男たちは、両手は後ろで縛られて体はハーネスを装着され少し中に浮いた状態となっている。
身長や体格の違う一人一人の腹の高さに絶妙なチューニングを施されたパンチングマシーンが配置される。10秒に1回の速さでバチーーーン!!とかなりの衝撃音がする程のパワーでそれぞれの腹筋を責められている。
マシンの前にはボタンが2つ配置されており、赤いボタンは強化モード、青いボタンは高速モードと表示されていた。
展示されている男は、残り2人となっていた。
1人は若いサラリーマン。まだ20になったかどうかという、あどけない顔立ちだ。責められ続けている肉体は運動不足でたるんだ脂肪がたっぷりついていた。
筋肉も少ないようで、ツルッとした質感だ。
ただし性器は勃起しており、ガマン汁が糸を引いている。
パンチされるたびに苦痛に歪んだ顔ながらも嬌声をあげ、腰を振っていた。
「ンァあっ……!!あっ!!!あっ!!!」
腹を真っ赤に赤くしてパンチをめり込ませながら叫ぶ。
時折体を痙攣させながら射精を繰り返しているようだ。床には精液がぼたぼたと落ちている。
この展示会は、それなりに鍛えた身体もしくはガリガリの身体の男が絶叫したり腹を潰されるのを鑑賞する男が多く来場する。
そこには不釣り合いな体型であり、人気がないのもうなづけた。
若いサラリーマンはその後も声を上げ続けていたが、購入者は現れなかった……。
もう1人は40代になったかどうかのボディビルダーのような体型の男だ。身長は150センチ台で低い分、筋肉の厚みは群を抜いていた。
だが、その体の神経が通る部位に電極が刺さる形で装着されており、時折絶叫して筋肉を強制収縮させられていた。
この男だけはハーネスではなく手足を大の字にして縛られ、伸ばされた大胸筋や腹筋を惜しげも無く鑑賞できるようになっていた。
性器をブラブラさせながら……。
パンチマシンも動いておらず、電極に電気を流すスイッチがあった。
また、男の頭上には心拍数表示も備え付けられていた。今は108を表示している。
胸、首、腕、腹、脚、生殖器
と書かれたスイッチがある。
展示会のスタッフだろうか、スーツを着たそこそこ若い男がスイッチの目の前に立った。
そして、おもむろに生殖器のスイッチを押した。
「………おおおおおーーー!!!!!おおおおお!!!!!痛いっ!!!いたいーーーー!!!!おおおおおおおおおおおおお………!!!!」
男は喉が張り裂けるほどに叫んだ。
心拍数が急上昇し、140を超えた。
性器そのものの筋肉が強制的に動かされ、根元からビクビクと動く。
股間につながる太腿の筋肉が激しく反応し、筋繊維の1つ1つを浮き上がらせながら無秩序に動き出す。
その様子を見ていたスタッフの男はズボンをその場で脱ぎ出した。45度ほどに勃起した性器がボロンと露出した。興奮しているのか、脈に合わせて上下に揺れていた。
「……この男は見応えがあるな。おれをイカせてくれよ……」
そう1人で呟いて、次は腹のスイッチを押した。
腹筋が見たこともないような硬さで硬直し、男の呼吸は止まった。なにせ、横隔膜が硬直するので何もできない。鍛えられた腹部の強大な筋力は、他の正常な筋肉をいかに動員しようとも抗えないほどの力だ。
一瞬、心拍数は乱高下し、一時的に心臓が止まるほどの不整脈も起きていた。
その度に男の身体は大きく痙攣し、筋肉が浮き上がる。
意識がある時は、男は懸命に体を揺すり、呼吸困難の苦しみから逃れようと必死になっていた。口をパクパクと上げて目を見開き、鼻を何度も広げていた。
だが、肺は一向に膨らまず、顔だけが赤くなっていく。
「………ウプッ!!!プッ!!!!……………」
男は必死に息を吸おうと、盛り上がった大胸筋をビクビクと動かしたり首を左右に動かしたりしていた。
心拍数はさらに上がり続けて180を超えてきた。
「……ぷハァーーーー!!!ぜえーっ!!ゼェーーー!!!ゼェーーー!!」
腹への電流が止まり、筋肉の硬直が急速に解けていく。男は即座に呼吸を再開した。
分厚い腹筋を何度も動かして体内に酸素を取り入れていた。
心拍数は急速に下がり、120へと落ち着いた。
「や、やめてくれ………!!ハァハァ……お、お、おれの筋肉で……遊びたいなら連れて帰ってくれ……!!セックスでも、フェラでも、首絞め窒息でもなんでもやっていいから!!たのむ。……電気は……電気はもうやめて……ぇえやめっ!!やめ!!!ぉおおおああああ!!!」
すぐさまスタッフの男は生殖器のスイッチを押す。綺麗に割れた腹筋が収縮し、痛みに耐える。
「……ぁあああああ!!ぁぁあぁあぁあぁあぁあぁあ!!ああああああ」
股間から伸びる筋繊維が狂ったように動く。
腹筋、大腿筋、内転筋……様々な筋肉が一様に激しく痙攣し、そして身体を大の字で弓なりにして硬直していく。
勃起せずにいる、やや小ぶりな性器は周りの筋肉の収縮により睾丸が持ち上げられ強制的に射精体制を取らされる。
徐々に精液とも尿ともとれない液体が放出し始め、スタッフの男に大量にかかり続けている。
そして、鍛えられた脚の筋肉はその造形を極端に誇示しはじめた。
徐々に血管が浮き出始め、網目状に静脈が露出する。
筋肉の収縮が激しすぎるために、血管が押し出されて表面に移動しているようだ。
「ぁああああああ!!!!あああああああ!!!ぁぁあぁあぁあぁあぁあぁあ!!」
「脚が!!!ひきっ!!!ちっぎ!!れる!!!!!痛い!!!!あああああああ!!!!!!筋肉欲しいなら剥いでっ!!!持っていってくれ!!ぁぁあぁぁあ!!」
男は下半身を小刻みに震わせ、股間から苦痛の凝縮された液体を噴き出しながら叫び続けている。
スタッフの男は、その様子を見ながらマスターベーションをし始め、1分もたたないうちに射精し出した。ドロドロと床に放出する。
射精が終わった直後にまたイクッ……と呟き、二回目を出した。
「いい……これはいいぞ………次は首かな……ハァ………ハァ………」
そして、首に通電が開始された。
「ぁあああああーーーぁあーーゃめてぇーー………!!ァァアガ………身体……もう……だるくて動かないぃぁああああアガ………ゲ………」
男の首は左に大きく曲がり、唇を曲げながら硬直しはじめた。
「……グッギッ!!!ゲッ!!!!ガッゲッ!!ビッ………!!」
声帯や肺の運動は完全にコントロールを失い、与えられた無秩序な電気信号による意味のない筋肉活動で声を出しはじめた。
当然呼吸もままならない。
心拍は140程度で一旦落ち着いていたが、200近くに跳ね上がった。呼吸できない恐怖で、脳が異常混乱しているのだろう。
脊髄の運動神経中枢に近い部分に電気刺激が与えられているため、全身が電気に反応する。
筋繊維は疲労し切っており、自分の意思ではほとんど動かせなくなっていたが、強制的に防衛本能で温存されていた筋繊維を無尽蔵に動かす。
両手を大きく広げつつ震わせてバタバタと小刻みに激しく揺らす。発達した三角筋が綺麗に分離し、皮膚から透けて見えていた。
同時に背筋と腹筋の痙攣で体が前後に揺れる。
脚もピーンと伸び、4つに分かれた太腿の筋肉や2つに割れたふくらはぎが盛り上がり、限界を超えて激しく痙攣している。
一旦放出が止まった性器からの液体が、勃起を伴って放物線を描いて噴き上げだす。
「……グヒィッ!!!ガァ!!!ギィッ!!!!ブォホォッ!!!ガッゲゲゲ!!!」
呼吸を確保しようともがくが、横隔膜や肋骨は無秩序に動いている。喉が鳴る音だけが、響き渡る。
男の肉体に備えられた逞しく太い筋肉組織は、脳からの命令を一切無視し、エネルギーを全て消費しながら収縮し痙攣し続けている。
そして男はただひたすらに、意味のない音を発し続けていた。
スタッフの男はようやくスイッチをオフにした。
男の身体は通電が無くなってもなお痙攣が続いていた。
やや丸い形の大胸筋が波打つように動き、肩や腕を引き込みながら大きく痙攣を繰り返していた。腹筋は4つにしか割れていないが、股間あたりから元々浮いていた二本の血管がはちきれそうなほど怒張していた。
必死で鍛えたであろう筋肉は、神経系統が完全に麻痺したその身体で、機械による意味のない電気信号により破壊されていた。
意識はもうなく、心拍数も400と表示されたり31と出たり心臓も正常に拍動できていないようだ。
「おい、だれかいるか。この男を買う。蘇生させてくれ。」
こうして、ボディビルダーの男はこのスタッフに引き取られていった。
何とか息を吹き返した男を待っていたのは、強烈な筋肉痛だった。
持ち帰られた後も、全裸のままで同じく電気刺激による筋肉の拷問、激痛による悲鳴……それを見ながら浴びせられる男の精液の処理だった。
男自身も、全身を硬直させられながら性器をゴム手袋でしごかれ、前立腺に弱い電流を流して強制的な射精も行われた。
……数ヶ月後、再び展示会の開催のお知らせが掲示された。展示される男としてこのスタッフの男を始め、今回の展示会で男たちを買った複数人が名前を連ねていた……。