!
何かを叫ぼうとして口を大きく開けた青年は、言葉を発する前に塞がれた。
パニックになり息をしようとするが、パコパコとタオルがわずかに上下するだけだった。半ば窒息状態だった。
腕と足は男に押さえ込まれており動けない。そもそも、拷問まがいの腹責めにより青年は弱り、満足に体を動かせなくなっていた。
青年「………!!!…………!!!!」
目を見開き、口をさらに開けて呼吸しようともがく。濡れたタオルがパコパコとさらに激しく上下する。
青年の首から上はどんどんと赤く鬱血してきた。
どうにかタオルを取ろうと顔を動かそうとする。しかし、頭を抑えられているためタオルの位置は動かせない。
徐々に青年の抵抗も激しさを増し、左右に体を振りながら腹筋の影が浮き沈みさせ、上体を起こそうと何度も体を起こそうとする。
男「おーう…。そんなに筋肉動かして…必死だな。ビクビクしてて興奮するぜ…。息できないの辛いか?ハハハハ」
青年は、ものすごい呼吸音をさせながら大きく息を吸ってもがき続けていた。
「グオオオオオーーー!!ブオオオオーーーー!!」
水で浸されたタオルの隙間からわずかに取り込める酸素が、彼を生かしていた。
男「そうだ。そのままオナニーしろ。で、いけたら解放してやるよ。なぁ?どうだ。」
「オナニーってわかるか?チンコをしごいて精液を出すことだ!ハハハ!!片手だけ自由にしてやるよ。」
そう言って、青年の腹を再び踏みつける。
青年「ガァッハアァーーーー!!ッッッゴォーーーー!!ブァアーーー……ゲホゲホ………ガァーーーー」
苦痛に耐えながらも呼吸を止めることは許されなかった。腹を真っ赤にして呻きながら、激しく呼吸し続けるしかない。
青年は、縮こまった自らの性器を乱暴にしごきはじめた。生きるためには仕方なかったのだ。
だが、いくら激しく股間に刺激を与えても、脳は極限状態のためなかなか勃起には至らない。
筋肉は筋張り、程よく発達した大胸筋までも動員して腕を必死で上下させる激しいマスターベーションだ。
男「勃たないのか。筋肉はそこそこ見込みがあるのに貧弱な男だな…」
そういうと、男は青年の顔に乗っているタオルに温泉の湯を垂らしはじめた。
青年「グオオオオオーーー!!……ガッ…!!プスゥーーー!!ビッ……………!!があっ……!!」
かろうじて空いていた隙間を水で塞がれ、完全に窒息してしまった。
青年の腹は、どうにか呼吸を再開させようと肋骨を動かす。シックスパックがはっきりと浮き出る。首には太い血管が現れ、真っ赤な顔めがけて早い速度で脈を打ち続けている。
青年は、口と水の摩擦音のような音を浴場に響かせながら、窒息していた。
時々男はタオルを取りあげ、青年に息をさせる。何回も何回も繰り返した。
股間はいつのまにか立派になっていた。激しい鼓動に合わせて脈打っている。
男「いやぁ元気なチンコだな!15センチほどか。まぁまぁだ、いや…死にかかってるのにな…!いくのが先か?死ぬのが先か?ふはははは」
青年は朦朧とする意識のなかで必死にオナニーをし続ける。
妄想どころではなく、ただ無我夢中で触っているだけだ。気持ちいいわけもない。
脚に力を入れ、何とか試行錯誤しながら射精感を呼び起そうと必死だ。
男はタオルを再度濡らし、再び呼吸を奪う。
その瞬間、青年の首にある筋肉が筋を立てて収縮して酸素を吸う力を最大まで高めようとした。さらに全身の筋肉も使って酸素を求め出す。
「カッ……!!ががぁっ…!!!………ガッ!」
青年は声にならないうめき声で叫び、筋繊維を動かし続ける。
左大胸筋の下部からは速く激しく脈打つ血管が浮き出し始めた。
血圧も心拍も高まり、青年の肉体が酸欠に耐えている状況がはっきりと目視出来た。
残り少ない血中酸素を全身に回そうと、青年の肉体は最後の力を振り絞って全身循環させる。
男「こんなにチンコギンギンにして…おまえ…だいぶ感じてきてるじゃないか?」
そう言って、青年の引き締まった腹筋へ体重を乗せてパンチする。衝撃音が浴場に響きわたる。
「ごぶぅ…!!!ああ……」
くぐもった声で、辛うじて貯めた肺の空気を押し出される。
男の拳は青年の筋繊維による弾力を感じ、シックスパックの段差を感じる。
その中で痙攣するように臓器を守ろうと懸命に収縮する筋肉の感触を愉快に味わっていた。
さらに男は笑いながら青年の首と頸動脈を軽く指で締めた。
指先はドクドクと早いリズムで脈打っていたが、締めた瞬間から更に速いリズムになっていく。
青年「………!!ぁぁぁあ!!!」
思わずくぐもった悲鳴を再び上げ、首をめちゃくちゃに振る。
男「コイツ我慢汁でベトベトだ。苦しそうにグオーグオー言いながら感じやがって変態だな…!」
……しばらくしてついに青年は全身を細かく痙攣させた後に、青年の顔まで飛ぶ勢いで射精した。
男「チッ…もう出しやがった。なんだ終わりか…またな。」
そう言って、青年の顔からタオルを取ってその場を立ち去っていった…。
青年は射精し続けていた。
しばらく全身を痙攣させながら、呼吸のたびに真っ赤になったシックスパックを浮き上がらせながら、何度も酸素を吸い続けた。