とある国では、毎年1月1日に無作為に地域ごとから18歳の男子1名が選出され、その年の地域への交付金が決定する。
X地区とE地区の2人が召集された。2人はいたって普通の青年だった。
これといって鍛えているわけでもなく、やや細身の今時の体型だ。
名前はそれぞれ、タクヤとヒロといった。
あえて言えば、タクヤは胸が発達しており、ヒロは下半身が発達していた。
検査官「では始める。全裸になって。本日は、標準検査と…闘争本能を検査する。」
検査官「タクヤ君、ここに入って」
ツトムは、X線を撮るような機械室に入った。
そして検査が進み、結果がアナウンスされる。
「筋肉量、レベル3。心肺機能、レベル3。生殖機能、レベル3。」
「次、ヒロ君」
ドキドキしながら検査室に入り、アナウンスを待つ。
「筋肉量、レベル3。心肺機能、レベル3。生殖機能、レベル3。」
2人とも、肉体の強さはほぼ同じレベルだった。
検査官「つぎは、どちらかが意識を失うまで戦ってほしい。金的はNGだが、あとは何をしても良い。では、はじめ。……そうだ、消極的なやつは、評価はFとなるのでそのつもりでな。」
いきなりのことで、タクヤもヒロも状況を把握できていなかった。
オロオロしていると、検査官が言った。
「つまり、2人でケンカするんだよ。」
タクヤ「な……ケンカ!?」
「あと1分何もしないと、そこで終わりだぞ。いいのか?」
くそっ!!!
ヒロが叫ぶ。
「すまん!!また会えたら、その時は仲良くしてくれよ!」
ヒロは、タクヤに向かって突進し、腹を捕まえた。
タクヤは風呂に入ってきたのだろう、石鹸のいい香りがほのかにした。
タクヤ「あっ!!やめっ!…………ググっ………」
必死で振りほどこうとヒロの体を捕まえて、振り回す。
タクヤ「重い…!!大人の男をこんなに持ったことなかったけど、意外と分厚いんだな…」
ヒロは、タクヤが一瞬足をもつれさせたのを見逃さずそのままタクヤを押し倒し、馬乗りになった。
ヒロ「タクヤ、ごめんな………!!」悲しそうな顔をしていた。
だが、ヒロはタクヤの腹めがけて思いっきりパンチを入れた。
とっさにタクヤは手でそのパンチを払いのけた。
そうして腹部に意識を持って行かせて、ヒロはタクヤの首を両手で絞め始めた。
タクヤ「グガッ!!!ギギギギィーーーー!!!キイッ!!!ガッ!!!」
タクヤは両手でヒロの顔を掴み、口や鼻を思いっきり引きちぎった。
ヒロの口の左右は裂けて、鼻血が大量にで始めた。
ヒロは首絞めどころではなくなり、慌てて顔を手で押さえ始めた。
ヒロ「ッッッアーーーーーー!!!!顔がぁーーーーー!!!!」
その場で血を流しながら、四つん這いで叫つづけていた。
タクヤ「ゲェーーーッホォっ!!!ゲホォゲホ!!!ハァッハァッ…」
タクヤはよろよろと、距離を置いた。
四つん這いのヒロの背後にきたタクヤは、そのままヒロの首を肘で挟み込み、力一杯絞めた。
ヒロ「ガッ!!!……………ギギギギッ!!」
タクヤの腕に力一杯爪を立てるが、外すには至らない。
一か八か。四つん這いのまま前に体重をかけてタクヤの重心を前面に持ってきた。そのまま、タクヤの足を四つん這いのまま蹴り上げた!
そうすると、体重がかかっていなかった足のおかげでバランスを崩し、肘が一瞬外れた。その好きにヒロはタクヤの腕から逃れられた。
ヒロ「ハァッ…ハァッ…やべぇよ…」
タクヤはその瞬間、どうやら足をくじいたようだった。
タクヤ「あーーーっ!!!いてぇーーー………くっ…」
ヒロは足を投げ出して座るタクヤの前に行き、タクヤの腹に思いっきりローキックを放った。
ドォーーーーーーン!!!!
タクヤは腹を抑える間も無くそのまま後ろに倒れ、無表情でビクビクと痙攣を始めた。
ヒロ「しまったぁ…力が入りすぎた…タクヤ…大丈夫…だよな」
慌ててタクヤの顔を覗き込む。
タクヤは相変わらず無表情で痙攣し続けている。
ヒロはタクヤの心臓に手を当てるが、鼓動が感じられなかった。
耳も近づけてみるが、なんの音もしなかった。
ヒロ「タクヤ!!!おい…」
ヒロのキックがタクヤの心臓に直撃したことで致死的な不整脈が起きたのだった。
タクヤの痙攣はほとんどなくなり、体は白くグッリし始めた。
ヒロはタクヤの胸に手を当てて心臓マッサージを始めた。
ドンっドンっドンっ!!
ヒロ「戻れ…!!生き返れ…!」
しばらくすると、タクヤが大きく息をした!!!
タクヤ「………ぷっ…スーーーーーーー!!ハァッハァッハァッ…!!」
ヒロ「あああああ…タクヤよかった…俺のせいで。本当にごめんよ…」
タクヤ「ハァッ…いや…ハァッいいん…だ…」
ヒロ「落ち着いたか?タクヤ、俺のこと好きにしていいから。評価とかもういいんだ。好きにしてくれ」
タクヤ「いや。なにいってんだよ。いいんだって。もう。」
ヒロ「おれが納得いかない。頼む。頼む!」
ヒロは、タクヤに何度も懇願した。
タクヤ「恨みっこなしだぞ…本気で行く。」
タクヤは、ヒロを横たわらせて首を両手で絞めた。
ヒロ「うっ…………ギギ…!!」
顔をしかめ、必死に耐える。
ヒロの腹筋…といってもシックスパックではないが、腹が膨らんだり引っ込んだりし始めた。
タクヤ「苦しい?」
ヒロはうなずく。
タクヤ「おれはもっと苦しかったよ…」
ヒロは何度も頷いた。
ヒロの腹の動きがどんどん早くなり、腰が痙攣し、続いて脚が痙攣を始めた。
タクヤ「空気吸いたい?」
ヒロは素早くうなずく。
タクヤは一瞬だけ手を緩め、さらに強くヒロの首を締めた。
ヒロの顔が真っ赤になり、顔を横に降り出した。
タクヤ「死にそう?」
ヒロは何度も首を縦に振った。
タクヤ「おれは死んだんだよ…。」
ヒロは小さく首を振った。
ヒロは白目を剥き始め、体の力が脱力し始めていた。
タクヤは首を締めるのをやめ、ヒロの腹に膝からジャンプして飛び乗った。
ヒロ「ぅおぶぅう!!!」
大きな口をあけて肺にかろうじて溜まっていた空気を吐き出す。
「………うぐ………たくや………まだだ……」
もはや腹に力を入れることは殆どできず、タクヤの膝が深くめり込んだ。
筋肉の反発もなく、内臓へと膝がズズズっと埋もれた。
ヒロの口からは胃液があふれ、ぐったりしてただ横たわっていた。
タクヤはヒロの心臓に耳を当てた。
ドックン………ドックン………
とても遅く、そして弱い鼓動だった。
内臓がことごとくダメージを受け、ヒロの肉体は限界を迎えていた。このままだと命が危ないほどの状態だった。
タクヤはヒロの性器を激しく扱きだした。だが、当然反応することはなかった。タクヤは完全に勃起しており、ヒロの口に突っ込んで腰を振り始めた。
そしてすぐに、タクヤはイクッ…!!と小さく叫び、ヒロの腹や性器にタクヤの精液をぶっかけた。
そこに検査官が来た。「そこまで。評価は、タクヤがC、ヒロはBだ。」
タクヤは不満そうに言った。
「なぜです?おれのほうが勝ったのに。」
検査官「お前は何をしている?拷問しろとは言ってないんだよ。勝ったのはヒロだ。」