「おい、ヒロ。寝てんなよ、いくぞ」
「…………ん?」
「授業おわり!つぎは……あれだ」
「……あ、あれか……あー目覚め最悪」
「ヒロ、やってないよな?」
「あたりまえだろ。タク、お前は?」
「1週間やってない」
「たのむぜ、俺ら後2単位で卒業できるのに、この後期の講義落としたら……」
「言うな言うな、ちゃんとやって卒業しようぜ」
………2人を含む数名が、中講義室に集められた。
20名ほどの椅子がある中、男だけで6人くらいしか集まっていない。
そこに講師がやってきた。
「はい、みなさん。これは1回だけの講義です。単位もつくので、今日に集中してくださいね」
「2人ペアはできていますか?」
「では、シラバス通りですが」
「グループ分けをしますが、すでにペアは決まっていますか?」
4組とも手が上がった。
「いいですね。では、人体の躍動という講義ですので、まぁ簡単に言うと、ペアのうち1人の筋肉を強制的に刺激し、その反応を見ます。」
「もう1人は、筋肉の様子をレポートし、心拍や身体の変化を記録してください。ざっと1000字は必要です。」
にわかにざわざわし出す。
「静かに……。」
「その際1人の心拍はどんどん上がり、体温は上昇し、悲鳴が上がり、時に呼吸が止まり、身体は痙攣してくるでしょう。場合によっては射精が起こるかもしれません。」
「筋肉を刺激される方は、できれば筋肉質が良いですね。これにより筋肉が相当程度消耗します。ある程度筋力がないと、終わった後に立てなくなります。そもそも筋肉の収縮による身体の変化を記録する必要がありますしね。シラバスにも、体脂肪15%を下回る方が良いと記載しましたね」
……やべぇ
……お前どうなの
など小声で囁きが漏れていた。
「残りの1人はレポート提出後にがんばって射精してもらいます。成分を調べて後で結果をお知らせしますよ。その液体と引き換えに刺激をストップします。」
「速い人は15分で終わりますよ。遅いと2時間……。でも、それでAが貰えるんだからいいですよね?あ、もしギブアップしたら2人ともFです。不可ですね」
「では始めます。誰が刺激を受けますか?ここに4人立ってください。全裸ですよ。それで、動かないように固定します。」
「なぁ、ヒロ。筋肉って………」
タクが言った。
ヒロは、「俺腹筋割れてる。まぁ細いからなんだけど……俺レポート苦手だから。俺の筋肉ちゃんと見ろよ?まじで。運動とかしてないし、筋肉質ではないし」と返した。
「じゃあ、頼んで良い?ちゃんとレポートするから」
「わかった。タク、早くイケよ?これ、筋肉がほとんど壊れて死にかけた先輩いるらしい。2時間やられたって。それは勘弁」
「チンコギンギンにしとく。1週間オナってないから」
「たのむわ」
ヒロを含む3名が、器具に固定された。
全員、発達に差はあれど筋肉がくっきり見える体つきをしていた。
やはりヒロが1番華奢で、大柄な学生と比べると身体の厚みが半分ほどしかないように見えた。
それぞれ心拍数や筋電図が取り付けられており、波形が頭上に表示されていた。
心拍数は全員150前後で、かなりのストレスを受けているようだ。
「さすが、みなさん筋肉が発達していますね。シックスパックが2名、エイトパックが1名。だいぶ絞られていますね。」
「……胸板も厚いしシックスパックもくっきりしてて、三角筋もなかなか。きみ、何やってるんですか?」
「……柔道です」
「なるほど……さすがですね。耐えられそう?」
「……自信ないです。痛い……ですか」
学生は怯えた声で聞いた。
「そうですね、まぁ本当のことだからいいか。筋肉の奥底にある神経に通電するから、メチャクチャ痛いし、全身が攣ってるなか無制限に力をかけられる位には硬直します。」
「あ、あと、個人差はありますが、呼吸困難や全身の硬直で神経が刺激され、射精する人もいます。」
「……がっ……あ、まじか…………シン、俺無理だったらごめん」
「それに、おれすぐイクの知ってるだろ?もし飛んだらごめん」
ヒロムが硬い表情で言った。
精悍な顔立ちにツーブロックが決まった好青年だ。
「いいよ、俺こそヒロムにかけたらごめんな笑」
シンが笑った。
「エイトパックの方は?」
講師はヒロの方を向く。
「……いや、何も……」
「運動部じゃない子がここでやられるの初めてですね。筋肉、ちょっと少ないかも。……あの柔道の方と比べると………えっと、72%しかないですよ。ま、頑張ってください」
「……あ、心筋の強さは半分もないですね。かなり辛いかも。連れの学生さん、いる?いたら早くやってあげないと、筋断裂とか不整脈になっちゃうよ」
「最後にキミ、ちょっと震えすぎじゃないですか」
「………ぅぅううこわい」
「かなり鍛えてるじゃないですか」
「痛いの怖いいいい」
「あ、すぐ終わるには、連れの学生さんにレポート早く書いてもらって、射精してもらえばいいよ」
「……あっそっか!!あ、ヨウタ、お願い、頼む。俺怖いよ」
「まかせろ!」
ヨウタは笑って答えた。
「では残りの3名も全裸になって。それぞれ対応する位置について。」
「………では、スターーートだ」
っぐぉあーーーー!!!!
がぁあああいああああ!!!!があああああ!!!
ぐぅううううあ!ーーーー!!!!!あ!!!!
男のの太い声と、ガシャガシャと身体を器具に打ち付けて悶える音が部屋を包む。
3人とも目を見開き、大胸筋が高速に収縮を繰り返し始めた。
筋量の大きい学生ほどその動きは大きくなり、ヒロのような細身な学生は引きちぎれそうなほどに筋肉が収縮する。
ぎぃーーーー!!!!
がぁっ!!!!!ぐぅあああああーーー!!!、
筋肉がゆっくりと収縮し、限界まで収縮してなお痙攣しながらもさらに強くなっていく。
一瞬弱まったと思ったら、すぐにまた強くなる。
「さあ悲鳴から始まりました。今までの傾向から、筋繊維が耐えられなくなる予兆としては、悲鳴の中断、呼吸困難、激しい痙攣や血管の怒張、失禁が挙げられます。もし心拍数が突然下がったりした場合は、失神してるかもしれません」
悲鳴をかいくぐり、講師が大声で叫ぶ。
「き、筋肉の様子っ!!!」
(全身の筋肉が細かく痙攣……大胸筋は左右ごとに刺激が入っている……太ももの筋肉が浮き出る………ヒロが1番体が薄い、筋肉の分厚さが違うが、腹は8パック。血管がどんどん浮き出てきている……腹筋が痙攣すると叫べなくなる……大胸筋がピクピク動いてる間は息が吸えない……)
(脚が筋肉の痙攣でバタバタ動く。叫びすぎて呼吸が逼迫、大胸筋が収縮すると腕が動く……腹筋で腹が曲がってる)
「ヒロ、がんばれぇ………」
急ながらタクは必死にメモを取っていく。
ヒロは涎を垂らし、顔を真っ赤にして筋肉の硬直を耐えていた。
あまりの苦痛に叫ぶことしかできない男たち、抵抗虚しく筋肉が狂ったように硬直し、それを必死に書き留める男たち。
「し、心臓は!?」
横のグラフを見ると、スタート前は150位だったところが180を超えはじめていた。しかも止まらずに徐々に速くなっている。
酸素消費量が著しく増えたことが要因だった。
その他の学生も、心拍は180近くになっていた。
(心拍2分で50増えた。悲鳴に合わせて上昇する。不整脈はなさそう)
(なぜかチンコが勃ってきてる……電気刺激で腹筋がボコボコ動くタイミングでビクッとチンコが上下に動く。先走りが出てる?)
他の学生たちも、筋疲労により轟くような悲鳴をあげながら呼吸困難に陥り始めた。
先ほどの柔道の学生は、バタバタと音を立てて、セックス中の腰振りのような動きを繰り返していた。シックスパックが猛烈に盛り上がっている。
「はぁはぁはぁ!!!はぁはぁ!!!シン、やっばっ!!、はぁ!!はぁ!!!筋肉……もたない………腹筋もう力はいんないっ………はあ!!!はあ!!!!」
ヒロムが早くも余裕のない声でシンにそう伝えていた。
肺に酸素を取り入れようと息を大きく吸うが、腹が激しく収縮するとブゥっ!!と息を吐き出してしまい、吸気を完了できないまま息を吐き出し、また必死で吸おうにも途中で吐き出し……を繰り返していた。
「がっ!!、がばっ!!!ぜぇっ!!!!たごぉっ!!!が!!!」
ヒロムは口を大きく開け、目を血走らせながら筋肉の無作為な収縮の合間を縫って必死に呼吸を繰り返す。
心拍が200を越え出した。
だが、あまりに全力が必要だったため、2〜30回もすれば消耗しはじめた。
心拍は220を超え、もう心臓の働きも限界を迎えている。
身体中の発達した筋肉がビクビクと収縮しつづけるなか、彼の比較的大きく、いつのまにか最大限勃起していた性器から液体がほとばしり始めた。
腹筋が激しく収縮するタイミングに合わせてバシャッ!!バシャッ!!!と失禁しはじめたのだ。
体内は酸素不足に喘いでいるようだ。
筋肉質な身体だからこそ筋収縮によるパワーが大きく、振り絞りながら溺れるような呼吸を大きく行い、何度も失禁を繰り返す。
普段のウエイトトレーニングや部活動を通じて、筋繊維の要求する酸素量が多いのだろう。
本来は心肺機能で補うのだが、強制的な筋肉刺激で呼吸も満足にできないことで、身体が酸欠になっていた。
「ヒロムっ!!!」
「……ごっ………ぐっぶ………ごぉ」
もはや立てずに崩れ落ちたヒロムは口をぱくぱくと開け、力を振り絞りながらも不安定で弱々しい呼吸を試みていた。
「ヒロム大丈夫か!!」
「………が………っぁ…………はぁ…………シン」
「はい、ヒロムさんギブアップですね。単位はなし。掃除はこちらでするから、着替えて帰ってくださいね」
そう講師が言うと、ヒロムがドザァと音を立ててその場で倒れた。
分厚い体が、刺激を抜いても未だ痙攣している。
「ヒロム!!!生きてる?とりあえず休もうぜ」
相方が必死に声をかけていた。
「立てない……大胸筋が固まったら息全く出来なくなって……足とかはまだ耐えられたんだけど。ほんとごめん」
「いや、いいよ。単位はどうにかなる。それよりヒロムの身体がやばい。全身腫れて真っ赤だぜ」
しばらくして、全裸のままの2人はヨタヨタと隣の講義室に移動していった。
「ヒロムの筋肉かっこよかったよ。バキバキのがみれて俺はよかったわ」
「ふふ……シンに俺の筋肉がおもちゃみたいに遊ばれて、呼吸もおかしくなって意識飛ぶとこ見られる……って思ったら途中からギンギンになっちゃって。なんかずっと気持ちよくて。もしかしたらケツイキ続けてたかも……」
「なーんだ心配して損したわ」
「でもいま全く動けねぇから。今襲われたら………。あ、シンの硬いじゃん」
「おう…寝てていいから俺の入れさせて、タンパク質補充な」
「ばーか」
疲れを感じさせながらも楽しそうな声が聞こえてきた。
「はぁ!!!はぁっが!!!あ!!!がっ!!!!ぐあっ!!!!よ、ようた!!!」
「はぁ!!!はぁ!!!!っぐぁ!!、、があああああーーー!!!あ!!!あーーーーー!!!!」
脂肪が少なく、筋繊維の筋の向きがくっきり浮かび上がり、筋肉が高速で刺激され続けているトモが叫び続けていた。
細身ながらも各部がバランスよく発達し、筋肉の躍動がよくわかる鍛えられ身体だ。
猛烈な速さで収縮と弛緩を続ける腹筋を懸命にコントロールし、連れできていたヨウタを呼ぶ。目は潤み、助けを呼んでいるのだ。
「ぁだっ!!っず!!!!っげてぇ!!!っぐぐるしぃああい!!!っようだ!!ようた!!っぁあああ!!!!づすけ!!!!でぇええ」
「まだ終わってないんだごめん」
ヨウタは必死にメモを取り続けていた。
腹筋の激しい刺激が終わり、大胸筋にターゲットが切り替わった。
「ようたーーー!!!!チンコ勃たせてるじゃん!!!早く書けよぉ!!!っぐぁあああーーー!!!!」
「あーーー!!、っがあっ!!あ!!!あ!!、!あ!!!!!!あ!!!!!」
額に青筋を立て、上腕筋を軽く曲げ、胸をビクビクと動かしながら絶叫している。
「俺にこんな趣味があったなんて。トモのシックスパックも、筋肉質な身体も今までなんとも思ってなかったけど、こうやってトモが責められてるのみたらものすごく壊してやりたい気持ちなんだ………俺のチンコもこんなになって。」
「トモの悲鳴も、叫ぶときに腹がキュッと締まるのエロいし、鍛えてた筋肉がこんなにコントロールを失って好き放題やられてなすすべなく絶叫するしかないのも、もう全部エロい」
ヨウタは性器を勃起させながら呟いた。
「ヨウタぁああぁあーーー!!!!とめろぉおおおおお!!!!っぐああああーーー!!!!!!」
それからもトモは金切り声をあげ、叫び続けていた。
「できた。レポート………」
「だめもう俺イク」
トモを見ているだけで、早くも絶頂に到達しそうだ。
自分自身のそそり立った性器を激しく扱き、トモの汗まみれの身体に向かう。
「ぐぅうううう………ぐぁううぅうう」
トモは筋繊維がほとんど疲労してしまい、叫ぶこともできず脱力しはじめていた。
呼吸数は高止まりしているものの心拍数が徐々に低下しており、彼の体内のエネルギーはほぼ消耗しつつあるようだ。
あーーーいく
トモ、俺のイク所見て
ヨウタは、トモの腹筋目掛けて果てた。
シックスパックの溝に精液が垂れる。
「………単位認定ですね。ようやく1組めだ。よく身体拭いてくださいね」
「刺激は止めますね」
講師が横から言った。
「よし。トモ、やったぞ」
「………」
喜ぶヨウタを尻目に、ぐったりしたトモが口をひらく。
「……ヨウタ……おまえ……俺の身体を何だとおもってたんだ」
「……あぁ……ごめん………」
「俺の……身体を……狙ってた?」
「……。」
「まぁ単位取れたからいいけどさ、来年お前これやれよ?今から筋肉鍛えてやる」
「……わかった」
「……ヒロ!!!!ヒロ!!!」
細身で筋肉質とは言えず、筋繊維がただ浮いて見えるだけのヒロは表情筋まで硬直し、大腿筋をガチガチに硬直させ、足をビーンと伸ばし、崩れ落ちるような形でアーチ状に体を反らせて悶えていた。
「……ぶぅっ………!!ぐっ!!!!ぐお!!!!ぐぃぃ!!!!…………ぐぉっ!!!」
腹を突き出してもなお8つに割れた腹筋は血管が細かく浮き、1つ1つの四角く均整の取れた区画がギュッ!!!ギュッ!!!と動き続けている。
「レポート書けたから!!もうちょい待って」
タクは自身の性器を激しく刺激ていたが、ヒロの筋肉の激しい動きや消耗具合を目の当たりにして性的興奮が起こらない様子だった。
「……たたねぇーー!!誰か助けて」
タクは汗だくになって呟いた。
「俺がやる」
ヒロムが突如現れた。
「……え、さっき死にそうだったんじゃ、帰ってったよね」
タクが驚いて聞いた。
「そ、そうなんだけど、あの先生が君をイカせたら単位あげるって言うからさぁ。」
……背に腹は変えられん、一か八か………
「頼む………こんな状況で勃たないんだ」
タクは一縷の望みをかけていった。
「いや、俺も身体おかしくなって失神してたし。無理ないよ」
「しっかしチンコ大きいね、何センチ?」
「勃起したら16くらいかな」
「太さもいいし、いい形してる。それに筋肉もいい感じだし。腹筋割れてないけど肩幅あるし胸分厚いし、シャツとか似合いそう。」
「……ま、まぁ」
タクは満更でもない様子だった。
「鍛えてる?」
「……まぁまぁ、そうだね」
タクはやや顔を赤くしながら言った。
「ちょっと胸に力入れて?」
ヒロムがいった。タクは、肩をすぼめ、胸に力を入れた。
「……いい筋肉……ここも」
乳首を、コリコリと触った。
「ぁあっ!!!あっ」
「感じるんだ」
「………ぁあーーー………っくっぁ!!あっ」
「……あ、硬くなってきた」
ヒロムが、乳首と鬼頭をやさしく触りながら言った。
「これで、セックスしてる時どんなふうに突いてるんだろう。俺が手で包むから腰動かして」
……タクは、静かに腰を動かした。
ピチャピチャとヌルヌルしたものが動く音がした。
「あー気持ちよさそう。いい身体だしチンコも硬いし、目の前に女の子がいると思って精液ぶっぱなしてよ」
タクはうまく口車に乗せられ、目を瞑って腰を振り始めた。
ヒロが横で段々呻き声が弱々しくなり、筋肉の痙攣も弱くなってきている中、ハァハァと息を荒くしてタクは腰を振っていた。
「タク、腰振ると腹筋がボコって出てエロい。ケツの筋肉も締まる。」
「喘ぐ声いいよ、それにハァハァ言ってる声とか胸の動きもそれだけでエロい」
「もっと腰振って!パンパン音立てて!精液奥まで届けるつもりで」
「チンコ硬った!太い!イク所見たい」
ヒロムはタクをイカせるために様々な声かけを繰り返していた。
パンパン、グチュグチュといった音がだんだん大きくなってくる。
「………ぁああああああーーーーいぎいく!!!」
ヒロムは、優しく筒を作っていたところ、より強く締めて鬼頭を擦り出した。
「……こうするとみんなどんどん出てくるんだよ」
「っぁあああーー!!!!!あーーー!!!おかしくなるおかしくなる!!!」
タクは膝をガクガクと振るわせ、腰の動きがぎこちなくなった。
「ほら、出して!イケっ!」
タクは大腿筋を一層激しく痙攣させ、射精を導くように腹に力を入れ、呼吸が荒くなる。
どっびゅ!!どっびゅ!!!びゅううううーーー!!!!びゃああああーーー!!!!
薄い液体から白濁の液体まで、タクの身体から放たれた。
ヒロムやその奥にいるヒロに精液が飛び散る。
夢中で腰を打ち付け、精液を飛ばし続ける。
「すごい量だな、俺もこんなに出ない……気持ちよかった?」
「ヤバかった。もう精液全部無くなってもいいと思うくらい出した。これで単位OKかな」
ドロドロの2人が向かい合いながら言った。
「ヒロ、ごめんな時間かかって…………ん」
ヒロは、舌を出し、目を見開いて全部の筋肉を硬直させ、泡を吹き、勃起している性器からは射精し、その場で崩れ落ちていた。
呼吸は不規則で、ぜぇっ!!!!ぜぇっ!!!!と喉を鳴らして上半身全部の筋肉を動員させて全力で呼吸していた。
「ヒロ!!!」
タクがベトベトの身体のまま駆け寄り、ヒロの体を触った。
「硬っ……筋肉が石みたいに硬直して震えてる……。」
「先生、おれイケたから止めてくれ早く!!!」
大声を出す。
「止めたよ」
講師が言う。
その瞬間、硬く収縮しきっていた筋肉がフワッと元に戻った。
「ぐぅっ………!!!」
その瞬間、一瞬の猛烈な痙攣がヒロを襲う。体内の神経バランスが崩壊し、筋肉がコントロールできなくなっていた。
勃起した、少し小さめな性器からはビュッビュッと薄い精液が飛び出した。
その瞬間ヒロの心拍は瞬間的に200を超え、モニターが赤く染まる。
身体の薄い筋肉は真っ赤に鬱血し、もう筋繊維の限界は超え、どんどん内出血を広げていた。
細かく痙攣しながらかろうじて肺を膨らませ、力尽きるように息を吐く呼吸を繰り返しているヒロは血の気がなく顔が白くなっていた。
「……ヒロ!!わかるか」
タクは恐る恐る話しかけた。
「………ふごぉ………ぐぼぉおおお……………ぶじゅおあぁあ………ふごぉ……………」
喉が閉まっているかのような音を出して弱々しく呼吸しているだけだ。
っドボ………
そこに講師の男が来て、ヒロの赤く腫れたエイトパックに拳を埋めた。
腹筋の緊張もなく、拳が沈む。
「っごっぽ!!!ぶじゅあ…………ごぼぉ……」
口からは胃の内容物が溢れ出てくる。
「エイトパックなのに、柔らかい筋肉のままでした。もう意識もないし筋肉を硬直させる余力も残ってないようですね」
「だから言ったでしょ、筋肉ない子は危ないって。……もう腹筋ブヨブヨだし、太もももパンパンに腫れて筋繊維がほとんど切れてそうだよ。神経イカれて射精もしちゃってますね。はやく病院連れていった方がいいよ」
講師が言った。
ヒロは、それから1ヶ月大学に来れなかった。
復帰しても痛めた筋肉はなかなか戻らなかった。
リハビリを半年続け、ようやく落ち着いてきた頃、ふたたび筋肉質な何も知らない学生があの講座を受けるため、あの教室で待機していた………。