正樹「なぁ、俺らどのくらい強くなった?」
まさき
レベル29
こうげき235
しゅび164
HP 180
MP 61
火炎斬り
ばくれつけん
ドラゴン斬り
はやぶさ斬り
かばう
閃光斬り
ひろし
レベル27
こうげき70
しゅび113
HP 121
MP 165
回復じゅもん
蘇生じゅもん
守備力強化じゅもん
火炎じゅもん
真空じゅもん
解毒じゅもん
氷結じゅもん
浮遊じゅもん
浩「ラミア倒せたからかな?結構レベル上がったな。
そろそろ、ギガース いってみる?」
正樹「いや…まだ無理だな。あいつの一撃はやばかったもん。ここの街の西に海岸があって、そこで剣と呪文の効果的な使い方の練習しようぜ」
浩「よっしゃ!いこう」
西の海岸に到着した。
そこには、海のモンスターがうようよといた。
正樹「小さいモンスターがおおいな!狙いを定めていい当たりをつける練習ができそうだ」
画面がフラッシュし、モンスターがあらわれた!
しびれくらげ 7匹
浩「なんだ?半透明で綺麗だな。ちょっと浮いてる。名前からして、麻痺させてくるかも。」
正樹「一発、やってやる!」
まさきの こうげき!
まさきは ばくれつけんを はなった!
しびれくらげA, D, E, G を、やっつけた!
しびれくらげ Bの こうげき!
まさきは 3の ダメージ!!
正樹「ちくっとするな…。強い毒はないのかも?余裕だな!」
しびれくらげFの こうげき!
まさきは 4の ダメージ!!
まさきは しびれて動けなくなった!
正樹「アガガ…」
浩「正樹っ!大丈夫か?」
正樹「やばい…全く手足がうごかないぞ…首より上だけ動かせる…」
ひろしは まさきに 解毒じゅもんをとなえた!
まさきから しびれが消えた!
正樹「お前の呪文は効くなぁー!サンキュ!地味にヤバかったな。油断できねー。」
しびれくらげCの こうげき!
触手を振りかざし、まさきに はりついた!
まさきは 17のダメージ!!
まさきは しびれて動けなくなった!
まさきは もうどくをうけた!
正樹「くそっ、またかよ…」
先の攻撃では触手で触られた程度だったが、今回は触手を身体にねじこまれていた。
浩「くそっ、キリがないな…。先にやっつける!」
ひろしは 氷結じゅもんを となえた!
しびれくらげたちは たちどころに氷の塊となり、くだけちった!
浩「よし…正樹、治すぞ。まってろ」
そういって、ゲーム画面を操作しつつ正樹の方を見た。
正樹「イテェ…ゲボォ…ハァハァ…ハァハァ…ゲフッ…」
しびれくらげの攻撃による毒は、一般的には一時的な麻痺だけと認識されている。だが、この攻撃では溶血毒を含んだ猛毒を注入してきていたのだ!
正樹は口や鼻から血をドボドボと吐き出し、腹の呪文で治したキズからも血が溢れ出ている。
全身のもろくなった古傷や粘膜から、血があふれ出た。
正樹「なんか身体が寒いよ…。血が…止まらないからかな…。全身が痛い……。」
そういって、ガタガタと震えだした。
まさきは もうどくで 38のダメージ!!
まさきは からだが うごかない!
浩「正樹、すぐ治すから!」
ひろしは 解毒じゅもんを となえた!
しかしまさきは 回復しなかった。
なんと、あまりの毒の強さに浩の魔力では毒素の除去ができなかったのだ。
しびれくらげFの こうげき!
きずぐちに さらに どくをすりこんだ!
まさきは 48の ダメージ!
正樹「ギャァーーー!!いー!!ーたいー!!!うっ…ゲボォーーーー!ガフゥッ!」
正樹は身体をそらし、叫んだ。
そして、口から大量の血を再度吐いた。
性器からも血尿が溢れ出しはじめた。
身体が青紫に変色し、かなりの場所からの内臓出血も始まった。
しびれくらげCの こうげき!
まさきの口に しょくしゅをいれだした!
どくを まきちらしている!
まさきは 59の ダメージ!!
正樹のキャラはHP10程度で、瀕死の赤色に染まっていた。
正樹「ゲボ…がは…っゲボォーーーオェェーーーーー!!!」
胃に直接入れられた毒により、胃はものすごい速度で壊死を始めていた。
吐いて出てくるのは、胃そのものの粘膜や剥がれた組織だった。
正樹は口を大きく開け、虚空を手でかく。
嘔吐をこらえる瞬間、分厚い腹筋がギューーッと収縮し、胃を押し上げた。それを何度も押し殺し、アコーディオンのように腹がうごめいていた。
正樹「俺もうダメだ……もう殺してほしいくらい…ゲホ…ああ…ぅぅぅドバァーーーー!っハァハァッ!!……ゴポ……ゲホォ…」
正樹の身体は、吐血と呼吸により激しく上下する。
だが、体内の組織からは出血が止まらずにいた。
浩「くそぉっ!せめて、傷だけでも治さないと…!」
ひろしは まさきに 回復じゅもんをとなえた!
まさきは キズが 回復した!
正樹「んんん…少しは…楽になった気がする…。サンキュ!」
「今のうちに倒すほうがいいよな…!……痛っ……ゲホ…」
正樹は口から血を吐きながらそう言った。
浩「お、おい…無理すんなよ…!」
まさきの こうげき!
ばくれつけんを はなった!
しびれくらげたちを やっつけた!
しびれくらげは たからばこを おとした!
毒消しそう をてにいれた。
正樹「ハァッハアッ…!!やっと……やっつけたぜ。厄介…だ………な………うっぷ……!!!」
ブシャァーー!!!
正樹は、身体のありとあらゆる穴から、血液が噴き出した。
全身を跳ねるように痙攣させ、意識を失った。
浩「正樹…こいつらが落とした、この毒消しそうは効くかも…。死ぬなよ。」
この毒を持っているモンスターが落とした物だ、多分効くだろう。そう直感した浩は、一瞬の判断で正樹のキャラに使った。
ひろしは 毒消しそうをつかった。
なんと!まさきは どくが かいふくした!
浩「効いた…!つぎはHPだ……」
ひろしは 回復じゅもんをとなえた!
浩「んっ………かなりキズが多いからMPをごっそり持っていかれる……!でも治し切ってやる…」
まさきのキズが かいふくした!
正樹「うーー………。生きてる……?いきてる。助かった……。」
浩「ハァハァ…おれの魔法が弱くて…ほんとにゴメン……ハァハァ…」
正樹「あいつの毒つよいんだな…。おれも油断してた!気を取り直していこうぜ!……ただ一回宿屋もどろうか。」
2人は、一旦宿屋に戻り、再び戻ってきた。
街では、道具屋で同じものかは不明だが、毒消しそうを買った。
浩「よし。いくぞー!」
正樹「待て!あのでかいイカ…やばそうだな。逃げよう!」
2人が、巨大なイカと距離を置き始めた。
しかしイカは2人を見つけ、すごいスピードで近づいてきた。
正樹「ハァッハアッ!!!砂浜ダッシュはきついぜ…」
浩「だめだ、おいつかれる!!」
画面がフラッシュし、モンスターがあらわれた!
大王イカ 1匹
浩「よし、先手を取った!防御固めるぞ」
ひろしは 守備力強化のじゅもんをとなえた!
まさきは ばくれつけんを はなった!
大王イカに 107の ダメージ!!
正樹「体は柔らかいが、恐ろしくタフだな。たいして効いてないぞ。」
大王イカは 大きな腕をふりあげて まさきをおそう!
まさきは たたきつぶされた!
まさきは 69の ダメージ!!
正樹「ぐおおお…いってぇー……守りをつよくして、これかぁ…くっ……!」
浩「俺にまかしとけ。すぐ治すから。」
ひろしは 回復じゅもんをとなえた!
まさきの キズが かいふくした!
大王イカは ダイダルウェイブを ひきおこした!
ふたりに 大きな高波がおしよせる!
ひろしは 82の ダメージ!!
まさきは 89の ダメージ!!
浩「う……あああ…」
激しく水面に何度も叩きつけられ、浩の全身の骨が折れていた。
浩「いたい…からだ、どこも…うごかせない……。右足が反対の方を向き、大腿骨が折れていた。」
正樹「…浩……しっかりしろ!薬草!まだあったはずだ。お前使えッ!」
まさきは やくそうをつかった!
ひろしは キズが かいふくした!
浩のキャラは、HP48となった。
全身の骨折は元どおりではないが、どうにか立てるくらいには回復した。
しかし、正樹のキャラはHPが数十程度しか残っていない危機的な状況だ。
大王イカのこうげき!
りょううでをふりあげ ひろしにおそいかかった!
まさきは ひろしを かばっている!
まさきは 72のダメージ!!
まさきは しんでしまった!
ひろしは 47のダメージ!!
正樹「浩っ大丈夫か!!!」
とっさに、浩をかばう。
浩「あっ…あああ…まさ…きっ…あああ…おれの…ために………」
正樹は、直撃をうけて体をえぐられ、筋肉を裂かれ、内臓が露出していた。
腸が体内からはみ出し、一部破けてそこからおびただしく出血していた。
正樹「浩…おれもうほんとにダメだ…。また生き返らせて…くれるよな。お前もう…傷ついて欲しく…なかった……おれも……しにたくないけど………」
「おれは…おまえととも……だちで……よかったと……すこしは助け………」
正樹の裂けた胸から、2つある肺が大きく伸縮し、呼吸している様子がわかった。
残る肋骨の上には分厚い大胸筋の一部だけが残って張り付いており、その断面はピクピクと収縮していた。
心臓は慌ただしく動き、まだドクドクと血液を送っていた。
ギュン、ギュン…と、心臓が血液を送る音が響く。
だが、心臓とつながっている大きな動脈もまた損傷しており、鼓動とともに血液があふれ出ていた。
そして、次第に鼓動は遅くなり、ついには動かなくなった。
浩「ま、まさき………?何言ってるんだよ…。なにしてんのマジで。起きろよ…」
混乱する思考の中、浩は残りHPが1しかないこの状況で、どうすべきか必死で考えた。
「アイツを凍らせて固まっている間に正樹を生き返らせる!それから先は………運だ!」
ひろしは 氷結じゅもんを唱えた!
大王イカは 全身が凍っていく!
大王イカに 147の ダメージ!!
体が凍って もがいている!
浩「よし、このスキに…!!」
ひろしは 蘇生じゅもんを となえた!
「……この迷える御霊を ここに 戻したまえ…」
浩は必死で念じた。
詠唱することでMPをさらに使うが、より魔法の威力を強力にする。
なんと!まさきは いきかえった!
大王イカは 氷を ふりほどいた!
大王イカの こうげき!
ひろしめがけて 腕をふりおろした!
まさきは ひろしを かばっている!
まさきは 62の ダメージ!!
浩「まさき…おれ…もう…なにもできないよ…手すらうごかせない…。はは…もうどの筋肉もうごかねーぜ……腹パンすんなよ…ハハ…」
呂律の回らない言葉で、話す。
正樹「しねえよ!!いや、大丈夫だ!おれが復活したからには、守ってやるさ。逃げるのも手だっ!いくぞ。」
まさきは 閃光斬りを はなった!
まばゆい光が大王イカをてらす!
まさきは 大王イカに きりかかった!
大王イカに 46の ダメージ!!
大王イカは 目がくらんだ!
正樹「このスキにっ!!にげる!!!」
まさきは にげだした!!
ひろしは にげだした!!
正樹「はぁはぁ……ようやく逃げられたか。酷い目にあったなぁ…。なあ、浩。」
浩「………」
返事がない。
浩のキャラはMPを使い果たし、HPもわずか1だ。さらに有言詠唱を行ったため、一定時間行動不能になっていた。
シックスパックの綺麗に割れた腹筋を静かに上下させながら、一点を見つめて固まっている…。
正樹「おれを助けるために…そんな無茶をしてくれたんだな…ありがとう…」
正樹は涙ぐみながら、浩を見ていた。
そして、夜になった。
ひとまず、正樹と浩のキャラは回復アイテムで体力だけは戻していた。
正樹「なあ浩。おまえ、野球部に入りたての頃のこと覚えてる?」
浩「…………」
正樹「体小さくてさ、ガリガリでさ。おれは結構大きかったからさ。なにも言われなかったけど、結構からかわれてたよな」
「あの時助けてやれなくてごめん。ずっと言えなくて。それからお前が何かあったら助けるって決めてたんだ……でも、そのあとおまえ、練習とかトレーニング頑張ってさ、すごい体になったもんな。尊敬するよ。」
「野球もレギュラーで頑張ってるしな。これからも頑張ろうな。」
浩「う………」
正樹「浩!気づいたか」
浩「うーーーんーー。ぼーっとするけど、なんか戻ってきたみたい。なんか話してた?」
正樹「いや何でもない!俺も、ぼーっとしてた。じゃ街にもどって、ちゃんと寝るぞ。」
2人は街に戻り、ゆっくり休んだ。そして、すこしゴールドも貯まったため、装備も新しく揃えることとした。
正樹は、光の剣と、光の鎧を装備した。
属性攻撃のダメージを軽減するとともに、剣を道具で使うと幻惑効果を発生させる。
浩は、賢者の杖と賢者の法衣を装備した。基本機能は前の装備と一緒だが、魔力があがり、よりダメージ軽減力が上がっている。
ピカピカの装備に身を包んだ2人は、大王イカにリベンジすべく、再びあの海岸へと向かった。
正樹「この剣で、まず相手を撹乱させる。それから、お前の魔法で動きを止めて……総攻撃するぞ。」
浩「よし。」
画面がフラッシュして、モンスターがあらわれた!
大王イカ 1匹
エビルオクトパス 2匹
正樹「子分をつれてきやがったな…」
まさきは ひかりのつるぎを かざした!
まもののむれは ふしぎなきりにつつまれた!
大王イカは ひろしにむかって 腕をふりおろした!
ひろしは ひらりとよけた!
浩「てんで変な方向に攻撃してくるな。ダミーが見えてるのかも。その武器、やるなぁ!」
エビルオクトパスAは 火炎じゅもんを となえた!
ひろしは 23の ダメージ!!
ひろしは 氷結じゅもんを となえた!
大王イカに 203の ダメージ!!
エビルオクトパスAに 174のダメージ!!
エビルオクトパスAを やっつけた!
エビルオクトパスBに 152のダメージ!!
浩「このイカは寒いのに弱いな。すぐに動きが止まる。」
エビルオクトパスBは 呪文封じをとなえた!
ひろしの じゅもんが 封じられた!
エビルオクトパスB「キキキ…」
瀕死ながらも不敵に笑っている。
浩「ああっ!やばいっ!これは…」
まさきは ばくれつけんを はなった!
エビルオクトパスBをやっつけた!
大王イカに 175の ダメージ!!
大王イカは 片腕が凍っている!
ふしぎなきりは だんだん晴れてきた。
残る腕で まさきを なぎたおした!
まさきは 54の ダメージ!!
正樹「相変わらず馬鹿力だな…左手が折れたかも…やられちまったぜ…。」
まさきは 火炎斬りを はなった!
大王イカに 108の ダメージ!!
腕を一本きりおとした!
正樹「やったぜ…。でもやっぱり力が入らないな…いてぇーー……」
浩「アグ。オグ。……やっぱ呪文を唱えようとすると体が言うこと聞かなくなるわ…。仕方ない…殴るしかできないな」
ひろしの こうげき!
大王イカに 31の ダメージ!!
浩「ショボイな…」
大王イカは 怒り狂いはじめた!
凍った腕を ひろしのあしめがけて たたきつけた!
ひろしは 80の ダメージ!!
ボキィーーッ!!
浩「アーーーーーー!!!!!!ギーーーィーーーーヤァーーーー!!」
正樹「どうした!」
浩「あ…あ………あしが……」
浩は、両脚が逆方向に折れ曲がっており、膝から折れた骨や裂けた腱がはみ出ていた。
浩「あっ……あっ………痛いよ……はっ……」
あまりの痛さに、浩は意識が飛びそうになる。
正樹「待て!だいぶ弱ってるはずだ!ちょっと待ってろよ…倒してくる」
まさきの こうげき!
まさきは 火炎斬りを はなった!
大王イカに 128の ダメージ!!
正樹「!?まだ…倒れないのか!!!?化け物だなこいつ…!」
大王イカが口を開いた。
「フシュウ……だいぶやってくれおったな…まだまだ…甘いッ!!!!」
大王イカは ひろしをつかみ、宙吊りにした!
力を込めて、ひろしのうでを 左右に引っ張った!!
浩「あ……あ……や…めて!!やめてやめてやめて!!!」
「手が取れる!とれる!!いたい、いたい!!!」
「正樹たすけてっ!!ああああああ!!!」
ひろしの腕は ひきちぎられた!
ひろしは じめんにたたきつけられた!
ひろしは 175の ダメージ!!
ひろしは しんでしまった!!
正樹の隣で、浩は断末魔の叫びをあげる。
浩の筋肉組織はものすごい力で収縮し、なんとか肩から外れないように必死だ。
首の筋肉、大胸筋、背中…上半身の全ての筋肉が最大の収縮力を発揮していた。
だが、皮膚が耐えられずに引き裂かれた後は、次第に疲弊してきた筋繊維の断裂が始まった。
ブチィーーーッ!!
ブチブチブチ!!!ゴリ、ゴリ!!
何度も何度も、肩から組織が引きちぎれる音が正樹にも聞こえた。
浩「ガーーーーーー!!!ウガアーーーーギーーーー!!痛テェーーーーーアーーーーーー!!」
浩は、雄叫びをあげる。
顔を真っ赤にして、あまりの痛みと死への恐怖に性器を勃起させながら、叫ぶ。
細いながらも筋肉が浮かび上がる腕は、ついに引きちぎられ、床にゴロゴロと転がった。
浩の肩からは、速い脈拍に応じてビュービューと50センチほどの勢いで血が吹き出す。
泡を吹いて痙攣し、性器は激しい勃起を伴って射精を繰り返していた。
浩「ガアッ………いたい……」
「俺の…手…どこいったの…まだ死にたくない…」
「眠くなってきた……まさき また…あえるかな……しにた……ない……」
そういって15回くらい血が噴出した後、ドロドロと流れるだけとなってそのまま痙攣も止まり、息絶えた…。
正樹「浩……ひろし……」
放心状態だった。
正樹はあまりのできごとに…そして浩を失った喪失感で思考ができなくなってしまった。
大王イカは まさきに なぐりかかった!
まさきは 28のダメージ!!
まさきは 31のダメージ!!
まさきは 26のダメージ!!
正樹は、浩が受けた苦しみを自分も受けなくてはならないと感じていた。
大王イカの攻撃に反撃することもなく、受け続けた。
そんな中、正樹は浩の声が聞こえてきた。
多分幻聴なんだろうが。
「おーい正樹!!なにしてんだよ!早く倒して、俺を戻してくれよ!」
正樹「ひ、ひろし?いるのか?どこだ??」
正樹は思わず辺りを見渡した。
だがそこには、椅子にくくりつけられた自分と、体を砕かれて息絶えた浩、ゲーム機しかなかった。
それっきり、声は聞こえなくなった。
だが、正樹は浩が近くにいることを確信した。大王イカを倒して、生き返らせる方法を探してやる!と、気持ちにカツが入った。
薬草を使い、HPを幾分かは回復させた。
正樹「お前ぇーーー!ここで仕留めてやる!」
まさきは はやぶさ斬りを はなった!
大王イカに 78のダメージ!!
82のダメージ!!
大王イカは 腕を失い うろたえている!
「フシュウ…!やりおったな、やりおったなぁーーーーっ!!!!」
腕を失った大王イカは、残った触手をつかって跳ねるように突進してきた。
大王イカは まさきに とっしんした!
まさきは ひらりとよけた!
まさきは 火炎斬りを はなった!
大王イカに 129の ダメージ!!
大王イカを やっつけた!
正樹は感傷に浸るまでもなく、浩を丁寧にかついで街に戻った。
浩は空いている民家に寝かせて、情報を集めた。
どうやら、街の神官は蘇生ができるらしい。
万が一の確率だ、ということだが。
正樹はそこに賭けるしかない!そう思い、すぐにその神官に会いに行った。
神官「よくきたな!こいつを生き返らせて欲しいのか?」
はい
いいえ
「では 15,000ゴールド必要だが、よいか?」
正樹「今、7420ゴールドしかない…」
「ゴールドが足りんぞ!どうしても生き返らせて欲しいか?」
はい
いいえ
「では、お前の精神力を借りるぞ。いいな?」
正樹は、これがどういうことなのか瞬時に理解した。
正樹の股間が膨らみ始める。窮屈になったパンツを脱ぐ。あまり大きいとは言えないものが、ビクビクと脈動してそこにあった。
強烈な快感とともに、とめどなく精液が溢れ出る。
正樹「うぅッ!!ぐぅー……。あぁいくイク…」
正樹は、浩を守れなかった。その後悔の気持ちから、射精を続けている性器を更にしごき、より強い刺激を与え出した。
精液はさらに量を増し、正樹の肉体がビクビクと快感で痙攣しながらも放出を続けていた。
正樹「あいつが生き返るなら!おれは…やるッ!」
そう言って、精液が全く出なくなり、単なる筋肉の反射が続いている状態になるまでしごき続けた。
顔や身体は精液まみれとなり、床にも滴り落ちていた。
正樹「おれの精子、もう無くなったか…。まだケツはビックンビックンしてるのに。おれの筋肉はその程度の力なのかよ…。ちゃんと足りたか…?」
恐る恐る、しごくのをやめて再びゲーム機に顔を向ける。
「よろしい!では生き返らせるぞ。」
しんかんは いのりを ささげた!
なんと、ひろしが いきかえった!!
「フゥ。かなりのキズを負っていたようだな。ひろし、お前の命は まさきの 精神力でもどってきたのだぞ。くれぐれも大切にするのだぞ。」
浩「うう…まさき…ありがとうっ!!グズっ…」
浩は、体が元どおりに復元していた。
正樹の存在に心から安心し、涙が止まらなくなった。
神官に2人は感謝の言葉を述べて、宿屋に戻った。
そして、夜が更けていった…。
まさき
レベル37
こうげき307
しゅび225
HP 254
MP 80
火炎斬り
ばくれつけん
ドラゴン斬り
はやぶさ斬り
かばう
閃光斬り
ひろし
レベル33
こうげき87
しゅび146
HP 160
MP 219
回復じゅもん
蘇生じゅもん
守備力強化じゅもん
火炎じゅもん
真空じゅもん
解毒じゅもん
氷結じゅもん
浮遊じゅもん