大魔王ラダ 1匹
ラダの こうげき!
ラダは 火炎じゅもんを となえた!ひろしに 107の ダメージ!!まさきに 128の ダメージ!!
浩「くっ…!!呪文のダメージが桁違いだ…!!俺は回復に徹するから、正樹たのむぞ!」
全身を火傷だらけにしながら、浩が叫ぶ。
正樹「わかった。やる……!」
まさきの こうげき!
まさきは ばくれつけんを はなった!
ラダに 485の ダメージ!!
ラダは 氷の球を2人めがけて投げつけてきた!
ひろしに 75の ダメージ!!
まさきに 70の ダメージ!!
浩「ぁぁ…ぁ…」
浩は氷の球が腹に直撃し、シックスパックが真っ赤に腫れていた。
正樹「大丈夫か!!」
浩「ぅう…う…ゲッ…ェエエエ…………」
真っ赤な鮮血を大量に、飛び散るように吐き出した。その度に、腹筋が上下にうねるように収縮して胃を押し上げる。浩「か…かいふ…く。す…る…」
震える手でコントローラーを操作してどうにか呪文を唱える。
ひろしは 回復じゅもんを となえた!
ひろしと まさきの キズが 回復した!
まさきの こうげき!
ラダに はやぶさ斬りを はなった!
328の ダメージ!!
361の ダメージ!!
ラダ「ふっはっはっは。ここまできただけはある。わたしは正々堂々、チカラで勝負してやる。」
ラダは ちからをためている!
浩「次でかいのがきそうだ。守りを固めるぞ!」
ひろしは 守備力強化じゅもんを となえた!
正樹「少しでも攻撃するぞ!」
浩「いや、待って!おれのMP回復してほしい。消費がすごい気がするからさ。」
正樹「わかった!」
まさきは ひろしに MP回復アイテムをつかった!
MPが 全快した!
ラダは まさきの くびをつかんで ふりまわした!
まさきに351の ダメージ!!
正樹は、ラダに首を掴まれた。正樹の首がみるみるうちに変形していく。
喉仏がへこんでいき、首の左右がどんどんくびれていく。正樹
「ヒィーーーーッ!!!キィーーーーッ!!!!ががががががが…!!!ギッ!!イッ!!!」
正樹の呼吸は完全に停止させられた上に、首を支点に体を振り回されていた。岩にあちこちを、激しくぶつけた。
正樹の脚はグチャグチャに曲がり、手は逆方向に折れていた。
ラダは まさきのはらのうえを 思いっきりふんだ!まさきに 289の ダメージ!!
まさきは しんでしまった!
メチィ…!!バキっ…
正樹「あがぁーーーー……あ…」
腹筋が収縮するより早く、そして強く踏まれ、正樹の内臓が潰れた。
そしてそのまま、正樹の背骨が折れた。正樹の本来盛り上がっている大胸筋はもはや体内に逆に埋もれていた。
かろうじて正樹の性器だけは子孫を残す本能が働いているのか、勃起していた。そしてダラダラと精液を放出する。
正樹「ひろし いる?」
浩「な、なんだ!!正樹。いるぞ!」
正樹「もう目が見えないんだ。俺の体どうなってる?胸より下の感覚がないんだ」
「耳も…もうきこえない」
浩「俺はここだよ、ここにいる!」
正樹の冷たくなっていく手を握る。
正樹「あ、あったかい…よかった近くにいて…おれさ…お前のこと…ずっと友達で……………い…………グッ!!!!」
そこまで言ったあと、白目を向いて血を鼻や耳から噴出させて激しく痙攣し出した。
浩「正樹!!おれもだよ…こんなとこ早く出て、普通に遊ぼうぜ?勉強して野球やろうぜ…」
正樹は血まみれでぐったりしていた。
ひろしは 蘇生じゅもんを となえた!「大いなる天の精霊たちよ…この者に再び生を…!!」
詠唱しつつ祈る。
まさきは 生き返った!!
浩「はっ…はっ…はっ…ハァハァ…。正樹…戻ってきたか…」
あまりにも体力を消耗し、呼吸が速く不規則になっていた。正樹「おう!なんかとても体が軽い!」
「………浩。もしかして…詠唱したの?」
浩「そうだ…よ…失敗したら…こまる…から」
そう言った浩の肩を、正樹は揺すりながら言った。正樹「おまえはっ!!バカか!適当に生き返らせとけよ!」
浩は、柔らかくハリのある筋肉の上に大量の汗をかいていた。そして、疲労により体が鼓動にあわせてドクンドクンと跳ねていた…。
浩「ダメだよ…蘇生じゅもんってさ…相手のことを強く念じないと効果ないんだよね…。」
「どうせ死んでもまた……王様のところに戻されるんだろうけど……正樹がいなくなるかもって恐怖は…やっぱ嫌だよね…ハァハァ…」
正樹「そうだよな…おれもおまえが死んだりダメージ受けるのは嫌だしさ、なれないよ…。浩もそう思ってくれてたんだな。ありがとう。」
正樹「おれに戻してくれた生命力、おまえにも分ける。それで元気になって、やっつけるぞコイツを。」
生命力を相手に渡すHPパサーを覚えていた正樹は、ためらうことなくひろしのキャラに対して実行した。
まさきは HPパサーを ひろしに つかった!
ひろしは まさきから チカラを もらった!
正樹のHPの1/3ほどが、浩にわたる。浩はだいぶ元気を取り戻した。
ラダ「フン…たくましいやつらだ。ここらでトドメを刺してやるわ。ふはははは…」
腕を広げて、なにやら唱え始めた。
ラダは 超火炎じゅもんを となえた!
2人を 炎が包み込みはじめた!
ラダ「この呪文はな、炎で相手を焼き尽くし跡形もなく消し去るものだ…。普通の火炎じゅもんとは格がちがうものだ…」
正樹「………熱いっ!!熱い…!」
浩「くそッ!!」
まさきに 62のダメージ!!
ひろしに 59のダメージ!!
2人はじわじわと熱さでHPを消耗している。
浩「俺は負けない…!負けないんだ。正樹!息止めろよ。しばらくな。」
ひろしは 真空じゅもんを となえた!くうきをひとつにまとめ ひろしと まさきに まとわせはじめた!
浩「グッ…………ぁあーー!!!」
炎の周囲は真空となり、燃焼物を失った境目から炎の壁が崩れてゆく。そしてそこに、一点の外の景色がみえた!
正樹「いまだ!」
まさきの こうげき!
ラダにとびかかり 閃光斬りを はなった!
会心の いちげき!
1320の ダメージ!!
ラダ「う…オアァァ………。ウゴォ…」
ラダの身体が崩れはじめ、なにの臓器か不明なものの、内臓がぼたぼたと落ち、飛び出しはじめた。
ラダ「身体が…!!お前たち…なかなかやるな…ゴボォ………」
ぼたぼたと体液や組織を垂れ流しながら苦しそうに話す。ラダ「だが…わたしはこの世界の長だ…負けるわけがない…のだよ…」
ラダは みずからの組織を引きちぎり、じゅもんをとなえた!ラダゾンビがうまれた!
ゾンビはドロドロの体で、顔も今にも崩れそうな形をしていた。魔力によって動かされているといったほうがよさそうだ。
ラダ「はぁっ!!はぁっ!!……このゾンビはわたしの分身だ…はぁっ!お前たち、覚悟したまえ…」
ラダも相当体力を消費していた。
正樹「気持ち悪いやつだなぁ…。ゾンビからやるか…?」
浩「そうだな…。まずは体力を戻して、備えようぜ。」
ひろしは 回復じゅもんを となえた!
2人のキズが かいふくした!
まさきは 火炎斬りを はなった!
ラダゾンビに 401の ダメージ!!
ラダゾンビは まさきに 腐った息をかけた!まさきの 全身に猛毒が まわった!
まさきは 45のダメージ!!
正樹「うぇえ…ゲボ…」
ソファに座っていた正樹は、そこからずり落ちて四つん這いになり、突如大量に吐き出した。吐くたびに広背筋が浮かび上がり、たくましい背中を強調する。
正樹の肺は腐った息により汚染され、ガス交換能が著しく低下しはじめた。さらに血液も汚染され、心肺機能の低下も著しく起こりはじめた。
正樹「ゼェッ!!ゼェ!!!ゼェーーーーッ!!!」
「息しても身体が…!!ゼェーーーーッ!!」
犬のような激しい呼吸を続ける。全身が白く血の気がひきはじめてきた。
正樹「ハアハアハアハアハアハア…!!!」
胸をかきむしり、その場でもがき苦しんでいる。
浩「これは…!!」
すぐさま浩は解毒を試みる。
ひろしは 解毒じゅもんを となえた!まさきの どくが なくなった!
正樹「ハァハァ…!!ハァハァ………あの毒やばいぞ…心臓が取れそうに痛い…。けど助かった!サンキュ…ハァハァ…!」
浩「効いたな…!!よかった…。」
ラダは つよくねんじている!
ラダゾンビの こうげき!
ひろしの くちに ラダゾンビの うでを ものすごいはやさで つっこみはじめた!
ひろしは 178の ダメージ!!
ラダ「こいつはな…毒の塊のようなものだ…元はわたしの魔力だがな。もっと苦しんで覚悟しろ…」
浩「ウゲェーーーー!!オエェーー!がぁーーーーー!!!!」
人体の持つ嘔吐の力を全て使い、この異物を排出しようとしていた。
浩の腹筋や脇腹の筋肉はちぎれそうなほど収縮し、胃をなんども何度も、持ち上げる。しかし、ゾンビの腕は出てこなかった…。腕は浩の体内を駆け巡りはじめた。
ひろしは もうどくを あびている!
42の ダメージ!!
浩の性器に入り込み、射精神経に刺激を与えてきた。
ドビュー!!ドビューーーー!!!
勃起していない性器から、夥しい精液が放たれる。出なくなってからも、強い射精感を感じ続けていた。
浩「アーーーーー!!!オェエエーーーー!!!!!」
浩は野獣のような声を上げ、気を失わないようにすることで精一杯だった。
さらにラダゾンビの腕は、更に体内の深くへと入り込み、肺の入り口、つまり気管支を塞いだ!
浩は、息を吐いた状態だった。
浩「………!……!!!」
酸素がないことを検知した身体は、腹がうねるように動き、酸素を取り入れようと必死になっている。
浩は苦しみのあまり喉をかきむしり始め、血がではじめた…。力一杯拳で胸を叩き、手を喉に突っ込んで異物を取ろうとさえした。
そして浩は肋骨や肩の筋肉を使いはじめた。
上半身で肋骨を広げ、肩や背中も使って横隔膜をどうにか下げようと、弱ってきた脳が命令している。
体全体を使って肺をふくらませようとする。
しかし気管が詰まっているため体腔を広げても何も入ってこない。
そのため、息をしようとすればするほど内部の圧力が下がり、心臓の形が浮き彫りになる。
浩の心臓は、ドドドド…と今まで見たこともない速さで動いていた。
浩は口からよだれを垂らしはじめた。
もはや、口の機能を制御できなくなりつつあった。さらに精液ではなく尿を出しはじめ、失禁した。
薄れゆく意識の中で浩は一つのことを思いついていた。
コントローラーをもって、一つの呪文を選択し、となえた。
ひろしは 解毒じゅもんをとなえた!
ラダゾンビに 817の ダメージ!!
ラダゾンビは くずれさった!
浩の体内から、ラダゾンビはいなくなった。浩は大きく呼吸をはじめ、全身の筋肉をフルに使って酸素を取り戻していた。
もはや話すことはできず、ただ必死に呼吸を繰り返す。
正樹「浩…よかった……!!……よぉくもやりやがったなぁーーー!!」
まさきの こうげき!
ラダに ばくれつけんを はなった!
702の ダメージ!!
ラダを やっつけた!!
ラダ「お…あ…あ…身体が溶ける…!!!こんな奴に負ける…とはな…」
ラダの身体がさらに崩れていき、バラバラと地面に落ちていった。
正樹「ワァーー!!これで帰れる!帰れる!」
浩「長かった…!もう2度とやらない…というか…ホッとしすぎて…また射精してしまった…あはは…」
2人は思わずコントローラーを投げ捨て、小躍りしながら喜んだ。
浩の股間は再び勃起し、精液をダラダラと出していた…。
正樹「いや、俺も出てるんだ…。2人してやばい奴だな。」
正樹も勃起しており、精液がピューっと5回ほど飛んだ。浩の体にも飛んでおり、浩が「俺の身体についてる!」
と言った。
正樹は「すまんすまん」といって手で拭いていた。
がちゃん!と音がして扉が開き、店員が入ってきた。
「如何でしたでしょうか、地獄級は?」
「30分経過しましたので、気をつけてお帰りください」
2人は、ソファに座って眠っていただけだった。
眠っている間の疑似体験だったのだ。……だが、2人の股間からは青臭い香りが漂い、パンツも脱いでいたのだった…。